年々ラグジュアリー感が強まるように感じるTTロードスターの実力やいかに
先日参加した新型アウディ A1の試乗会で、他のモデルも試乗できる機会があった。そこで私は現行型のTTロードスターを選び、試乗させてもらった。
アウディ TTロードスター(3代目・現行型)のカタログはこちら
現行型のTTロードスターは、2015年の登場時に試乗したが、サスペンションの動きがいまいちで乗り味がゴツゴツしていた印象がある。
それから約4年。成熟しているであろう今、どのように進化しているのか気になったのだ。
初代アウディ TTロードスターが発売されたのは2000年。それ以来デザインコンセプトを変えずに作り続けている。
初代からアルミ合金を多用し、アウディの質感の高さを世に知らしめた代表的なモデルだ。
誕生から20年以上が経過した今でも質感の高さは色あせることはない。
3代目となる現行型は、初代から受け継がれている二枚貝のようなボンネットやフロントフェンダー上部からリアフェンダーかけてのプレスライン。ボディより小型なキャビンなど、エクステリアの造形は進化するが基本は変えない。それがこのモデルの特徴だ。
そして初代のTTロードスターは特に丸みを帯びていて可愛いらしい感じたが、最新のTTロードスターは、軽快さが売りの躍動感あふれるスタイリングへと進化している。 今まで初代から3代目を見てきたが、年々ラグジュアリー路線に向かっていると感じる。
初代は軽快感と安定感がスポーツカーとしての醍醐味を与えてくれた。徐々にそれは低減していったのは事実であるが、その代わり高級な雰囲気と装いを身につけていった。
また、インテリアの質感も非常に高い。他のモデルにはない、このモデルならではの素材と工法を使っているということを再認識できた。
心地よい音に剛性感の高い挙動がスポーティ
試乗会場は数々のコーナーが待ち受ける箱根ターンパイク。どんな挙動をするか今から楽しみである。
エンジンを始動すると2L 4気筒ユニットが一瞬、回転計の針は跳ね上がるが静かに回っている。まるで停止しているかのようだ。
まずは幌を閉じた状態での試乗を開始してみよう。
7速DCTのセレクターレバーをDレンジに移して発進する。速度を上げていくと極めてスムーズでテンポよくシフトアップが始まる。この素早いシフトタイミングとその時のマフラーから奏でる心地よい音がスポーツカーの証しである。
そして幌の防音性がとてもいい。これは何層も重ねたしたジャーマントップの生地と作り方が良いからだと感じた。
室内空間は決して広くない。しかし、このタイトな空間であるからこそドライビングに集中できるのだ。そしてメーターも一目見ただけですべての情報が把握できるのでさらに集中できる。
数々のコーナーをクリアしていくと剛性感がとても高くしっかりしている。車の挙動がリニアにステアリングに伝わってくるので動きがとても分かりやすい。これはサスペンションのセッティングが最適化された証しだ。
続いてオープン状態にしての試乗だ。
オープンカーの魅力は程よい速度領域であるとなんとも言えない開放感があることだ。法定速度でも風を切る音、巻き込む音、加速したときの風の変わる音が楽しめる。 比較的コンパクトなアウディ TTロードスターは、良質さをギュッと凝縮した作りとスタイリングのカッコ良さ、スタビリティの高い操縦性が三位一体となったモデルである。
見た目の良さと高い運動性能を合わせ持つオープンカーは、酸いも甘いも知り尽くした大人にピッタリなモデルなのだ。 文/松本英雄、写真/篠原晃一 【試乗車 諸元・スペック表】●45 TFSI クワトロ Sラインパッケージ 4WD型式ABA-FVCHHF最小回転半径4.9m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.2m×1.83m×1.35mドア数2ホイールベース2.51mミッション6AT前トレッド/後トレッド1.57m/1.55mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1510kgシート列数1最大積載量-kg乗車定員2名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.12mマニュアルモード◯標準色アイビスホワイトオプション色ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ベガスイエロー、フロレットシルバーメタリック、タンゴレッドメタリック、コスモスブルーメタリック、パルスオレンジ、ターボブルー掲載コメント-型式ABA-FVCHHF駆動方式4WDドア数2ミッション6ATAI-SHIFT-4WS-標準色アイビスホワイトオプション色ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ベガスイエロー、フロレットシルバーメタリック、タンゴレッドメタリック、コスモスブルーメタリック、パルスオレンジ、ターボブルーシート列数1乗車定員2名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径4.9m全長×全幅×全高4.2m×1.83m×1.35mホイールベース2.51m前トレッド/後トレッド1.57m/1.55m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1510kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.12m掲載用コメント-エンジン型式CHH環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量55リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)12.5km/L総排気量1984cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力230ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm370(37.7)/4300エンジン型式CHH種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1984cc最高出力230ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm370(37.7)/4300環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量55リットル燃費(JC08モード)12.5km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-
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みんなのコメント
フロントグリルの下で左右のバンパーグリルがつながってると視覚的に安定しないんだよな。