2023年のロードレース世界選手権は、各所さまざまなドラマやレースが繰り広げられた。MotoGPクラスではスプリントが初導入されて1年目のシーズンとなったが、開幕戦から欠場するライダーも相次いだ。そのため、スプリントおよび決勝においては、フル参戦ライダーが出揃ってのレースは一度もないまま終幕を迎えた。そんな波乱のレースが展開され、転倒やクラッシュが続出した2023年シーズンの負傷者を振り返っておこう。
第1戦ポルトガルGP
◼︎ポル・エスパルガロ/GASGASファクトリー・レーシング・テック3
初日のP2でクラッシュを喫して肺挫傷、顎と脊椎の骨折。第8戦オランダGPまで計8戦の欠場を強いられたが、第9戦イギリスGPで復帰を果たした。
【竹内さくらのスペイン記】MotoGPバレンシアGPのごはん事情! ピット、サービスロード、ホスピタリティに潜入
負傷個所:肺挫傷、顎と脊椎の骨折
欠場:第1戦ポルトガルGP~第8戦オランダGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/921334
◼︎エネア・バスティアニーニ/ドゥカティ・レノボ・チーム
スプリントレースでクラッシュに巻き込まれ、右肩の肩甲骨を骨折。開幕戦の決勝レースから第3戦アメリカズGPまで欠場し、第4戦スペインGPで復帰するも、予選以降のセッションをキャンセルし、第5戦フランスGPも欠場となった。
負傷個所:右肩の肩甲骨を骨折
欠場:第1戦ポルトガルGPの決勝レース~第3戦アメリカズGP、第4戦スペインGP、第5戦フランスGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/921590、https://www.as-web.jp/bike/928348、https://www.as-web.jp/bike/935811
◼︎マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム
決勝レースでクラッシュを喫して第1中手骨(親指の付け根)を骨折。第2戦アルゼンチンGPから第4戦スペインGPまで欠場し、第5戦フランスGPで復帰を果たした。
負傷個所:第1中手骨(親指の付け根)を骨折
欠場:第2戦アルゼンチンGP~第4戦スペインGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/922211、https://www.as-web.jp/bike/928175、https://www.as-web.jp/bike/934577
◼︎ミゲール・オリベイラ/クリプトデータRNF・MotoGPチーム
決勝レースでクラッシュに巻き込まれ、腰の右側を打撲。第2戦アルゼンチンGPを欠場し、第3戦アメリカズGPで復帰を果たした。
負傷個所:腰の右側を打撲
欠場:第2戦アルゼンチンGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/922129
◼︎ホルヘ・マルティン/プリマ・プラマック・レーシング
決勝レースでクラッシュに巻き込まれた際に足首を負傷したが、欠場することなく第2戦アルゼンチンGP以降も出場していた。
負傷個所:足首
欠場:なし
第2戦アルゼンチンGP
◼︎ジョアン・ミル/レプソル・ホンダ・チーム
スプリントレースで転倒を喫した際に頭と右足を強打。吐き気や目眩の症状を伴うことから決勝レースは欠場となった。
負傷個所:頭と右足を強打し吐き気や目眩の症状
欠場:第2戦アルゼンチンGPの決勝レース
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/924899
第4戦スペインGP
◼︎ミゲール・オリベイラ/クリプトデータRNF・MotoGPチーム
決勝レースで接触して転倒を喫した際に左肩を脱臼し、上腕骨に小さな骨折と関節唇を損傷。復帰2戦目だったが、またも怪我を負ってしまい、第5戦フランスGPも欠場となってしまった。
負傷個所:左肩を脱臼し、上腕骨に小さな骨折と関節唇を損傷
欠場:第5戦フランスGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/939299
第5戦フランスGP
◼︎ラウル・フェルナンデス/クリプトデータRNF・MotoGPチーム
第4戦スペインGP後にコンパートメント症候群(腕上がり/アームパンプ)の症状が出ていたため、手術を受けたが経過が良くなかったため、欠場となった。
負傷個所:コンパートメント症候群(腕上がり/アームパンプ)の症状
欠場:第5戦フランスGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/940736
◼︎フランセスコ・バニャイア/ドゥカティ・レノボ・チーム
決勝レースで転倒を喫した際に右足の距骨に小さな骨折を負った。3週間のショートブレイク後に開催された第6戦イタリアGPへの出場には影響はなかった。
負傷個所:右足の距骨に小さな骨折
欠場:なし
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/943980
◼︎ルカ・マリーニ/ムーニーVR46レーシング・チーム
決勝レースでクラッシュを喫した際に、右手首の手根骨、大菱形骨を損傷。ショートブレイク間に治療とリハビリに専念し、第6戦イタリアGPにも出場した。
負傷個所:右手首の手根骨、大菱形骨を損傷
欠場:なし
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/945159
第6戦イタリアGP
◼︎アレイシ・エスパルガロ/アプリリア・レーシング
グランプリ開催前の木曜日に、自転車トレーニングを行っていた際にクラッシュを喫し、右足の踵を負傷。骨折などはなかったが、鎮痛剤を使用してレースに挑んでいた。
負傷個所:右足の踵
欠場:なし
◼︎ジョアン・ミル/レプソル・ホンダ・チーム
初日のP2で転倒を喫した際に、右手小指の周囲に損傷があることが確認された。高速サーキットであるムジェロは、体力的に過酷なことから欠場となった。
負傷個所:右手小指
