現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選

ここから本文です

ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選

掲載 9
ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選

いまなら再評価されること間違いなし……?

ひと口にクルマといっても、さまざまなボディタイプがあるのはご存知の通りで、時代の流れとともに流行り廃りがあるものです。過去にもハイソカーブームやRVブーム、ミニバンブームなどがあり、現在はクロスオーバーSUV人気が猛威を振るっているのはご存知の通りですが、リリースするタイミングが悪くて残念な評価を与えられてしまったモデルも少なくありません。今回はそんな時代を先取りし過ぎたモデルを振り返ってみます。

時代を先取りしすぎた名車たち! 「S-MX」に「ステップワゴン」いま見ると欲しくなる装備とは

日産 スカイライン クロスオーバー

クロスオーバーSUVブームが来る前の2009年にリリースされた日産「スカイライン クロスオーバー」は、現時点でスカイラインの名前を冠する唯一のクロスオーバーモデルだ。

もともとは海外のインフィニティブランドから「インフィニティEX」としてリリースされたものだが、日本ではインフィニティブランドが展開されていなかったため、スカイライン クロスオーバーとして販売されることとなった。

メカニズムは同時期のスカイラインと共有する部分が多く、エンジンは330psを発生するVQ37VHR型が搭載され、7速ATと組み合わされるスポーティなものになっていた。SUVスタイルでありながらスカイラインの名に恥じない走りを楽しめる仕上がりとなっていた。

ただ当時はまだクロスオーバーSUVブーム到来以前であったことや、若者をターゲットにしつつも3.7Lのみのラインナップで高額だったこともあり、人気車種となることは叶わなかったのだった。

スズキ X-90

1993年の東京モーターショーに参考出品したところ、大きな反響を集めたために市販化となったのがスズキの「X-90」というモデル。このX-90は初代「エスクード」をベースにしており、ラダーフレームやパートタイム4WDなどのメカニズムは共通となる。

その一方でエクステリアは小さなトランクを備えたノッチバックスタイルの2シーターとなっており、脱着可能なグラスルーフを備えるTバールーフ仕様となっており、遊び心しかない1台に仕上がっていたのだ。

そんなX-90は主に海外から人気を集めていたが、日本での販売は低調で1400台弱の販売台数に留まっている。しかしクロスオーバーSUVが人気を集める現代であれば、もう少し評価が異なっていたかもしれない。

日産 プレーリー

まだミニバンというジャンルが確立していなかった1982年に登場した日産「プレーリー」は、「びっくりボクシーセダン」というキャッチコピーで、セダンの延長線上にあるクルマとされていた。

しかし実際は3列シートを備え、両側スライドドアを持った、まごうことなきミニバンスタイルで、リアゲートもバンパーごと大きく開く使い勝手の良いものとなっていた。さらに両側スライドドアはピラーレスの大開口部を持っており、ある意味ミニバンの理想形とも言える形状となっていたのだ。

ただ当時の技術レベルでは両側ピラーレスで開口部の大きなボディでは十分なボディ剛性を保つことが難しく、距離を重ねたモデルではコーナリングをするたびにルームランプが光る(つまりボディが歪んでいる)ほどとも言われるありさまだったが、そのコンセプトは間違いなく時代を先取りしたものだった。

ダイハツ ネイキッド

1997年の東京モーターショーに「ネイキッド X070」という名前で参考出品され、反響の大きさから1999年に市販化されたダイハツ「ネイキッド」。じつはコンセプトモデルの発表から市販モデルの発売までの間に軽自動車の規格変更がなされ、ボディサイズの拡大がなされているのだが、コンセプトモデルのイメージを変えることなく大型化がなされていた。

そんなネイキッドは車名のとおり、あえてボルトなどを車外に露出させた裸のようなスタイルとなっていた。簡単に外装部品を交換して楽しむことができるようになっていたほか、バンパーの角部分のみを別パーツとし、交換時の費用を圧縮できるようにする点は10代目「ハイゼットカーゴ」の後期型にも採用されたアイデアの先取りだった。

また乗用車(「ミラ」)ベースでSUVテイストを持った軽自動車というのも時代を先取りしており、同様のコンセプトのモデルが次に登場するのは2020年に登場した「タフト」(2代目)まで待たなければならなかった。

ホンダ CR-Xデルソル

「シビック」をベースとしながらも、よりショートホイールベースで2+2の短い全長を持つことで、シビックよりもさらにスポーツ度の高いモデルとして人気を博してきた「CR-X」。そのCR-Xが3代目にフルモデルチェンジをしたタイミングで、「デルソル」のサブネームを与えられてオープンエアモータリングを楽しむことができるモデルに大きく舵を切った。

