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レクサスの走りのダイナミズムを味わう「Fスポーツ」セダンからSUVまで総まとめ!

掲載 更新 28
レクサスの走りのダイナミズムを味わう「Fスポーツ」セダンからSUVまで総まとめ!

車種別・最新情報 [2023.06.25 UP]


レクサスの走りのダイナミズムを味わう「Fスポーツ」セダンからSUVまで総まとめ!
クルマの呼称にしばしば冠される「スポーツ」の4文字。その意味合いは時代とともに変遷し、ブランドによって解釈も様々だが、現代の「スポーツ」はスパルタン/ストイックといった文言とは無縁のものがほとんど。では、速さ一辺倒ではない現代の「スポーツ」とは何か。その魅力に迫ってみよう。

どう選ぶ?国産SUV対決! RAV4 vs フォレスター/レクサスRX vs NX

●文:川島茂夫


LEXUS

セダンからSUVまで「F」イメージ推し!!
 レクサスのスポーツ性と高性能は富士スピードウェイに由来する「F」。その象徴は2009年に発表された4.8ℓのV10を搭載したFRのスーパースポーツのレクサスLFAだが、「F」の系譜は二代目ISをベースに開発されたIS Fから始まり、現在もラインナップされるRC Fへと引き継がれる。IS F、RC Fともに専用に開発された5ℓのV8を搭載し、レクサス車でも特別なモデルとして開発された。トヨタのスポーツ系で言えば「GR」に相当する。ただし、モータースポーツ色は「GR」ほど強くない。超高性能志向という点ではGRヤリスやGRカローラにも似た存在だが、あくまでもレクサス車の走りのダイナミズムの象徴なのである。

 一方「GRスポーツ」に相当するのが“Fスポーツ”である。ただし、カスタマイズ仕様のイメージが強い「GRスポーツ」に比べると標準ラインナップにおけるスポーツグレード的な存在でもある。性能面でのプレミアム性を高めたパワーユニットとセットで設定されるモデルも少なくない。トヨタ車と同系プラットフォームでも工法等の変更により車体剛性を強化するなど、レクサス車は基本設計から高性能を追求。そして“Fスポーツ”はさらに走りを強化したレクサス車なのだ。


RX “Fスポーツ”/“Fスポーツ”パフォーマンス”
【SUV】 ■ガソリンターボ ■ターボハイブリッド
●価格:706万円/900万円
ベース比 1万円高 ※RX350“Fスポーツ”と“バージョンL・4WD”の差額

ポイント解説
RX350はほぼ価格差なし
RX500hは1グレード設定だ
 “Fスポーツ”系はRX350及びRX500hに設定。RX350系はRXではベーシックとなるが、279PSの最高出力を発生する2.4ℓターボを搭載し、駆動方式は4WDに限定される。パワーユニットの特性からも“Fスポーツ”のグレード名に相応な性能と言える。RX500hは“Fスポーツ”パフォーマンス”のみが設定。パワートレーンは先に登場したクラウン クロスオーバー RSが採用している高性能型パラレル式HEVのデュアルブーストハイブリッドを用いるが、クラウン用よりもパワーアップが施されている。

 高性能パワーユニットやハードなスポーツドライビングに対応するため“Fスポーツ”系はブレーキシステムも専用となり、フロントブレーキには対向6ピストンキャリパーを採用。装着タイヤは標準系と同サイズだが、それぞれ専用デザインのホイールを装備する。


専用21インチアルミ(スーパーグロスブラックメタリック塗装)はシームレスグリルとともに外観を個性的に彩る。リヤバンパーロア/バンパーモールは高輝度シルバー塗装だ。

専用メーターや専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)などでレーシーな雰囲気を演出。シートは前席ベンチレーション付きの専用本革スポーツシートだ。

RX350のパワートレーン構成は基本的に“バージョンL”と同様。2.4ℓターボとダイレクトシフト8ATを組み合わせ、4WDシステムの前後トルク配分は75:25~50:50だ。

NX “Fスポーツ”
【SUV】 ■PHEV ■ハイブリッド ■ガソリンターボ
●価格:608万6000~753万5000円
ベース比 0円 ※NX350h“Fスポーツ”と“バージョンL”の差額

ポイント解説
NX350hは“バージョンL”と
“Fスポーツ”が同価格だ
 ベーシック設定のNX250系以外に“Fスポーツ”が用意され、2.4ℓターボを搭載するNX350は“Fスポーツ”専用グレードとなっている。また、スプリット式ハイブリッドのNX350h以外は4WDに限定される。“Fスポーツ”には電子制御サスのNAVI・AI-AVSが装備されるほかに車体ねじれ剛性を高めるパフォーマンスダンパーを装備。なお、“Fスポーツ”系が価格面の最上級グレードでもある。


