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世界最強FFホットハッチ極まる!! 純ガソリン仕様はこれが最後か!?? メガーヌR.S.試乗

掲載 更新 5
世界最強FFホットハッチ極まる!! 純ガソリン仕様はこれが最後か!?? メガーヌR.S.試乗

 ルノーのメガーヌR.S.が登場から3年を経て初のマイナーチェンジを果たし、2021年3月4日から発売を開始した。

 メガーヌのメディア向け試乗会には全て足を運び、かつ「メガーヌ大好き」を公言しながらも、いまだに購入に踏み切らないベストカー編集部員Iが試乗。「世界最強FFホットハッチ」の充実のほどを確かめる。

EVで名車が復活!! 元祖「ルノー5」はどんなクルマだったのか?

●メガーヌR.S.価格
・ベースグレード(EDC)…464万円
・トロフィー(6MT)…494万円
・トロフィー(EDC)…504万円

※本稿は2021年4月のものです
文・写真/ベストカー編集部 撮影/奥隅圭之
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号

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■極まったのは戦闘力だけじゃない!? 装備の充実とともに商品力アップ!

 メガーヌ ルノースポール(R.S.)がマイナーチェンジを実施。その試乗会に参加する機会に恵まれた。乗ったのはベースグレード。

 一部で「買う買う詐欺」と言われるほどこのクルマが大好きで、バージョン違いも含めてメディア向け試乗会は皆勤賞の私。

 今回もワクワク気分で出かけたわけだが、思いのほか戦闘力が上がっていたことが確認できた。

登場から3年を経てマイナーチェンジを受けたメガーヌR.S .。

エクステリアの変更は前後ランプの上方にLEDランプが追加されたことのみ。完成度の高いデザインだけにヘンにイジらないで正解だろう

 最大の改良点はエンジンで、直4、1.8L直噴ターボはターボチャージャーにセラミックボールベアリングシステムを採り入れることでベース車もトロフィーと同じ300ps/42.8kgmを獲得。

 初期型は279ps/39.8kgmだったから「違いがわかるかな?」と思っていたが、パワーはもちろん、回転のシャープさも向上。端的に言って「大幅にキレが増している」ことが確認できた。

摩擦を3分の1に低減するセラミックボールベアリングターボを採用し、300psにパワーアップ

 足回りの変更はなし。後輪ステアの「4コントロール」も、セカンダリーダンパーが最後の衝撃を吸収する「ハイドロリックコンプレッションコントロール」も、またフロントのストラットサスペンションに専用のアクスルを追加することでマルチリンクと同様の効果をもたらす「ダブルアクシスストラットサスペンション」も変わりはない。

「プラットフォームを変えない限り、これ以上のセッティングはできない」というのがその理由だが、全面的に賛同する。

EDC車にオートホールド機能を追加し、パドルだけでなくシフトレバーでも変速が可能になった。また、ダイヤル式のエアコンコントロールを採用したほか、8色を自在に変えられるアンビエントライトも新たに設定している

後席中央に2個のUSBポートを追加。細かなことだが、大事な進化だ

 それよりロードカーとして欲しい装備が追加されたのがありがたい。ACC(EDC車はストップ&ゴー機能付き)が追加され、緊急自動ブレーキも歩行者検知機能付きに進化。

 また、交通標識認識システムが加わり、オートホールド機能(EDC車のみ)、リアシーケンシャルウインカーなども新たに採用されている。

 さて、乗ってどうだったか? だが、これはもう「相変わらずの素晴らしさ」としか言いようがない。

 右と左のタイヤが均等に路面に張り付いているかのような安定感抜群のコーナリング、硬いのは確かだが、それよりも「心地いいガッシリ感」と表現したくなる乗り心地、それにパワーとキレが増したエンジンが加わって世界最高レベルのホットハッチの実力を堪能できる。

 一般道ということで、恐らく限界の7割くらいの走り方だったが、その領域では安心感と高揚感が同時に得られるのがこのクルマのいいところ。

 4つの運転モードを選択できるが、ワインディングではやはり「スポーツモード」がベスト。

ベースグレードはアルカンタラのスポーツシートを採用

後席の居住性も充分だ

 エンジンの吹き上がりがよりシャープになり、ステアリングの手応えも増し、それでいて横滑り防止装置が危険を回避してくれる。

 一方で「一般道を普通に走っている時の感覚」はどうかというと、メガーヌR.S.はそこでも「特別なクルマ」であることを主張する。

 先述の「心地いいガッシリ感」がそれで、ゆっくり走っていてもスポーツカーを意識させてくれるから、クルマに刺激を求めるタイプには嬉しい。

 5ドアハッチバックで実用的だし、1台ですべての性能を備えるマルチパフォーマンスカー。

 クルマの電動化が進む今、純エンジンのR.S.はこれが最後になる予感もある。もはや「買う買う詐欺」とか言われてる場合じゃないかも!?

●メガーヌ ルノースポールのポイント
・ベースグレードもトロフィーと同じ300ps/42.8kgmエンジンを搭載
・EDC車では停止&再発進まで制御するACCを追加するなど運転支援装備が充実
・運転モードや車内環境をカスタマイズできる「ルノーマルチセンス」を採用

●メガーヌ ルノースポール 主要諸元
・全長×全幅×全高:4410×1875×1465mm
・ホイールベース:2670mm
・車両重量:1480kg
・最小回転半径:5.2m
・エンジン:1798cc、直4DOHCターボ
・最高出力/最大トルク:300ps/42.8kgm
・駆動方式:FF
・WLTCモード燃費:11.8km/L
・サスペンション(F/R):ストラット/トーションビーム
・タイヤサイズ:245/35R19
・価格:464万円

●よりハードな“トロフィー”にはMTもあり!…足回りを強化したトロフィーも同時にマイナーチェンジ。トロフィーには6MT仕様もあり、この6MT車には新たにローンチコントロールも追加設定している。

ルノー メガーヌR.S. トロフィー

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みんなのコメント

5件
  • 国産車もスポーツグレードの外観をこのくらい落ち着いたデザインにできないものかね。あまりにも子供っぽすぎる。
  • 日産に、ライセンス生産させればいいのに。これに、ニスモバージョンもあったら最高。販売や整備も拡大するし。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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