単なるボディ違いじゃなくセダンとハッチは独自のデザインを採用
シビックのスタイリングは、グローバルスタンダードを目指すというだけあって堂々としたものだ。国内仕様のシビックとしては、久々のラインアップとなる「セダン」と「ハッチバック」というボディバリエーション。スマートなセダンとスポーティなハッチバック。それぞれに魅力のあるスタイリングでの登場だ。
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セダンはリヤピラーを寝かせて後方まで伸ばしたクーペスタイルが特徴的なフォルムで、セダンとしての車格感も高い。一方、ハッチバックはダイナミックでカタマリ感のあるフォルムとタイプR譲りのアグレッシブなバンパーまわりのデザインが特徴だ。
どちらのモデルも基本的には1グレード設定で、レザーシート仕様が用意されるほか、ハッチバックにのみ6速MTとCVTの2タイプのトランスミッションが設定されている。
新型シビックは全車3ナンバーボディとなる。サイズとしては、Cセグメントに属するが、全長が短く取りまわし性は良好だ。ロングホイールベースながら最小回転半径はセダンで5.3m、ハッチバックで5.5mとなっている(タイヤサイズの違いによる)。ホンダの現行セダンとしては、全高がもっとも低いのも特徴だ。
細部を見ていくと、フロントマスクに関しては、セダンはスマートなデザインのバンパーに、メッキグリルの組み合わせ。
ハッチバックはバンパーコーナーのグリルベゼルを大きく取ったフロントデザインで、センターのグリルがピアノブラックとなる。LEDフォグランプはどちらも標準装備だ(左フォグランプの内側にレーダーを内蔵しているため、化粧パネルが装着されている)。
ヘッドライトは両車共通で、クリアランスランプ、ロービーム、ハイビーム、ウインカーともにLEDとなる。オートハイビームも全車に標準装備される。
リヤに回ってみると、テールランプは、点灯パターンも含めて同一のイメージ。ただし、よく見るとセダンとハッチバックではそれぞれ専用タイプを採用する。全車、尾灯がLEDでそれ以外はバルブタイプだ。
シャークフィンアンテナは全車に標準装備。セダンではノーブルなデザインでエアロパーツは装着されないが、ハッチバックにはルーフエンドとハッチゲートにスポイラーが装着される。どちらも中央部分が持ち上がったフローティングウイングだが、もともとタイプRがメインで設計されたハッチバックのボディスタイルだけに、空力的な効果ももちろんある。
また、セダンではマフラー(排気管)をなるべく見せないようなバンパーを含むデザインとなっているのに対し、ハッチバックではマフラーをセンター出しとしている。このマフラーは、エキゾーストパイプのレイアウトがストレート化されたことと合わせ、とくに2000rpm以上の領域での出力を向上させる効果を発揮するという。
純正で装着されるタイヤ/ホイールは、ハッチバックが18インチ(235/40R18 95Y)、セダンが16インチ(215/55R16 93V)が標準となり、レザーインテリア仕様を選択した場合、セダンのみ、17インチ(215/50R17 91V)の専用タイヤ/ホイールが装着される。
ワイパーまで小型化して死角を減らした
シビックのインテリアは、プラットフォーム設計の段階でドライバーを中心とした乗員全員のポジションを最適化するため、ダッシュボード、各ペダル、シートなどの取り付け位置が決められている。理想のドラポジを追求したインテリアといえるだろう。
ロー&ワイドの基本骨格に加え、ホイールベースを伸ばすことで室内空間を確保。乗員の着座位置を下げるとともに足もと空間も拡大している。
ドライバーの視点の高さに合わせて前端部を低くしたダッシュボードや、視界確保のために直径やグリップの断面形状が最適化されたステアリング。さらには角度と断面積を最適化して死角を少なくしたフロントピラーにより、高い視認性を実現。そのためにワイパーさえも小型化したという。「操る喜び」を実感できるインテリアだ。
ダッシュボードには加飾パネルが装着されるが、こちらはセダンではメタル調、ハッチバックではカーボン調として、差別化を図っている。
センターコンソール部分は、パーキングブレーキの電動化によってレバーがなくなり、すっきりとした印象。ハイデッキ化することで前席左右のパーソナル感を高め、ドライバー、パッセンジャーそれぞれにとって快適で上質な空間を演出する。
居住性については、ホイールベースの延長により足もと空間が拡大。また着座位置を下げることで、足を伸ばして座れるようになった。実際の寸法よりも、その姿勢にゆとりが感じられる。前席は240mmの前後スライド量を確保しており、前席・後席のどちらを優先したシート位置にも対応できる。
リヤシートは、セダンのほうがハッチバックよりも35mmほど後方に設置されているが、これはセダンでは後席乗員の居住性を、ハッチバックでは、荷室容量の確保とユーティリティを高めるための手法。どちらも使い勝手を考えられた設定だ。
なお、セダン、ハッチバックの両方に設定される「レザーインテリア仕様」では、シートが電動タイプ(運転席8ウェイ、助手席4ウェイ)となる。
基本的には1グレード構成のため、セダンとハッチバックの装備面での差異はあまりない(カーナビは全車にオプションなので、装着・非装着を含めて選択する必要がある)。どちらも車格に応じた質感の高いインテリアを与えられているといえるだろう。
ハッチバックには世界初の左右巻き取り式トノカバーを採用
グローバルスタンダードを目指すシビックは、実用性の点でも抜かりはない。ローフォルムなスタイリングでありながら、トランクスペースの容量は大きく、使い勝手もいい。シートアレンジのギミックなどはなく、オーソドックスな6:4分割可倒式リヤシートながら、必要最低限の機能・装備を備えているといえるだろう。
セダンは、車幅の大きさを活かし大容量トランクスペースを実現した(電磁オープナー仕様)。また、クーペフォルムのボディによりトランク後方部分の荷室高さを大きく確保できたため、セダンでありながら後席を立てた状態で519L(VDA値)とワゴン並みの大容量をマーク。ゴルフバッグを難なく4つ収納できる。
トランクスルー時にも荷物の出し入れがしやすく、トランクスルーなしでも1m以上の奥行き寸法が取れるので、大型のスーツケースも収納できる。トランクルームから後席を倒すときは、シート倒しレバーを操作する(トランク左右にある)。レバーを引き、後部座席側から倒す仕組みだ。
ハッチバックでは、シートを立てた状態で420L(VDA方式)の容量。積載できるゴルフバッグが3個と、ややセダンよりは少なくなるが、セダンよりも荷室の高さがあるので積載パターンは多彩だ。
世界初という左右巻き取り式のカーゴエリアカバーも便利。荷物を持ったままでも片手でラクラク操作(収納・展開)でき、ラゲッジの右側にも左側にもセットできるので、積載する荷物に応じて使い分けられる。
また、ハッチバックにはトランクの左側にアクセサリー電源が設置される。カーゴフックやタイダウンフックと合わせ、使い勝手がいい。「シビックはチャレンジングなDNAを持っていなければいけないクルマ」と開発陣が語るように、世界の同クラス車と較べても遜色ないレベルと言えるだろう。
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