一応、DOHC VTECエンジンを搭載したホットグレードのSiRは継続設定されたが、硬派なスポーツモデルからナンパなオープントップモデルになったことで従来のユーザーから落胆の声も聞かれた。

しかし「トランストップ」仕様では、スイッチ操作のみで屋根をトランクルームに格納することができる手軽さや、リアウインドウも開閉式とすることで得られる高い開放感、そしてメタルトップを備えることで高い耐候性も兼ね備えるなど魅力も多く、CR-Xの名前を冠さなければもう少し評価も変わっていたのではないかと思える1台だったのだ。

こんな記事も読まれています

入手して51年! トヨタ初代「パブリカ コンバーチブル」は2度のレストアを敢行…オーナーは新車で購入した「パブリカ セダン」も所有していました
入手して51年! トヨタ初代「パブリカ コンバーチブル」は2度のレストアを敢行…オーナーは新車で購入した「パブリカ セダン」も所有していました
Auto Messe Web
いや癖が凄い!! [ダイハツ]が生んだ[クルマ]が個性的すぎる問題
いや癖が凄い!! [ダイハツ]が生んだ[クルマ]が個性的すぎる問題
ベストカーWeb
100万円以下で「クラウン」に乗りたい! めちゃ安い“高級セダン”は買っても大丈夫? 古くても「やっぱりクラウン」だけど格安中古はやめたほうがいい?
100万円以下で「クラウン」に乗りたい! めちゃ安い“高級セダン”は買っても大丈夫? 古くても「やっぱりクラウン」だけど格安中古はやめたほうがいい?
くるまのニュース
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
くるまのニュース
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
奇跡のシングルナンバー日産初代「セドリックバン」が13年の眠りから覚め路上復帰! ただいまエンジン絶好調!
奇跡のシングルナンバー日産初代「セドリックバン」が13年の眠りから覚め路上復帰! ただいまエンジン絶好調!
Auto Messe Web
たったの35万円! なぜダットサン「510ブルーバード」を選んだ?…31年所有してカスタムは終了、今後は現状維持が課題です
たったの35万円! なぜダットサン「510ブルーバード」を選んだ?…31年所有してカスタムは終了、今後は現状維持が課題です
Auto Messe Web
FFスポーツ実験は大成功! ホンダCR-X シビック 2台の「Si」(1) タイプR誕生前夜
FFスポーツ実験は大成功! ホンダCR-X シビック 2台の「Si」(1) タイプR誕生前夜
AUTOCAR JAPAN
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
WEB CARTOP
新車「800万円超え」の軽自動車! でも乗ればホレる完成度 スズキ製エンジンでなぜ?
新車「800万円超え」の軽自動車! でも乗ればホレる完成度 スズキ製エンジンでなぜ?
乗りものニュース
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
【外遊び系Kカー】ダイハツ・タント・ファンクロスは夢いっぱいの大開口キャビンが魅力。お気に入りの場所でコーヒーブレイクが楽しめる
【外遊び系Kカー】ダイハツ・タント・ファンクロスは夢いっぱいの大開口キャビンが魅力。お気に入りの場所でコーヒーブレイクが楽しめる
カー・アンド・ドライバー
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
5速MT搭載! ダイハツ「斬新タフすぎ軽トラ」がスゴい! 全長3.4m“カクカク”デザインに「300mm超え地上高」確保! 活躍間違いナシの「マッドマスターC」は今欲しい1台
5速MT搭載! ダイハツ「斬新タフすぎ軽トラ」がスゴい! 全長3.4m“カクカク”デザインに「300mm超え地上高」確保! 活躍間違いナシの「マッドマスターC」は今欲しい1台
くるまのニュース
ホンダの斬新「“ハイルーフ”軽トラ」は趣味にピッタリ! めちゃ“快適な運転席”と「2段の荷台」が使い勝手バツグン! 個性的な“ギラギラ顔”採用した「軽商用車」ホビックとは
ホンダの斬新「“ハイルーフ”軽トラ」は趣味にピッタリ! めちゃ“快適な運転席”と「2段の荷台」が使い勝手バツグン! 個性的な“ギラギラ顔”採用した「軽商用車」ホビックとは
くるまのニュース

みんなのコメント

9件
  • ka
    殆ど競合がないダイハツコペンがそんなに売れてるか?という話。
  • こうりん
    CR-Xデルソルの明るくユルイ雰囲気が大好きでした。
    当時購入を真剣に悩んだけど、NBロードスターを買ってしまった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村