■景気回復のスピードが早い中国市場が牽引
スウェーデンのボルボ・カーズは2021年1月7日、2020年における世界市場でのセールス状況を発表した。それによると、2020年下半期(7月から12月)の販売台数は39万1751台と、2019年の同期比で7.4%増加し、過去最高の販売台数を記録した。
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2020年上半期は世界的な新型コロナウイルス感染拡大による影響もあり、販売台数は前年同期比でマイナス21%となったが、同年6月以降は堅調に回復。2020年通年では、前年比で6.2%マイナスの66万1713台にとどまった。主要な市場すべてにおいてシェアを拡大した。
牽引したのは中国市場で、販売台数は16万6617台と、2019年の15万4961台に対して7.5%プラスになった。また北米市場も好調で、2020年の販売台数は11万129台と、前年の10万8234台に対しプラス1.8%となっている。
「2020年は厳しいスタートでしたが、下半期は素晴らしいものとなり、すべての主要な販売地域で市場シェアを獲得しました」と、グローバルコマーシャルオペレーションの責任者であるLex Kerssemakers氏はコメントする。「私たちはさらに新しい電動化モデルを展開し、オンラインビジネスを拡大し続けることで、2021年にこの前向きな傾向をさらに発展させることを目指しています」
ただし、最大の市場であるヨーロッパは景気回復が遅れており、2020年通年では28万7902台と前年の34万605台に対してマイナス15.5%、2020年下半期の販売台数も16万5512台と、マイナス0.8%にとどまっている。
* * *
ボルボが世界的に好調な理由はどこにあるのだろうか。
その理由のひとつは、各国でさまざまな賞を受賞している魅力的なSUVラインナップの充実度だ。とくに中国や北米市場においては、販売の大部分が「XCシリーズ」になっている。
ちなみに2020年、世界でもっとも売れたボルボモデルは「XC60」で19万1696台、次に「XC40」が18万5406台、「XC90」が9万2458台と、上位3モデルにSUVが並んだ。
また、電動車に対する世界的な需要の急増も理由に挙げられる。
ボルボ・カーズは2017年7月に、ボルボ全モデルを電動化すると発表した。その戦略にもとづき、日本でも2020年11月にボルボの国内販売化モデルはすべて電動化されている。こうした戦略が、新型コロナのパンデミックの影響からの急回復を後押ししている。
ボルボが「Recharge(リチャージ)」と呼ぶピュアEV(BEV)、またプラグインハイブリッド(PHEV)も人気だ。リチャージのシェアは、2020年は前年と比較し2倍以上に拡大。欧州でのシェアは29%にも達している。
ボルボは今後数年間で、数台のBEVを発売する予定だ。2025年までに、世界での販売台数の50%がBEVで、残りが電動車になることを目指しているという。ボルボは現在、全モデルにPHEVを設定している唯一の自動車メーカー。こうした戦略が功を奏している。
さらに、オンライン販売に力を入れているのも販売を後押しした理由のひとつ。2020年はオンラインで販売された契約数が前年に比べて2倍以上に増えたという。2021年も引き続きオンラインセールスに注力するという。
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みんなのコメント
性能云々よりも落ち着いた雰囲気のインテリアに多幸感があり、心安らかに運転出来ます。
それなりの金額はしましたが、この車を迎えてから『幸せ』です。
性能ばかりがモノではない。そんなことをこの車が教えてくれた気がしました。
昔からドクターカーと言われていますし、安全性能も走行性能も抜群です。