■東京オートサロンで出展された「ヘッドランプヒーター」
先進的な自動車技術やシステムなど世界中の自動車メーカーに提供する、グローバルな自動車部品サプライヤー「デンソー」は、東京オートサロン2019のブースで「ヘッドランプヒーター」という見慣れない製品を参考出品しました。
軽から高級車までLEDヘッドライトが急増している理由 メリット多いがデメリットも
これまで発売されてきたクルマの中には、ヘッドランプレンズの洗浄用として、ウォッシャー液が出るものや、ワイパーがついたものなどがありましたが、ヘッドランプにヒーターをつけることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ヘッドランプヒーターの開発の経緯などについて、デンソーの説明スタッフに伺ってみると「もともと、降雪時に走行中、ヘッドランプに雪が付着することがあり、その雪の影響でヘッドランプの光が遮られ視界不良が起こるという問題が増えていました。そこで、その課題を解決する製品を開発しました」といいます。
■ヘッドランプのLED化で起こる問題への解決策に
なお、雪が付着することで視界不良となる問題が増えてきている背景には、ヘッドランプの種類が、従来から主流であった電球タイプに加えて、HIDタイプ、そして新たにLEDタイプを採用しているモデルが増加してきているということがあるようです。
従来の電球タイプであれば、ヘッドランプが点灯している際に電球から熱が出るため、ヘッドランプのレンズに雪が付着しても、その熱によりある程度溶けることがありました。しかし、LEDタイプの熱量は電球タイプに比べると非常に少ないため、雪が溶けずに付着したままになり、夜間走行で充分な光量を確保できなくなってしまいます。
今回参考出品されたヘッドランプヒーターは、LEDタイプのヘッドランプなどのレンズに透明フィルムヒーターを装着することで、レンズに雪が付着した場合に、雪をヒーターの熱で溶かすことができ、ヘッドランプの十分な光量を確保できるといいます。
ヘッドランプヒーターを作動させるとレンズの雪が解けますが、通常のリアウインドウのデフロスターの熱線のように線の部分が熱くなるのではなく、透明な部分が熱くなって雪を溶かすことができるようになっているため、後付けもしやすい仕様となっています。
■将来的にはディーラーオプションとして後付けも
ちなみに、説明スタッフに「ヘッドランプのレンズの雪を解かすのであれば、ヘッドランプレンズの中をヒーターで温めたほうが良いのではないか」と伺ったところ、最近のヘッドランプは、配光がしっかりしているので、レンズ全体の雪を溶かさなくても光源の必要な部分の雪を溶かすだけで充分光量を確保できるとの回答でした。
このヘッドランプヒーターは、ディーラーオプションなどで後付可能なシステムとして開発されており、車検時のヘッドランプテスターにも対応しているといいます。販売価格は、まだ開発途中につき未定とのことで、2019年の東京オートサロンの来場者にいくらぐらいの価格であれば装着したいかをリサーチしている段階とのことです。 最近では、上級モデルを中心にLEDヘッドランプを採用するクルマが増えています。この「ヘッドランプヒーター」が発売されるまでは、当面、降雪時にはこまめにヘッドランプの雪を取り払う必要がありそうです。
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