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ランボルギーニ ウラカン EVOにスパルタンな「STO」が登場! ミウラに通じる一体型カウルを採用

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ランボルギーニ ウラカン EVOにスパルタンな「STO」が登場! ミウラに通じる一体型カウルを採用

Lamborghini Huracan STO

ランボルギーニ ウラカン STO

マイナーチェンジしたLSが販売スタート。レクサスの真骨頂ともいえる「質感」を全方位でアップ

パワーウェイトレシオは2.09hp/kg

アウトモビリ・ランボルギーニは2020年11月18日に「ウラカン STO」を発表。STOは「Super Trofeo Omologata」の頭字語で、ウラカン スーパー トロフェオ EVOやウラカン GT3 EVOのロードリーガルバージョンと言っても過言ではないほどのスパルタンな仕様となっている。車両価格は3750万円。

ウラカン STOが搭載する自然吸気の5.2リッターV型10気筒エンジンは最高出力640hp/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmを発生し、7速DCTで後輪を駆動する。0-100km/h加速は3秒、最高速度は310km/h。乾燥重量は1330kgで、パワーウェイトレシオは2.09kg/hpを記録している。

ミウラに通じる一体型カウルを採用

エアロダイナミクス面はランボルギーニの研究開発部門をはじめ、スクアドラ・コルセ、チェントロ・スティーレが一丸となって磨き上げた。とくに、スクアドラ・コルセが培ってきたレースカーの空力ノウハウを広範囲に取り込んでいる。

空力性能向上のために一体化したボンネットやフロントフェンダー、フロントバンパーを、エンジニアは「confango(confano=ボンネット、parafango=フェンダー)」と呼ぶという。この一体型カウルは、最近ではセストエレメント、古くはミウラにまで通じる意匠で、軽量化や空力面の利点はもとより、レースシーンではメカ修理の“時短”にも有用である、とランボルギーニは主張する。

レース部門渾身のエアロダイナミクス

confangoには新しいフロントスプリッターも組み込まれており、やはり設計を見直しているアンダーボディからリヤディフューザーへと流れる気流を最適化。また、ボンネット上には新たにエアダクトを設置し、ラジエーターへの空気流入量を増加。エンジン冷却効率を向上するとともに、ダウンフォース量も増すという。

フロントフェンダー上にはルーバーを設置しており、ホイールハウスの内圧を下げてダウンフォース量を増加。confango側面の形状は、フロントホイール周りの気流を整えて空気抵抗を減らすべくデザインされている。

“ペルフォルマンテ”以上のダウンフォース

スーパー トロフェオ EVOから着想を得たリヤフェンダーには、エンジン冷却効率を高めるNACAダクトを採用。もちろんリヤボンネットのエアスクープやディフレクターなど、あらゆる空力パーツを刷新している。また、リヤボンネットにはコーナリング時にスタビリティを向上させる「シャーク フィン」を装着した。リヤウイングは手動で角度を3段階に調整可能だ。

広範囲にわたる施策により、ウラカン STOのダウンフォース量はウラカン ペルフォルマンテに比べて53%アップしているという。

フロントウインドウも軽量仕様

ウラカン STOは空力性能と同時に軽量化にも注力しており、外板パーツのじつに75%以上にカーボンファイバーを用いている。リヤフェンダーには宇宙産業テクノロジーを応用したサンドウィッチ構造のカーボンファイバー材を使用。この技術を使うことで、カーボンファイバーの使用量を25%減らしながらも、同等の剛性を確保することができたという。

フロントウインドウも軽量仕様とし、ウラカン ペルフォルマンテのそれより20%重量を削減。ホイールもマグネシウム製とするなど様々な努力を投じた結果、ウラカン STOの乾燥重量は1339kgまでダイエットすることに達成した。ウラカン ペルフォルマンテより43kgも軽い。

V10はよりレーシーなフィールに

ウラカン STOのダイナミクス面もスクアドラ・コルセが鍛え上げた。サスペンションブッシュやアンチロールバー、マグネライド 2.0、後輪操舵システムなどのセッティングはサーキット走行を見据えて調整。エンジンもよりレスポンスをシャープに研ぎ澄まし、レーシング的フィールに近づけた。エンジンの特性に合わせ、DCTの変速スピードもアップしている。

後輪操舵とトルクベクタリングシステムを統合制御するランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ(LDVI)ももちろん搭載。走行モードはいわゆるオートの「STO」、ドライ路面でのサーキット走行向け「Trofeo」、ウェット向けの「Pioggia」に切り替えることができる。

ボンネット下は「ヘルメット用スペース」

さらに、ブレンボ製のセラミックコンポジットマテリアル材を用いたブレーキシステム「CCM-R」を採用。CCB(カーボンセラミック)ディスクよりも熱伝導率が4倍高く、負荷に対する抵抗力も60%上回るという。

硬派な姿勢はキャビンにも貫かれており、フルカーボンファイバー製のスポーツシートはもちろん、フロアカーペットの代わりにカーボンファイバー製のマットを採用。ドアパネルやラッチ、ハンドルに至るまでカーボンづくしだ。ちなみにフロントのボンネット下はヘルメット収納用のスペースとしてデザインされている。

レーシングカーに最も近づいた、ロードリーガルなウラカン。それがSTOだ。デイトナ24時間を3度制し、セブリング12時間で2回勝利したウラカン GT3 EVOのスピリットを色濃く受け継ぐスパルタンな公道モデルは、2021年春よりデリバリーを開始する。

【SPECIFICATIONS】

ランボルギーニ ウラカン STO

ボディサイズ:全長4549 全幅1945 全高1220mm
ホイールベース:2620mm

トレッド:前1688mm 後1647mm
車両乾燥重量:1339kg
エンジン:V型10気筒DOHC
総排気量:5204cc
最高出力:470kW(640ps)/8000rpm
最大トルク:565Nm/6500rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:RWD
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール:前245/30R20 後305/30R20(ブリヂストン ポテンザ)
最高速度:310km/h
0-100km/h加速:3.0秒

車両本体価格(税込):3750万円

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