欠場:第6戦イタリアGP、第7戦ドイツGP、第8戦オランダGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/952031、https://www.as-web.jp/bike/953596、https://www.as-web.jp/bike/956948
◼︎アレックス・リンス/LCRホンダ・カストロール
スプリントレースの4周目にクラッシュを喫した際に、右足の脛骨と腓骨を骨折。その後、腫れを軽減させるための手術を受け、欠場となった。リハビリに取り組んでいるが、イタリアGPの決勝レース以降に欠場を強いられており、第14戦日本GPも欠場となってしまった。
負傷個所:右足の脛骨と腓骨を骨折
欠場:第6戦イタリアGPの決勝レース、第7戦ドイツGP~第14戦日本GP(土曜日以降のセッション)
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/952556、https://www.as-web.jp/bike/977061、https://www.as-web.jp/bike/983200、https://www.as-web.jp/bike/986106、https://www.as-web.jp/bike/991369、https://www.as-web.jp/bike/996319
第7戦ドイツGP
◼︎マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム
ウイーク中に転倒が相次ぎ、左手の親指を負傷したことから決勝レースを欠場を自ら判断。さらにのちの検査では足首と肋骨も負傷していることが判明した。オランダGPではスプリントレースまで参加するも怪我が悪化し、日曜日の朝のメディカルチェックで『不適切』と判断され、決勝レースは欠場となった。
負傷箇所:左手親指、足首、肋骨
欠場:第7戦ドイツGP決勝、第8戦オランダGP決勝
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/955814、https://www.as-web.jp/bike/958504、https://www.as-web.jp/bike/958665
第8戦オランダGP
◼︎ファビオ・クアルタラロ/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
ランニング中に転倒し、足首をひねり、左足の親指を骨折。決勝レース3周目の7コーナーでスリップダウンを喫し転倒し、足の怪我が悪化し、さらに左腕も負傷。その後、左足親指の手術を受けた。
負傷箇所:左足の親指、左腕
欠場:なし
■ホルヘ・マルティン/プリマ・プラマック・レーシング
右足に違和感を感じて、7月3日に慢性労作性下腿区画症候群(コンパートメント症候群)の解消するために、サマーブレイク期間を利用して手術を受けた。
負傷箇所右足
欠場:なし
第11戦カタルーニャGP
■フランセスコ・バニャイア/ドゥカティ・レノボ・チーム
決勝レースのオープニングラップ、2コーナーでハイサイドを起こして転倒を喫した際に後続のライダーに両足を轢かれる形となった。メディカルセンターに運ばれた後、カタルーニャ総合病院で検査を受けることとなり、リスタート後のレースには参加出来なかった。検査の結果、骨折などはなく打撲のみとなった。
負傷箇所:両足打撲
欠場:第11戦カタルーニャGP決勝
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/985480
■エネア・バスティアニーニ/ドゥカティ・レノボ・チーム
決勝レースのオープニングラップ、1コーナーで転倒を喫し、それが起因して5台が絡む多重クラッシュが発生。チームメイトであり、その後に転倒したバニャイアとともにメディカルセンターに運ばれた後、カタルーニャ総合病院で検査を受けることとなり、リスタート後のレースには参加出来なかった。検査の結果、左足のくるぶしの骨折と左手の第二中手骨の複雑骨折が判明し、左足首と左手の手術を受けた。
負傷箇所:左足のくるぶしの骨折、左手の第二中手骨の複雑骨折
欠場:第11戦カタルーニャGP決勝、第12戦サンマリノGP、第13戦インドGP、第14戦日本GP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/985872
第12戦サンマリノGP
■高橋巧/LCRホンダ・カストロール
アレックス・リンスの代役でLCRホンダ・カストロールから参戦した。2日目に行われたFP2の6コーナーでハイサイド転倒を喫し、その際に右脚の親指にヒビが入っていることが判明した。なお、初日からFP2にかけて105%ルールをクリアできず、予選以降のセッションには進出できなかった。
負傷箇所:右脚の親指
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/988114
第13戦インドGP
■アレックス・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム
土曜日に行われた予選Q1のアタック中に転倒を喫して肋骨を骨折。Q2進出を決めたが、精密検査を受けるために病院に向かったため、予選Q2を含む以降の走行に出走できなかった。
負傷箇所:左側の肋骨を骨折
欠場:第13戦インドGP、第14戦日本GP、第15戦インドネシアGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/993705、https://www.as-web.jp/bike/1001072
■ルカ・マリーニ/ムーニーVR46レーシング・チーム
土曜日に行われたスプリントレースのオープニングラップ、1コーナーで止まり切れずにチームメイトのマルコ・ベゼッチに追突する形で転倒を喫した。メディカルセンターに向かい検査を行ったところ、左鎖骨の骨折が判明し、決勝レースは欠場となった。その後、手術も受けて、回復に努めるようだ。
負傷箇所:左鎖骨の骨折
欠場:第13戦インドGP決勝、第14戦日本GP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/993901
