FIA F2選手権第4ラウンドのレース1がバルセロナのカタルニア・サーキットで行なわれ、フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)がレース1に続く優勝を飾った。
タイヤ交換義務のある37周のレース2は、ジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)がポールポジション。ユーリ・ヴィップス(ハイテック)が2番グリッドに並んだ。
■ルクレール、圧巻アタックでポールも「勝つためには、タイヤの問題を解決しないと……」
DAMSの岩佐歩夢は6番グリッド。ヴィルトゥオーシ・レーシングの佐藤万璃音は、19番グリッドからのスタートだ。
ドゥーハンは好スタートでヴィップスの前を塞ぐと、ターン1のインをとりホールショット。2番手にはフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)が浮上した。岩佐は6番手をキープ、佐藤は21番手まで後退し、オープニングラップを終えた。
岩佐の前を走るユアン・ダルバラ(プレマ)はハードタイヤを装着しているためかペースが上がらず、岩佐以下がトレイン状態に。そんな中でダルバラのマシンにはトラブルが起きたようで、コーナーの立ち上がりで加速できず。岩佐はなんとかこれを避けようとしたが、避けきれずフロントウイングにダメージを負ってしまった。
ダルバラはコースのど真ん中でストップしてしまい、3周目にセーフティカーが出動。岩佐は緊急ピットインでフロントウイングを交換し、18番手まで後退してしまった。
7周目にレース再開。8周目には3番手ヴィップスを始め、ソフトタイヤでスタートしたマシンがピットに入り始め、岩佐もこのタイミングでタイヤ交換義務を消化した。
各車がほとんど使っていないソフトタイヤを履き替えていく中、ドゥーハンやベスティはピットインを遅らせる。
自らのペースと相談しながら、ピットインのタイミングを図っていたベスティは10周、ドゥーハンは11周を終えたところでピットへ。
これでトップに立ったのが、レース1ウイナーのドルゴビッチだ。彼は10番グリッドからスタートすると、岩佐のすぐ後ろ7番手まで浮上。ダルバラと岩佐の接触で5番手にポジションを上げ、リスタートを迎えていた。
タイヤを変えたマシンよりも良いペースを保ち、17周終わりまでソフトタイヤを保たせたドルゴビッチ。ピット作業に少し時間がかかったが、ベスティに次ぐ実質3番手でコースに復帰した。
20周目、ドルゴビッチはまだタイヤ交換義務を消化していないマシンに詰まったベスティを見事にオーバーテイク。タイヤ戦略の違うマシンを抜きながら、実質トップのドゥーハンに迫っていった。
ハードタイヤスタートのマシンがピットストップを済ませ、ドゥーハンがトップに戻った25周目には、ドルゴビッチがドゥーハンの1.2秒後方。ターゲットを完全にロックオンしたドルゴビッチは、徐々にドゥーハンへのプレッシャーを強めていった。
不運な接触で後退した岩佐は、他車のピットインもあって10番手までポジションアップ。ただ、後方にはよりフレッシュなタイヤを履くマシンが迫るという、苦しい展開だ。
27周目、ドルゴビッチはDRSを使ってドゥーハンに接近し、難なくオーバーテイク。これでレース1に続く連勝へ向けて、視界良好となった。
しかし、ドルゴビッチはピットイン時の違反があったとして、レース後の審議対象に。チームは違反の内容を把握できていない状態ながらも、ペナルティが出た場合に備えてドゥーハンとの差を開くよう指示を飛ばした。
レース終盤にはタイヤに苦しみ、がくんとペースを落とすマシンも多い中、ドルゴビッチは最後までペースをキープ。ドゥーハンに5.6秒差をつけてトップチェッカーを受けた。ドルゴビッチは暫定とはいえ、見事な走りでレース1に続く連勝を飾った。
レース1で彼と優勝を争った岩佐は、最終的に12位でフィニッシュ。不運なレース展開ながら追い上げたが、ポイントには届かなかった。佐藤はペースが苦しく、19位でレースを終えている。
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