2018年の日本上陸以降、2021年もボルボ・ブランドを牽引する国内最多量販の人気モデルへと成長したコンパクト・プレミアムSUV『ボルボXC40』に、48Vハイブリッドに新開発7速DCTを採用し、ドライバビリティと燃費の向上を果たした新パワートレーン“B3”が導入される。同時に一部仕様と価格も変更され、11月24日から発売開始となっている。
新開発の小型車向けプラットフォーム“CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)”を採用し、ブランド初のコンパクトSUVとして登場した『ボルボXC40』は、新世代ボルボの共通アイコンである北欧神話に登場する“トールハンマー”をモチーフとしたT字形LEDヘッドライトを採用。
ボルボ、コンパクトSUV『XC40』のPHEVモデルにエントリーグレードを追加
力強く張り出したフロントグリル、立体的な造形のフロントバンパーでタフなイメージを表現し、ボディサイドに回り込むL字型のLEDテールライトでワイドさを強調すると同時に、大きく張り出したルーフエンドスポイラーでスポーティーさを強調するエクステリアを採用している。
一方の内装でも、スマートフォンやタブレット、バッグ、ティッシュボックス等を置く最適な場所が不足していること、またスマートフォンでは充電ケーブルが邪魔になることなど、近年のライフスタイルに対し使い勝手の面での新たな利便性が求められていることを踏まえてインテリアデザインを最適化。
グローブボックスにバッグが掛けられるリトラクタブルフックの追加、低音用スピーカーをダッシュボード側に移動することで、大型のペットボトルと、ノートパソコンも収納できる大容量ドアポケット、スマートフォンを置くだけで充電できる『ワイヤレス・スマートフォン・チャージ』を採用するなど、使い勝手の面で不便を感じていることに着目した新たな提案もなされている。
インテリア中央に位置するのは、直感的に操作できる独自のインフォテイメントシステム『SENSUS(センサス)』の縦型モニターで、インパネ中央に配置された9インチのセンターディスプレイは赤外線方式タッチスクリーンを採用する。
北欧生まれらしく手袋をしていても操作が可能となっており、アップル、アンドロイドのスマートフォン連携はもちろん、音声認識機能により視線の移動をすることなく、ナビゲーションの目的地の設定やエアコンの温度調整、メディアの操作などの幅広い操作を音声で行うことが可能となっている。
日本市場への導入当初は出力の異なる“T4”と“T5”2種類の2.0リッター4気筒直噴ターボエンジンで展開されてきたが、2020年夏からは新たに48Vハイブリッドモデル“B4”と“B5”に置換され、シリーズ初のプラグインハイブリッドモデル“リチャージ・プラグイン・ハイブリッドT5”が導入されている。
その『ボルボXC40』に導入された今回の新パワートレーンは、従来のB4(ベースグレード)、B4 Momentum(FWD)に替わるモデルとして設定され、B3(ベースグレード)、B3 Momentum(FWD)の呼称が与えられた。
この新開発の“B3”も2リッター4気筒直噴ターボを基本に48Vハイブリッドシステムを搭載し、最高出力163PS、最大トルク265Nmを発生。トランスミッションにも新開発の7速DCTを採用し、燃費はWLTCモードで14.8km/L(国土交通省申請値)をマークする。またB4 AWDにも新たに7速DCTを搭載し、燃費は14.2km/L(WLTC、国土交通省申請値)となっている。
その他『オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)』をはじめ、16種類以上の先進安全・運転支援技術『インテリセーフ』も標準装備し、自動運転レベル2相当となる運転支援機能『パイロット・アシスト』など最新のADASも備わる。
この新パワートレイン導入によりグレード構成も見直され、B3(ベースグレード)は400万円を切る399万円に設定。全車AWDの“B4”が3グレード、同車フラッグシップの“リチャージ・プラグイン・ハイブリッドT5”が2グレードとなり、価格は399万~649万円(税込)となっている。
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みんなのコメント
もう少しコンパクトなSUVかハッチバックなんだよ。
テスラは日本販売分を中国製に切り替えて、日本価格を一気に150万円値下げしましたが、ボルボは?