この記事をまとめると
◼︎マツダのミッドサイズSUV「CX-5」がマイナーチェンジを敢行
怒濤のCX-○○を大量投入でFRもラインアップ! マツダがここにきて「SUV攻勢」を強化する理由とは
◼︎都会派のイメージから泥のイメージになるようにコンセプトを変更
◼︎新色の追加やボディ剛性向上など大幅な改良を実施している
CX-5には「”泥”のイメージも欲しかった」とのこと
今やマツダの屋台骨となっているCX-5がビッグマイナーチェンジを受けた。最大の改良ポイントは〝泥汚れが似合うSUVへのイメージ転換〟だ。
現行型CX-5は、魂動デザインを深化させたエレガントなエクステリアが大きな魅力で、デザイン性の良さを購入動機に挙げるユーザーが非常に多い。特に艶やかな赤として人気の「ソウルレッドクリスタルメタリック」を選んだユーザーは、ウットリするほど美しいボディをなるべく汚さないよう、乗るのは都会に限定。アウトドア現場から遠ざかる傾向が強かったという。アウトドア派のユーザーに検討候補から外されることもしばしば。
しかし、現行型CX-5は、本来オフロードにとても強いSUVだ。最低地上高はジムニーシエラと同じ210mmでトップクラスだし、AWDシステムは雪上ドリフトも容易に楽しめるほどアクティブな制御で定評がある。洗練度の高いエクステリアデザインやボディカラーの影響で大都市向けSUVイメージが浸透しまっており、せっかくの高いオフローダー性能があまり認識されず、活かされないという状況が惜しまれていた。現行型CX-5は、大きな美点であるはずの流麗なスタイリングや高品質な塗装が、ある面においてはネガ要素になっていたのだ。
本格的なオフロード走行を楽しむ人は少数派でも、「アウトドア現場向きではないとの誤解」は、コロナ禍でキャンプブームが盛り上がる中にあっては看過できない大問題。
そこでマツダはCX-5の改良にあたり、まずデザインを大幅変更。持ち前のエレガントな佇まいを損ねない範囲でワイルドさを強調した。フロントグリルとヘッドライトまわりを一新し、繊細さを保ちながら頑強さを際立たせている。生命感に溢れた魂動デザインの基本は崩さず、軸足は都会的な洗練さに置きながらも、力強さや線の太さを高めたという。
フロントグリルのシグネチャーの形状を五角形から四角に変えたことも、パッと見のゴツさを強調。デザイナーの遊び心から生まれたというグリル内右上に配置される4つのアクセントも特徴的だ。
新色の「ジルコンサンドメタリック」も〝泥汚れが似合う〟ために生み出されたカラーで、これまでの現行型CX-5のイメージチェンジに大きく貢献。エンジン部品などの生産現場の鋳造で使う砂型からヒントを得て、砂の質感を取り入れたという。鋳造金型用に長い年月をかけて削られれた天然の砂は、ハイライトのところがシャープに光るなど、視覚的なメリハリが強く表現できる。定評のあるマツダのボディカラーの世界観の幅が広がった。
その新色効果を際立たせるべく新しく特別仕様車として設定されたのが「フィールドジャーニー」だ。アウトドア派のユーザーにも強く訴求できる仕様で、前後バンパーセンターガーニッシュやサイドガーニッシュをシルバー塗装とし、ブラックのドアミラーやグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールを採用。
これにオールシーズンタイヤを装着し、これまでの現行型CX-5とはまったく異なるオーフローダー感を演出している。ビッグマイナーでのデザイン変更も相まって、新しい派生車種かと思えるほど。
※写真の用品装着車に付属するルーフキャリアなど一部はオプション及び社外品
内装にはフロントグリルの4つのアクセントにも使われたライムグリーンをシートステッチやパイピング、エアコンルーバーに採用。これまでのマツダ車の内装にはなかったポップでカジュアルな雰囲気の醸成に成功している。
都会派ユーザーも納得の”走れる”モデルもスタンバイ
これとは逆に、オンロードでのスポーツ性を強調した特別仕様車「スポーツアピアランス」も新設定。全身を光沢のあるブラックでまとめ、現行型CX-5持ち前の美しさを強調している。19インチアルミホイール装着で硬派な走りを約束。
