輸入車 [2024.05.18 UP]
世界の富裕層に向けた超高級EVの世界【ピニンファリーナ】
文●九島辰也 写真●アウトモービリ・ピニンファリーナ・ジャパン
BMW 「ノイエクラッセX」で示した、最新技術とエコが融合する未来のカタチ
少し珍しいクルマを拝んできました。まさに“拝む”というのが正しい表現のような滅多にお目にかかれないモデルです。ブランド名はアウトモービリ・ピニンファリーナ。ご存知イタリアの名門カロッツェリア、ピニンファリーナの子会社です。そして彼らが最初に世に出した市販車がバッティスタ。ピニンファリーナの創業者、バッティスタ・ファリーナ氏への敬意からその名が付けられました。
そのバッティスタの進化版「バッティスタ・チンクアンタチンクエ」と、ハイパーバルケッタ「B95」が日本上陸し、イタリア大使館の庭で顧客とメディア向けにお披露目されたのです。日本での展開を任されたのはスカイグループ。アストンマーティンやベントレー、マクラーレン、マセラティ、さらにはブガッティ云々の正規ディーラーを運営している会社です。つまり、富裕層に近い存在ということですね。クルマに億単位でお金を使うことのできる人たちに慣れているという感じでしょう。
アウトモービリ・ピニンファリーナ バッティスタ・チンクアンタチンクエ
それはともかく、「バッティスタ・チンクアンタチンクエ」のベースとなる「バッティスタ」はそもそも2019年3月に行われたジュネーブモーターショーで世界初公開されました。フルカーボン製モノコックボディはもちろんピニンファリーナの手によりデザインされ、パワーソースには大容量のリチウムイオンバッテリーと4つのモーターが組み合わされます。総出力は脅威の1900ps。まさにハイパーEVと呼ばれるに相応しい代物です。
「バッティスタ・チンクアンタチンクエ」はその派生で、ピニンファリーナが設計した1955年製ランチア・フロリダへのオマージュで生まれました。「チンクアンタチンクエ」はイタリア語の“55”を意味します。55年製ってことですね。エクステリアではブルーのボディカラーに白いルーフが当時のフロリダを表現しています。インテリアのマホガニーもそう。ポルトローナフラウ社のヘリテージレザーが使われます。
アウトモービリ・ピニンファリーナ バッティスタ・チンクアンタチンクエ
一応スペックを記載すると、パワーは1900ps、最大トルクは2340Nmを発揮します。0-100km/h加速はなんと1.86秒。それでいて航続距離は476kmに到達するそうです。う~ん、電気のチカラは恐ろしい。すべてが桁違いです。
一方の「B95」と名付けられた屋根空きロードスターもまたアジア初公開となるハイパーEVです。“B”はイタリア語の“バルケッタ”で「小舟」を意味します。かつてフィアット・バルケッタなんて2シーターロードスターがありましたが、イタリア人はこの手のクルマを昔からこう表現します。フェラーリもそうですし……。“95”はピニンファリーナの95周年を意味します。2025年がそれに当たるので、その年に納車がスタートする予定だとか。何たってこちらは世界限定10台ですから、かなり貴重です。「バッティスタ・チンクアンタチンクエ」の台数はわかりませんが、ベースの「バッティスタ」が限定150台だったことを鑑みると10台よりは多いかもしれません。
アウトモービリ・ピニンファリーナ B95
とはいえ、この手の領域になるともはや詳細はわかりません。というのも、クルマ自体はそれぞれビスポークで仕立てられるからです。今回展示されたこの状態をそのまま欲しいという方も中にはいらっしゃるでしょうが、大方自分の好みにオーダーし直します。まさにスーツ同様“仕立てる”感覚ですね。
それにしても「B95」はシートは素敵でした。ショルダー部分から上のテキスタイルがとてもおしゃれ。ツイードのジャケットのような柄が印象的です。これはいいアイデアだと思います。ここまでハイエンドなモデルでなくてもこれを参考にすることは可能でしょう。生地の耐久性など色々障害はあると思いますが、できないこともない気がします。今度親しいカーメーカーに提案してみようかな。
なんて感じで、手に負えない領域のクルマではありますが、いい刺激になりました。やはり世界の富裕層向けは別物ですね。EVがここまで発展しているとは驚きです。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
600馬力! プーチン大統領の「すごい高級車」登場! 約7トンの「巨大ボディ」に驚きの声も! 金正恩氏に贈られた“超高級車”「アウルス セナート」に反響!
約160万円! ホンダ「最小&最安コンパクトカー」が人気スギ!? 全長4m以下でMTありの「爆売れ国民車」記録更新! 精悍顔の「ブリオ」インドネシアで好調
バス会社「待合室が落ち込んだので閉鎖中です」衝撃投稿に反響多数!? 「えらいこっちゃ」「北海道は異世界」バス停の無惨な風景が話題に
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
スタイリッシュな新型「4ドアセダン」発売! 1000台限定で「495万円から!?」 日本の道で試したBYD「SEAL」の実力とは
約160万円! ホンダ「最小&最安コンパクトカー」が人気スギ!? 全長4m以下でMTありの「爆売れ国民車」記録更新! 精悍顔の「ブリオ」インドネシアで好調
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
いすゞ「ビークロス」がなぜ今話題に!? カニエ・ウェスト改めYeも愛車として迎え入れたカルトカーの販売台数は?
フェラーリ初のSUV「プロサングエ」買うなら年収はいくら必要? 価格未公表の「超人気モデル」を手に入れるために“お金よりも必要なもの”とは?
みんなのコメント
葛葉恭次
2024/5/19 08:28
違反報告
テスラは必死こいて持ち上げるのに、先にタイトルで富裕層向けと書かれてしまって怖気づいて近寄れないEV信者www
情報(基本YouTube動画)が少ないネタだとオーナーぶってウソつくのも難しいからかな?w
情報(基本YouTube動画)が少ないネタだとオーナーぶってウソつくのも難しいからかな?w