12月3日土曜日、茨城県下妻市の筑波サーキットで開催された「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」にベストカー&大人の週末チームが参戦。4時間を4名のドライバーで走り、なんと、5位入賞という過去最高順位で終えることができた。まずは速報でお伝えいたします。
文・写真/梅木智晴(ベストカー編集委員)
【速報】応援ありがとうございました!! ロードスター4耐 ベストカーチーム5位入賞!!
毎年恒例、ガス欠地獄の呪縛がピットに渦巻く中……
12月3日土曜日、正午にスタートしたロードスター4時間耐久レースは、既定のドライバー交代のピットインを4回終えて、最終スティント、第5走の武井寛史選手にすべてをゆだねる場面となった。ちなみに武井寛史選手とは、ベストカー本誌でおなじみの“プリウス武井”だ。
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ベストカー&おとなの週末ロードスターのゼッケンは08番。ゼッケン813番、上位常連のピストン西沢氏のJ-WAVEロードスターを抑えて走る
15時20分、第4走を担当したBLITZの山口社長のシュアなドライビングでじわじわ順位を上げて、入賞圏内6位でピットイン。
ドライバー交代の1分間ピットストップにより順位を下げるが、武井選手は8位をキープして周回を重ねる。
3時間20分を走ってレースは残り40分。武井選手はタイムを上げていきたいのだが、耐久レースは燃料を60リッターしか使うことができないため、燃費との戦いが大きな要素となってくる。前回も前々回もベストカーチームは最終スティント、最終局面でのガス欠によるストップに終わっているのだ。
4耐では無線での通信は禁止されているが、携帯電話を使っての通話は認められている。ピットからは刻々と現在のポジション、前走車とのタイム差、後ろから迫る9位車とのタイム差を伝え、目標ラップタイムを指示する。
刻々と状況は変化する耐久レースでは、携帯電話での通信が命なのだ。今回はモータースポーツ界でのインカムのトップシェアを誇るKTELの協力を得て、最新のヘルメット装着マイクセット「KT502スーパータッチJr」を使用。快適な通信環境でピットとの連絡も順調だった。右はKTELの佐藤一久氏。左は第3走を担当したベストカー編集委員の飯干
Welcome KTEL WEB
あと30分、相変わらず順位は8位のまま。
「残量警告等が点いた!」武井選手からの叫ぶような声がピットスタッフのヘッドセットに響いた。
過去の経験上、残量警告灯の点灯から50km程度、つまり1周2kmの筑波サーキットならば25周はできるはず。現状のラップタイムをキープして、平均燃費を落とさなければガス欠することなく走り切れるはずだが、ここまでくると、8位キープでレースを終えていいのか? と欲がでる。あと二つ順位を上げ、6位になれば「入賞」。そのためにはどうするのがベストなのか? ピットにはガス欠の呪縛からのビビりと、入賞への欲が渦巻く、ヒリヒリする時間が流れた。
行ける! 超ハイペースの先頭集団はガス欠するぞ!!
15時50分、16時チェッカーまで残り10分の時点でもベストカーチームは8位のまま。
「あと2台、プッシュしたい! 燃費計算して!!」
武井選手の悲痛な声がヘッドセットに響くが、ガス欠リタイアだけは避けたい。燃料残量の確信が持てないため、チームとしてはペースアップの指示に躊躇する。この間、先頭集団の1台がピットインしたため7位に順位が上がった。こうなると入賞圏内まで「あと1台」。ジリジリする。
現在のポジションと前後社とのタイム差などを見ながらドライバーにペースの指示を出すピット。テリー伊藤さんは2つ隣のピットのチーム監督なのに、ベストカーチームの動向が気になるようで応援? 視察? にやってきた
と、ここで上位を争っていたゼッケン500番がスローダウン。通常、1分15秒前後で走るのだが、10秒以上遅く、明らかにガソリンが足りないのだろう。チェッカーフラッグまで残り7分30秒の時点でベストカーチームは6位に順位を上げた!
3位を走る上位常連のレブスピードチームが予選アタックのような超ハイペース、1分10秒台でラップを刻む。優勝ゲットか? ガス欠か? の賭けに打って出たのか? グイグイ2位とのタイム差を詰め、ついに2位へジャンプアップ。
「レブチーム、燃料残量の確証があって猛プッシュしているのかな? それとも賭けに出た?」ピットはざわつくが、次の瞬間、レブチームのロードスターがピットロード入口に止まっているのが見えた。賭けに打って出て、ガス欠したようだ。なんと残り6分。
5位に浮上。止まるなよ! ペースダウン、ペースダウン!! でも抜かれるな!!
即座に武井選手に状況を伝え、後続車とのタイム差から、ラップタイムを落としても残り6分、5周では追いつかれないことを確認。絶対にガス欠だけは避けるよう、燃費運転を指示。ピットでは全員が祈るような思いで武井選手の走りを見守った。
あと3分、2周で終わる! この間、1分1分がなんと長いことか……。
4時の時報が鳴った。トップを走るティーポチームのマシンが最終コーナーをゆっくりと立ち上がってきた。チェッカーフラッグが舞う。
「チェッカー出た! いまどこ?」
「裏ストレート。今、最終コーナー入った! 大丈夫、ガス残ってる」
ゼッケン08、ベストカーチームのロードスターが最終コーナーを立ち上がる。速度は充分乗っている。ここでガス欠しても惰性でコントロールラインは超えることを確信。ガッツポーズで喜ぶピット前をベストカーロードスターが通過した。
ベストカーチーム、過去最高順位タイの5位入賞の瞬間だ!
応援していただいた皆さま、ありがとうございます。マツダの皆さま、運営のビースポーツの皆さまありがとうございます。そして、スムーズなピットワークさまざまなサポートをしていただいたブリッツの小林さん、塩谷さん、ありがとうございました。
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5位入賞で4時間耐久レースを終えることができた! 応援ありがとうございました!!
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