現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 岡本裕生、2025年からWSSPにヤマハYZF-R9で参戦決定。全日本ロードJSB1000ではチャンピオン獲得

ここから本文です

岡本裕生、2025年からWSSPにヤマハYZF-R9で参戦決定。全日本ロードJSB1000ではチャンピオン獲得

掲載 9
岡本裕生、2025年からWSSPにヤマハYZF-R9で参戦決定。全日本ロードJSB1000ではチャンピオン獲得

 11月6日、ヤマハ発動機株式会社は全日本ロードレース選手権JSB1000でチャンピオンに輝いた岡本裕生を2025年からスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)にフル参戦させると発表した。マシンは新型となるヤマハYZF-R9だ。

 岡本は1999年生まれの25歳。全日本ロードST600クラスでは2度王者に輝き、2021年はST1000クラスにステップアップ。2022年からYAMAHA FACTORY RACING TEAMに所属してJSB1000クラスにデビューした。

2025年全日本ロードのカレンダーが変更に。春の鈴鹿2&4は開催見送り、全7戦に減少

 1年目から表彰台の常連となりランキング3位に入ると、2023年は第3戦で初優勝を遂げてランキング2位となった。そして2024年は最終戦まで中須賀克行とチャンピオン争いを展開して、逆転で自身初となる最高峰のJSB1000チャンピオンを獲得した。

 そんな岡本が2025年からWorldSSPで世界を舞台に戦う。岡本が所属するチームは『Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team』でチームメイトは今季もWorldSSPに参戦しておりランキング2位を獲得したステファノ・マンジだ。

 WorldSSPではこれまでYZF-R6が走っていたが、新世代スーパースポーツとして2025年からYZF-R9がデビュー。岡本もその新型YZF-R9を駆ることになる。

 ヤマハは「岡本選手にとってこの新しいチャレンジは、世界レベルで戦う日本人トップライダーとなるための前向きなステップとなり、その成績によってはさらなるステップアップの可能性もあります」としており、WorldSBKへのステップアップも視野に入れていることが伺える。

 岡本は11月上旬にYMENVのRoad Racing Sporting Managerに就任した元EWCライダーのニッコロ・カネパらとテストに参加するために渡欧。2025年2月21~23日に予定されている、オーストラリアのフィリップ・アイランドでの開幕戦に向けて準備を進めるという。

■岡本裕生
「今年、全日本選手権の最高峰JSB1000でのチャンピオン獲得という一つの目標を達成しました。そして次の目標であった世界選手権への挑戦がついに実現します。僕が参戦するのはスーパースポーツ世界選手権ですが、僕自身、WorldSSPを最終の目的地とは思っていません。YAMAHA FCTORY RACING TEAMの皆さん、中須賀選手、吉川監督から“ここからがスタート、頑張れよ!”と送り出されたとおり、ここで世界の厳しさを味わい乗り越えて、次のステージへと進んでいきたいと考えています」

「また来年はYZF-R9での参戦となります。僕と同じくデビューとなるR9と共に新天地でライバルたちと戦うのが楽しみです。最後に、今回のチャンスをくれたヤマハ発動機、ここまでサポートしてくれた家族、スポンサーやファン、すべての方に心から感謝します。そしてこれからも引き続き応援をよろしくお願いします。力の限り頑張ってきます!」

■小野哲(ヤマハ発動機 MS戦略部 部長)
「世界の舞台を目指すには様々なルートが存在しています。その中で当社は製品構成などを考慮し独自の考えの中で、欧州やアジアなどのグループ会社と協力しスーパーバイク世界選手権に併催するYamaha R3 bLU cRU FIM World Cupへ、選抜した若手ライダーを派遣する育成の仕組みを作りました。日本でも2023年から全日本に併催のJP250でスカラシップ制度を設け、同レースに日本人ライダーを派遣しています」

「そして岡本選手のWorldSSP参戦もこうした育成活動の一環ですが、全日本チャンピオンであり即戦力と位置付け成長と結果を追求し、世界で通用するライダーとなって、日本をはじめ世界の若手ライダーにとってのロールモデルになってもらいたいと考えています。だからこそ、岡本選手が次のステージに進めるよう、当社は全力でサポートを続けていきます」

「またYZF-R9は当社にとって今後のレースシーンや市場において重要なモデルです。岡本選手にはレーシングキットパーツの開発などにつながる貴重なデータを提供してもらうなど、技術開発やブランディングへの貢献も期待しています」

関連タグ

こんな記事も読まれています

FIA F2参戦のロダン・モータースポーツ、2025年のクリスチャン・マンセル起用を発表
FIA F2参戦のロダン・モータースポーツ、2025年のクリスチャン・マンセル起用を発表
AUTOSPORT web
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
AUTOSPORT web
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
AUTOSPORT web
バルセロナ公式テストは小椋藍を含めた新役者が勢揃い。A.マルケス最速も日本メーカーがトップ10入り
バルセロナ公式テストは小椋藍を含めた新役者が勢揃い。A.マルケス最速も日本メーカーがトップ10入り
AUTOSPORT web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
AUTOSPORT web
新王者ウィル・ブラウン誕生。オープニング勝者の僚友ブロック・フィーニーを退け初戴冠/RSC最終戦
新王者ウィル・ブラウン誕生。オープニング勝者の僚友ブロック・フィーニーを退け初戴冠/RSC最終戦
AUTOSPORT web
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
フェリペ・マッサ、自身2度目のデイトナ24時間挑戦へ。初参戦の2024年はクラス3位/IMSA
フェリペ・マッサ、自身2度目のデイトナ24時間挑戦へ。初参戦の2024年はクラス3位/IMSA
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
太田格之進もテストで好走。2台のアキュラARX-06で復帰のメイヤー・シャンク「本来いるべき場所に戻った」
太田格之進もテストで好走。2台のアキュラARX-06で復帰のメイヤー・シャンク「本来いるべき場所に戻った」
AUTOSPORT web
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web

みんなのコメント

9件
  • g********
    WSBよりもチャンピオンが狙いやすく、
    新型のR9を国内外で売込みたいヤマハの戦力かな。

    WSSで勝つ為にR6からR9にチェンジしたわけだから。

    8耐は、岡本&中須賀でワークス復活してもらいたい。
  • nni********
    野左根の二の舞にならないことを祈る!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村