内装に黒の面積を増やして視覚的な引き締め効果をはかったナッパレザーや本杢を採用するなど上質さも高めた「エクスクルーシブモード」の3本立ての特別仕様車体制で多様性に富むSUV市場のニーズを逃さない構えだ。
機構面での注目ポイントとしては、運転モードの切り替え機能である「MAZDA インテリジェントドライブセレクト」略称「Mi-DRIVE」にオフロードモードを設定。トラクション重視の特性で未舗装路から深雪道などの悪路走行を含むアウトドア走行に最適なモードとしており、従来モデルよりオフローダー性能をわかりやすく楽しめるようになっている。
超低μ路での緊急脱出時のみならず、未舗装路をスポーティに走るための制御というから、雪上ドライブ時の楽しさが増していることだろう。従来型では操作スイッチが各々独立していたが、ドライバーの意図に応じて賢く使いやすいように一体化をはかっている。
そして今回は、マイナーチェンジながらボディにも大幅な手が加えられた。車体フレームに減衰構造を採用し、構造用接着剤の採用も拡大。どこかの周波数で出ていた不均一性がなくなったことで、NVHの大幅な低減に繋がった。リヤサスタワーあたりの剛性がとくに引き揚げられているというが、そのプロセスが面白い。
まずは前席シートフレームのブラケットの改良により、車体とシートをしっかり固定。シートそのものは骨盤を安定させるクッションやバネ特性を見直し、シートがもたらす着座環境を徹底的に見直した上で、それに合わせてサスペンションのダンパーやバネレートを適切化しているのだ。
バネレートは従来型よりも引き上げてスポーティさを強めながら、不快な振動はダンパーで巧みに吸収することを狙ったという。これは操縦安定性の向上にも寄与し、ステアリングを切ったら切った分だけ素直に反応する特性がさらに磨かれたというわけだ。
パワートレインの大幅な変更は見られないが、ATのソフトウエアを変更したことにより、スポーツモードにした時の変速の速さをアップしている。
さらに、アウトドア現場での使い勝手も大幅に向上した。キャンプ好きの担当エンジニアが釣り師やゴルファー、サァーファーなどアウトドアレジャーユーザーの声を幅広く集め、アウトドア現場でのリアルな使い勝手の良さを追求し、オプションパーツにも様々な細かい工夫や配慮が見られる。たとえば荷室用のカバーは取り付けボルトの位置や強度、荷物を固定するためのフックを外しやすさなど、実に細かい部分の使い勝手の良さを追求。荷室フロアボードとサブトランクには、防水素材のものも用意された。
荷室床下のスペースにはスペアタイヤを廃し、BOSEオーディオのアンプのブラケットを前に移動させるなどして空間容積アップをはかるなどの地道な改良が重ねられている。
電動開閉テールゲートのハンズフリー機能も追加。全長がわずかにアップしたのは、リヤバンパーの内部にセンサーを入れた影響だ。
運転支援システムもアップデート、自動クルコン作動時のステアリング制御はアシストからセンタートレース可能なものとなり、より自然で違和感のない制御となったという。
総じて、マニアックなこだわりだらけの大幅な改良が施された新型CX-5。比率は5%程度しかないというMT車もしっかり継続されているし、クルマ好きからの支持がさらに広がりそうな仕上がりだ。
気になる価格は以下の通りだ。
・25S Exclusive Mode 325万5500円 (2WD・AT) 375万6500円 (4WD・AT)
・XD Exclusive Mode 384万4500円 (2WD・AT) 407万5500円 (4WD・AT)
・25S Sports Appearance 325万6000円 (2WD・AT) 348万7000円 (4WD・AT)
・XD Sports Appearance 357万5000円 (2WD・AT) 380万6000円 (4WD・AT)
・20S Field Journey 323万4000円 (4WD・AT)
・XD Field Journey 355万3000円 (4WD・AT)
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みんなのコメント
泥のイメージとか、所詮はイメージだけで満足しとくしかない車だね。
マツダだよ。動けなくなっちゃうよw