9月21日、2024年F1第18戦シンガポールGPの予選がマリーナベイ市街地サーキットで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季5度目/自身通算6度目のポールポジションを獲得した。
2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。角田裕毅(RB)は8番手となった。
■Q1:リカルド16番手、RBは明暗を分ける
18分間のQ1は現地時間21時、気温29度、路面温度32度というコンディションで開始された。
直前のフリー走行3回目でただひとり1分30秒の壁を破り、1分29秒646を記録していたノリスはファーストアタックでは1分30秒724に留まるも、Q1前半にこのノリスのタイムを超えるドライバーは現れなかった。
残り10分というところでフェルスタッペンがアタックに入った。フェルスタッペンはセクター1で26秒800というセクターベストを記録するも、トータルでは0.130秒ノリスに届かず。
続けてシャルル・ルクレール(フェラーリ)がセカンドアタックに臨むと、フェルスタッペンを上回る暫定2番手におどり出る。しかし、ノリスのファーストアタックのタイムには0.062秒届かない。
Q1終盤、Q2進出は確定的ながらノリスは3周ユーズドのソフトタイヤで再びコースに入った。その直後、路面コンディション改善もあり、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が1分30秒679を叩き出し、暫定首位に浮上する。
各車自己ベストを更新するなか、ノリスはユーズドタイヤながらセクター1で26.735秒、セクター2で37.824秒、セクター3で25.443秒と、全セクターでベストタイムを更新し1分30秒002をマーク。1分30秒の壁は超えなかったものの、そのままQ1をトップで終えた。
0.155秒差の2番手にフェルスタッペン(ニュータイヤ)、0.256秒差の3番手にピアストリ(ユーズド)が続いた。角田は10番手でQ2進出を決めた。
一方、16番手ダニエル・リカルド(RB)、17番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、18番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、19番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)の5台がQ1敗退となった。
なお、角田とリカルドのタイム差は0.369秒となった。
■Q2:ペレス13番手。フェルスタッペンから0.899秒差
続く15分間のQ2。フェルスタッペンがユーズドタイヤによるファーストアタックで1分30秒371をマークするが、最終ターン19でトラックリミットを超えてしまい、このタイムは抹消となる。
続いてノリスが1分30秒007をマークし暫定首位に浮上する。誰もがノリスの驚速ぶりに驚くなか、残り8分というところでハミルトンが1分29秒929をマークしてノリスを0.078秒上回る。
走れば走るほど路面にラバーが乗るなか、ファーストアタックでタイム抹消となったフェルスタッペンは不測の事態に備え残り5分という早めのタイミングでQ2最後のアタックに入った。
セクター2で37.663秒という全体ベストを更新し、1分29秒680をマークしたフェルスタッペンが暫定首位に浮上する。これは先のハミルトンのタイムに0.249秒もの大差をつける好アタックだった。
ただ、やはり最速マシンはマクラーレンだった。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分29秒640をマークし、フェルスタッペンを0.040秒上回りQ2をトップで終えた。ノリスは最終アタックにおいてセクター1全体ベストを更新も、そこでアタックを止めている。
金曜日に好調ぶりを見せていた角田は、最終アタックで1分30秒289をマークし9番手でQ3進出を決めた。
11番手アルボン、12番手フランコ・コラピント(ウイリアムズ)、13番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、14番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、15番手エステバン・オコン(アルピーヌ)の5台がQ2敗退となった。
なお、10番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と11番手アルボンは0.024秒差、12番手コラピントは0.031秒差となり、ウイリアムズ勢はともに僅差のなかでQ3進出を逃す結果に。また、2番手フェルスタッペンと13番手ペレスのタイム差は0.899秒となった。
■Q3:ノリスがPP。フェラーリ2台がノータイム
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、角田、アロンソの3台はユーズドタイヤでコース入り。
ピアストリが1分30秒037でチェッカーラインを超えた直後、ピアストリの後方からアタックに入ろうとしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が最終ターン19手前でバランスを崩してウォールにクラッシュ。これで残り時間8分4秒というところでセッションは赤旗中断となる。
なお、サインツはスピン直前にターン18でアタック中のピアストリにポジションを譲るためスローダウン。ピアストリを先行させて、加速を開始した直後のスピンだった。
また、サインツのクラッシュ直後、フェルスタッペンがニュータイヤによるファーストアタックで1分29秒791をマークしていたが、最終ターン19がダブルイエローだった。これでフェルスタッペンはまたもやタイム抹消となってしまう。
Q3セッションは現地時間22時7分に再開を迎え、全車ニュータイヤを履いて事実上の1アタック勝負に臨んだ。
そんななか、ノリスが1分29秒525を叩き出しトップに浮上。続いてフェルスタッペンがアタックも0.203秒ノリスに届かず、ノリスがポールポジションを獲得した。
ノリスから0.316秒差の3番手にハミルトン、0.342秒差の4番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続き、メルセデス勢が2列目を確保した。
以下、5番手ピアストリ、6番手ヒュルケンベルク、7番手アロンソ、8番手角田が続いた。ターン2でトラックリミット違反によりタイム抹消となったルクレールはノータイムの9番手、クラッシュを喫したサインツが10番手と、フェラーリにとっては痛恨のQ3となった。
2024年F1第18戦シンガポールGP、62周の決勝は22日の日本時間21時(現地時間20時)にスタートが切られる予定だ。
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