メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、なぜF1第20戦ブラジルGPに帯同しなかったのだろうか? ウォルフは2013年の1月にメルセデスのエグゼクティブディレクターに就任して以来、すべてのF1レースに姿を見せてきた。
ブラジルGPを前に、ウォルフは「両チャンピオンシップ(ドライバーズとコンストラクターズ)を制覇したので、私としてはヨーロッパで他の懸案事項に注力する時間を増やせる」と述べていた。
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ウォルフがレースに来ないとは、どれだけ重要な懸案事項だったのだろうか。チームの広報によると、その答えは「機密事項」とのことだった。
ウォルフはどこにいたのか? ひとつの説としては、ウォルフはダイムラーとメルセデス・ベンツの新CEOであるオラ・ケレニウスとの一連のミーティングに他の経営陣とともに参加し、社内におけるF1の将来について議論していたのかもしれない。
メルセデスが多くのレースで勝利してタイトルを獲得してきたことで、これ以上彼らが勝つと、人々は『またメルセデスの勝ちか』と考えるようになってしまい、また逆に負けると『メルセデスは弱くなった』と捉えられてしまう。
メルセデスは、新たにフォーミュラEのプログラムや市販車販売における全体的な電動化に重点を置いている。将来的にF1とメルセデスとの関わりはどのようになっていくのだろうか。
もうひとつは、ウォルフと上層部が新コンコルド協定の条項と提案を慎重に検討しているということだ。新コンコルド協定はF1の競技および経営面における規則を定めており、2021年に導入される。具体的に、リバティ・メディアが提案した商業上の条件は何なのだろうか。
さらには、メルセデスがF1チームをウォルフもしくはロジャー・ペンスキーに売却しようとしているという噂もある。ペンスキーはインディアナポリス・モータースピードウェイとインディカー・シリーズを買収したばかりだ。ペンスキーにはすでにレース界でやるべきことが十分にあるだろう。
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