スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦チェコラウンドがアウトドローム・モストで行われ、トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が3戦連続となる3レースでの優勝を果たした。
チェコラウンドは、イギリスラウンドから連戦で開催された。スーパーポールでポールポジションを獲得したのは、トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)で、2番手はアンドレア・イアンノーネ(チーム・ゴーイレブン)、3番手はアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)である。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は7番手だったが、スーパーポール中のスロー走行で他のライダーの走りを妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを受け、10番グリッドからのスタートとなった。
レース1は気温29度、路面温度45度のドライコンディションで行われた。ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのラズガットリオグル。2番手にイアンノーネ、3番手に、ニッコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)4番手にダニロ・ペトルッチ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)。5番手にはバウティスタが浮上していた。フロントロウ3番手スタートだったアレックス・ロウズは大きく後退し、11番手である。
トップを走るラズガットリオグルは5周目を終えて、2番手のイアンノーネに対し、すでに2秒のギャップを広げており、独走状態。一方、2番手はイアンノーネ、ブレガ、ペトルッチによって争われ、ブレガがイアンノーネをパスして2番手に浮上。その後、ペトルッチが3番手にポジションを上げ、ブレガに迫った。
10周目、ペトルッチがついにブレガをとらえて2番手に浮上する。ブレガは3番手をキープしていたが、一度はブレガに抜かれたイアンノーネが、ブレガから離れずに4番手を走行していた。11周目、イアンノーネがブレガのインサイドに飛び込み、3番手にポジションを上げた。
ラズガットリオグルは最終的に2位に対して6秒近くの差を築いてフィニッシュを果たした。2番手はペトルッチとイアンノーネによって最終ラップまで争われたが、ペトルッチが2位でゴール。3位のイアンノーネとの差は0.141秒だった。
4位は10番手から追い上げたバウティスタ。5位はレミー・ガードナー(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)、6位がブレガだった。
■レース2:ラズガットリオグルがチェコでも3レース勝利
スーパーポール・レースでも、ラズガットリオグルが優勝した。2位は、最終ラップでオーバーランを喫しながらもコースに戻ったブレガ、3位はアレックス・ロウズが獲得している。バウティスタは3番手につけていたが、最終ラップの1コーナーでブレガを抜こうとした際に転倒を喫してピットに戻った。
スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションはラズガットリオグル、2番グリッドはブレガ、3番グリッドはアレックス・ロウズというフロントロウとなった。バウティスタは10番手からのスタートである。
なお、スーパーポール・レースで転倒を喫したサム・ロウズ(エルフ・マークVDSレーシングチーム)は、左鎖骨を骨折したため、レース2を欠場した。
レース2は気温32度、路面温度51度のドライコンディションで始まった。ラズガットリオグルに先行して1コーナーに入ったのはブレガで、2番手にラズガットリオグルが続く。1コーナーではバウティスタ、ペトルッチが接触してクラッシュを喫し、1周目で姿を消した。
2番手のラズガットリオグルはブレガにぴたりとつけ、5周目、ついにブレガをとらえてトップに立つ。また、3番手にはマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が浮上した。
トップに立ったラズガットリオグルは、10周目には2番手のブレガに対し、1秒以上のアドバンテージを築いた。ブレガもまた、3番手のファン・デル・マークに対し1.5秒以上の差をつけており、トップ2はそれぞれ単独走行となる。
一方、3番手のファン・デル・マークは14周目にアンドレア・ロカテッリ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)にかわされて4番手に後退した。ロカテッリが3番手に浮上し、トップがラズガットリオグル、2番手がブレガ、3番手がロカテッリというトップ3となる。
ラズガットリオグルはリードを3秒以上に広げ、この週末で3度目のトップでのチェッカーを受けた。エミリア・ロマーニャから3戦連続での3レース優勝であり、オランダラウンドのレース2から数えて、10連勝を飾ったことになる。
2位はブレガ、3位はロカテッリが獲得した。4位はガードナー。一時は3番手を走っていたファン・デル・マークは5位でゴールしている。8番手からスタートしたレイは、6位だった。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、レース1でアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝した。2位はヴァノントン・デビース(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)、3位はステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)が獲得した。鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は19位だった。
レース2でもウエルタスが優勝を飾り、2位はマンジ、3位にヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が入った。鳥羽はマシントラブルが発生したため、ピットインをしてリタイアとなった。
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みんなのコメント
規定レギュレーションを統一して公平なルールにしてほしい。
BMWは他より1000rpm高いとか他は500下げとか正直なんだこれ。