2022年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の最終大会となる第6大会(第16戦~第17戦)が12月10~11日に鈴鹿サーキットで開催され、第16戦は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が、第17戦は大木一輝(PONOS Racing)が制し、優勝をわけあう結果となった。
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フォーミュラ・リージョナル第5大会富士。小山美姫がチャンピオンに、HIROBONがクラス王者に輝く
4月に開幕した2022年シーズンのFRJは鈴鹿サーキットで最終戦を迎えた。10日午前に行われた公式予選で第16戦は大木が、第17戦は小川がポールポジションを獲得。マスタークラスでは第16戦は畑享志(A-NeKT F111/3)が、第17戦はの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、それぞれクラス最前列を確保した。
■第16戦/好スタートから逃げ切りの小川が今季2勝目
10日14時5分より行われた第16戦決勝。ポールスタートの大木が出遅れる中、小川がトップに、そして2番手に前大会富士でシリーズタイトルを決めた小山美姫(TGRDC F111/3)が浮上。大木は畑にも先行され4番手に後退。ただ、大木はS字で畑をかわし3番手までポジションを回復。先行する小川、小山を追う展開となった。
しかし、大木は2周目のダンロップコーナーでコースオフ。グラベルから脱出が叶わず、ポールシッターが2周目にレースを終えることとなった。この大木の車両を回収するべく、セーフティカー(SC)が導入される。
レースは5周目に再開を迎えると、小川は小山とのリードを保ったまま好走。しかし、レース終盤にはチャンピオン小山もスパートをかけて、小川のテール・トゥ・ノーズに。しかし、小川がトップを守り切り、今季2勝目を飾った。0.806秒差の2位に小山。そして3位にはマスタークラストップの畑が続いた。
「スタートしか抜くポイントはないなと思っていました。僕がうまくいったというよりは、大木選手に助けられたというところです。スタートのシグナルが点灯したときに大木選手がエンストしたのを見て、落ち着いてスタートをキメたのがうまくいきました」と小川は第16戦を振り返った。
「予選で発生した縁石などに乗ると出てしまうマシントラブルが解消できていなかったので、とにかく縁石に乗らないようにしながら、プッシュするところは攻めていきました。鈴鹿はオーバーテイクのポイントが少ないとわかっているので、抑えるところできっちり抑えて、無事トップのままゴールできてよかったです」
「明日はポールポジションからのスタートですが、トラブルは出てもいいので、縁石に乗ってがっつり攻めたいと思います」
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第16戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果
PosClassNoDriverCar NameLaps /Gap197小川颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ13Laps28小山美姫TGR-DC F111/30.8063M7畑享志A-NeKT F111/36.5224M4今田信宏JMS RACING with B-MAX21.3725M34三浦勝F111/329.7826M11植田正幸Rn-sportsF111/332.3267M14田中優暉アスクレイ☆イーグルスポーツ33.4948M78MOTOKI TAKAMI47trading with Rn-s38.00545大木一輝PONOS Racing12Laps
ファステストラップ:
小川颯太 2分00秒282(9/13) 173.802km/h
マスタークラス:畑享志 2分00秒555(10/13) 173.392km/h
スタート時刻:14時8分55秒 フィニッシュ時刻:14時38分27秒
SC導入時刻:14時12分48秒(2Laps)~12時20分21秒(4Laps) T11車両撤去のため
■第17戦/挽回果たした大木が今季2勝目飾る
11日に行われた2022年シーズン最終レースの第17戦。スタートで抜群の蹴り出しを見せたのは2番手スタートの大木だった。
ポールスタートの小川を先行し、1コーナーの進入でトップに立つと、そのままリードを守り小川を近づけない。
一方、その後方では、今田と畑のマスタークラストップ/総合4番手争いが白熱。トップ3台がそれぞれ1秒以上のギャップを広げ単独走行となる中、今田と畑のテール・トゥ・ノーズの戦いはレース中盤まで続き、迎えた9周目の1コーナーで畑が今田を攻略。総合4番手/マスタークラストップに浮上した。
レース後半を迎える頃にはトップの大木の背後に小川が徐々に接近。さらに、残り2周で0.657秒差まで接近するが、大木は小川にオーバーテイクの隙を与えない。そうして迎えた13周目、スタートから前戦の悔しさを払拭する走りを見せ続けた大木がトップでチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。
2位に小川、3位に小山が続いた。マスタークラスは畑が鈴鹿大会連勝を決め、クラス2位に今田、クラス3位に植田正幸(Rn-sportsF111/3)が続いた。
「自分らしいといえばらしいのですが、昨日のレースでは焦りが出てしまって、とても残念な戦いになってしまいました。 それだけに、最終戦となる今日のレースを優勝で締めくくれたのはとてもうれしいです」と、今季2勝目を飾った大木は喜びをあらわにした。
「スタートで前に出ましたが、途中からはタイヤが苦しくなり、ミラーに写る小川選手の姿に焦りも感じていましたが、とにかく“落ち着け、落ち着け”と自分に言い聞かせて、なんとか勝つことができました」
また、第17戦決勝の表彰式の後には、シリーズチャンピオンの表彰式も行われ、 前戦富士大会で2022年のシリーズチャンピオンに輝いた小山美姫と、マスタークラス王者に輝いたHIROBON(今大会は不参加)に、それぞれトロフィーが贈られた。
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第17戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果
PosClassNoDriverCar NameLaps /Gap145大木一輝PONOS Racing13Laps297小川颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ0.64338小山美姫TGR-DC F111/36.3354M7畑享志A-NeKT F111/327.8615M4今田信宏JMS RACING with B-MAX46.0016M11植田正幸Rn-sportsF111/349.7847M34三浦勝F111/352.1028M78MOTOKI TAKAMI47trading with Rn-s55.1779M14田中優暉アスクレイ☆イーグルスポーツ1Lap
ファステストラップ:
小川颯太 2分00秒231(8/13) 173.875km/h
スタート時刻:12時48分45秒 フィニッシュ時刻:13時14分53秒
黒白旗提示:No14.田中優暉(12時49分)T11での接触
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