ドゥカティの新しい「デザートX」が話題だ。モータージャーナリストの桂伸一が試乗し、レポートする。
白い巨体
レクサス・スポーツセダンの新世界──IS500 Fスポーツパフォーマンス試乗記
昨年12月に発表された新型デザートXは、ドゥカティらしさあふれるオフロード・バイクだった。特に後述するエンジンは驚くばかりだった。
実車を前にすると、ドゥカティのイメージカラーとも言うべき赤ではない、白い巨体に圧倒される。白は、ダカール・ラリーなどを彷彿とさせるべく、アフリカの砂漠をイメージしているという。ドゥカティ=赤をイメージする者からすると意外かもしれないが、白いボディカラーを好むバイカーが多い日本では歓迎されるはずだ。
予め断っておくが、今回の試乗では、メーカーから「まずは街乗りで評価して欲しい」と、リクエストされた。オフロードでの本格的な試乗会があとに控えているからだ。
937cc 90度V型2気筒ガソリン・エンジンを搭載するデザートXは、ホイールベース1608mm、重量223kg、シート高875mm。堂々たるサイズの大型オフローダーだ。そこに身長167cm,体重58kgの筆者がまたがるのはなかなか大変である。
しかもフロント21インチ、リア18インチのホイールに、サスペンションはフロント230mm、リア220mmの長大なストローク量を誇る。ソフトであるものの“ムギュ”とストロークを減衰するショックアブソーバーは、股がった瞬間こそわずかに圧縮方向に下がるものの、前後に少し動かせば、車高250mmの姿勢に戻ってしまう。
足が短い場合、停止するたびに爪先立ちの不安定さと戦う必要がある。ちなみに上陸したての試乗車は本国仕様。日本仕様はシート高が855mmと、20mm下がるのは朗報だ。
エンジンに驚く
デザートXのエンジンは、ロードレーサーのようだ。悪路を登り、下り、飛んで、跳ねるバイクのエンジンが1万回転もまわす必要はあるのか!? と、思わないでもない。
生憎の小雨が降る中、高速道路に向かう。パーキングエリアからゼロスタートで流れに合流するときの瞬発力ときたら、下手なロードレーサーよりも鋭く速いから驚く。
おなじエンジンを搭載するロードタイプよりも、6速トランスミッションは1速、2速のギア比をより加速重視のローギアード化としているそうだ。車重が軽いうえに加速重視のギア比設定で、10000rpmまでまわせば、空に向かうような加速Gが底抜けに気持ちいい。ただし2速までで自制しないと、3速では法定外の速度域に達してしまう。
直進性は良く、効果的なウインドスクリーンのおかげで走行中の雨風による影響は最小限だった。最小限のクラッチ操作によるアップシフトや、ブレーキングしながらのダウンシフトでコーナー立ち上がりに備える、あるいは停止するのは、デザートXにとって得意ワザだった。
ブレーキレバーを握りつつ、アクセル操作でブリッピングしながらのダウンシフトも、リアタイヤがホッピングせず、スムーズに減速出来た。
調べると、乗り手ではなくデザートXにサポートされたようで、クラッチレバーを操作しなくてもペダル操作だけでシフトチェンジ出来る機構「クイックシフター」が備わっていたのだ。くわえて、トラクションコントロールやABSも搭載するから、まさに“レーサー仕様のオフローダー”である。
気になったのは、高速道路を6速のトップギアでクルージング中、不意に加速したくなっても、3500rpmレベルではアクセルを急に“ガバッ”と開けてもスムーズに速度が上昇しない。ギアをダウンし、4000rpmレベルにすれば、心地よいV2ならではの走りが楽しめる。回転数を上げることでエンジン特性を引出すのは、やはりレーシング・エンジンの血統である。
かつて4輪メーカーの試乗会がイタリア・ミラノでおこなわれたとき、市街地をオフロードバイクにスーツで決めた紳士が最高にクールだったのを思い出した。オフローダーなのにレーシング機能を併せ持ち、足付きさえクリアすれば、街なかをスイスイと走らせられルのがデザートXの醍醐味である。
近年のジープやメルセデス・ベンツの「Gクラス」が、泥の匂いをさせないのと同様、ドゥカティのオフローダーは街乗りで威風堂々、ファッション・アイテムとしてもマッチする存在感を有していた。
文・桂伸一 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
買った人は汚れるのも気にせず、オフロードも躊躇なく突っ込んでいきましょうw