外装はメッシュタイプのグリルや専用20インチアルミなどでスポーティに。メーターデザインや本革ステアリング、本革スポーツシートなど、内装も専用品を随所に配する。

UX “Fスポーツ”
【SUV】 ■ハイブリッド ■ガソリン
●価格:468万5000~553万3000円
ベース比 15万円安 ※“バージョンL”との差額

ポイント解説
出費を抑えてスポーティな
専用装備が手に入る
 高熱効率型NA2ℓのUX200と同エンジンを核としたスプリット式HEVのUX250hが設定され、グレード展開は共通。“Fスポーツ”は専用内外装艤装と操安と乗り心地の両立点を高めるNAVI・AI-AVSを標準装着する。価格設定はラグジュアリー仕様の“バージョンL”より約15万円安く、UX自体がスポーツ性を追求するタイプではないので、雰囲気重視で選んでもいいだろう。


メッシュグリルや専用18インチアルミ、専用シートなどが“Fスポーツ”であることを主張。なお、リヤには車体の振動や変形を減衰させるパフォーマンスダンパーを装着する。

IS “Fスポーツ”/“Fスポーツ”パフォーマンス”
【セダン】 ■ガソリン ■ガソリンターボ ■ハイブリッド
●価格:536万~701万円/850万円
ベース比 20万円安 ※“バージョンL”との差額

ポイント解説
“Fスポーツ”と相性バツグンの
スポーティなFRセダン
 ISは“Fスポーツ”のためのベースとでも言いたくなるほど車種が充実。しかも、2ℓターボや3.5ℓのV6、さらにはRC Fにも搭載される5ℓのV8までラインナップする。V6は“Fスポーツ”、V8は“Fスポーツパフォーマンス”専用である。走行メカの“Fスポーツ”系共通装備としてはNAVI・AI-AVSくらいだが、スポーツ志向の強いISの魅力をさらに高めたモデルなのだ。


LS “Fスポーツ”
【セダン】 ■ガソリンターボ ■ハイブリッド
●価格:1241万~1401万円
ベース比 169万円安 ※“バージョンL”との差額

ポイント解説
オーナードライバー志向で
ショーファー色を排除
 ダークグレーのホイール等で多少精悍さを増しているが標準系との外観の違いは少ない。内装もカジュアルな雰囲気にはなっているがスポーティな演出は控え目。“Fスポーツ”用に強化されたブレーキシステムを備えるが、基本的に走行ハードは標準系と大きく変わらない。価格設定も快適装備の違いから“バージョンL”よりも安価。オーナードライバー向けのスポーツカジュアル仕様と考えると分かりやすい。


ES “Fスポーツ”
【セダン】 ■ハイブリッド
●価格:654万円
ベース比 64万円安 ※“バージョンL”との差額

ポイント解説
レクサスのセダンとしては
最もカジュアルに楽しめる
 搭載パワートレーンは2.5ℓのスプリット式ハイブリッドのFF仕様のみ。グレード展開は“Fスポーツ”を含めても3仕様だ。ESはレクサス車の中でもシンプルな構成であり、コンフォート寄りのモデルでもある。“Fスポーツ”には定番のNAVI・AI-AVSが装着されるが、スポーツモデルと言うより内外装の雰囲気を楽しむスポーツカジュアル型。“バージョンL”と比較して手頃な価格も魅力だ。


RC “Fスポーツ”
【クーペ】 ■ガソリン ■ガソリンターボ ■ハイブリッド
●価格:634万4000~735万2000円
ベース比 1万8000円高~ ※“バージョンL”との差額

ポイント解説
「ラグジュアリー&スポーツ」の
「スポーツ」を強調
 ロングキャビンプロポーションのエレガントな2+2クーペがRC。ラグジュアリー&スポーツが特徴であり、ラグジュアリー仕様の“バージョンL”に対してスポーツ方向でプレミアム性を高めたモデルという位置付けだ。HEVモデル以外にはトルセン型LSDのオプションも設定。マニアックなスポーツ性に偏らず、3タイプ展開するパワートレーンのいずれにも設定されている。


【ガチ勢】伝統的「スポーツ」派
純粋な速さにもこだわって動力性能/運動性能を追求したモデル。スポーティグレードではなくスポーツカーと呼ぶべきタイプだ。


RC F

●価格:1058万~1455万円
5ℓV8、481PS!
現行「F」の最強モデル
 大排気量V8がもたらす強烈かつ心地よい加速性能と限界域でのコントロール性を磨いたフットワークが特徴の本格上級スポーツカー。ラグジュアリークーペのRCをベースに限界性能を追求して開発。レクサスのスポーツ性能面での象徴的存在である。

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