第15戦インドネシアGP
■マルコ・ベゼッチ/ムーニーVR46レーシング・チーム
インドネシアGP開催前の10月7日に、トレーニングを行っている際に右鎖骨を骨折。翌日に症状を軽減させるための手術を受けた。
負傷箇所:右鎖骨の骨折
欠場:なし
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1000481
第16戦オーストラリアGP
■アレックス・リンス/LCRホンダ・カストロール
第6戦イタリアGPのスプリントレースでクラッシュを喫し、右足の脛骨と腓骨を骨折。イタリアGPの決勝レース以降から第14戦日本GPも欠場を強いられていたが、第15戦インドネシアGPでは復帰。連戦となった第16戦オーストラリアGPでは初日のみ走行したが、痛みから欠場を決断した。その後の診察で、治癒中の腓骨付近に小さな突出があることが判明し、痛みを和らげるための手術を受けた。
負傷箇所:右足の脛骨と腓骨
欠場:第16戦オーストラリアGP(予選日以降)、第17戦タイGP、第18戦マレーシアGP、第19戦カタールGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1004179、https://www.as-web.jp/bike/1005788、https://www.as-web.jp/bike/1011964
第19戦カタールGP
■ミゲール・オリベイラ/クリプトデータRNF・MotoGPチーム
土曜に行われたスプリントレースのオープニングラップ、6コーナーでアレイシ、エネア、オリベイラの3台が絡む多重クラッシュが発生。それによりオリベイラは右肩甲骨を骨折し、メディカルチェックで『不適切』と判断されたため、決勝レースおよび最終戦のバレンシアGPを欠場、2日後のバレンシア公式も不参加となった。
負傷箇所:右肩甲骨の骨折
欠場:第19戦カタールGP決勝、第20戦バレンシアGP
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1017527
■アレイシ・エスパルガロ/アプリリア・レーシング
土曜日に行われたスプリントレースにてオープニングラップの6コーナーでミゲール・オリベイラに突っ込まれる形でクラッシュし、右足を負傷。決勝レースは出場するも、リタイアで終えた。
負傷箇所:右肩甲骨の骨折
欠場:なし
第20戦バレンシアGP
■ジョアンミル/レプソル・ホンダ・チーム
初日に行われたFP1の序盤に8コーナーにて転倒を喫した。幸い大きな怪我はなかったようだが、病院で検査を受けた結果、首の痛みがあることから、初日のプラクティスと土曜日以降のセッションを欠場した。
負傷箇所:首
欠場:第20戦バレンシアGP(初日のプラクティス以降)
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1019194
■ファビオ・クアルタラロ/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
土曜日の予選を終えた夜、発熱したため日曜日のウォームアップ走行をキャンセル。その後も体調不良が続いていたようだが、決勝レースは出場し、11位でチェッカーを受けた。
欠場:なし
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1019742
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム
バレンシアGP2日後に行われた公式テストに参加したのち、シーズン後半から悩まされていたコンパートメント症候群改善のために右腕の手術を受けた。その後、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて行われたホンダレーシングサンクスデー2023でも、走行を見合わせていた。
負傷箇所:右腕
欠場:なし
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/1021353
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「経験と速さを考えればユウキ一択だ」——オランダからも、角田裕毅の2025年レッドブル昇格を推す声。元Fポン王者コロネルが語る
ペレスの挽回を評価も「マクラーレンからもっと点を奪いたかった」と代表。去就は最終戦後に決めるとマルコが改めて明言
4年分予算を全投入。新井大輝が“10年落ち”マシンでラリージャパン表彰台「ことごとく壊れたけど、やってきてよかった」
ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を祝福「すべて彼の力によるものだ」「彼の時代が来たことを裏付けている」
WRCタイトルまであと1歩届かず。トヨタとの激闘に敗れたヒョンデ「もっと上手くやる必要がある」タナク戦線離脱が大きな影響
「車線減少の手前で抜かされそうになり、負けじと加速したら鳴らされました。私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「どっちもどっち」「いちいち喧嘩売るなよ」の声も…実際法律では誰が悪いのか
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
【早くも1万台超え】安価でも豪華装備、業界もザワつく大穴SUV「フロンクス」の “強みと弱点”
フレディ・スペンサー仕様のメットで走りたい! わずか2年で生産終了した“幻”の80年代レーサーレプリカ ホンダ「NS400R」ってどんなバイク?
日産がEVオーナー5000人に「EV乗り換え後調査」、87%が満足「静かな車内で会話が増えた」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
4輪と違い2輪はライダー次第な部分が多く、逆に言えばコントロール出来なければ直ぐタイムに現れるし、転倒しやすくなる。
エアロとハイトコントロールは自然なライディングからかけ離れているから転倒のリスクも高くなる。