ラーダ1200/1300/1500/1600とリーヴァ:65台
VAZ-2101のヒットは、ドナーカーであるフィアット124(1967年に欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞)の成功をはるかに上回るものである。1970年代によく見られた「ジグリ(Zhiguli、旧ソ連内でのラーダの呼称)」は、ラーダ1200、1300、1500、1600として英国で販売され、その後のお化粧直しでリーヴァが誕生した。1997年、英国での販売は終了した。
【画像】英国で親しまれた昔懐かしい乗用車【ラーダ1200やルノー4、オペル・マンタなどを写真でじっくり見る】 全65枚
マツダ121:79台
フォード・フェスティバをルーツとするマツダ121(DA型)1987年に登場したが、最も興味深いのは121(DB型)である。日本でもオートザム/マツダ・レビューとして販売されたDB型121は、セダンボディとキャンバスサンルーフが特徴だ。次の121は、フォード・フィエスタのリバッジに過ぎない。
モーリス・イタル:50台
商用車を除けば、イタルが最後のモーリス車となった。スタイリングが示すように、イタルは1980年代のモーリス・マリーナを再利用したもので、すでに時代遅れの感が強かった。オースチン・モンテゴの登場も間近に迫っていた。
モーリス・マリーナ:401台
モーリス・マリーナを否定するのは簡単だ。多くの人が1970年代の英国最悪のクルマと断じているが、100万台も売れたことを忘れてはならない。ブリティッシュ・レイランドはフォードのモデル再編に不意を突かれ、マリーナはエスコートとコルティナの間に挟まれてしまった。年月を経るごとに改良されたが、それは競合車も同様であった。
オペル・マンタ:360台
後輪駆動のマンタは、フォード・カプリに対するオペルの回答である。マンタA、Bともに、オペル・アスコナという地味なモデルをベースとして、2ドア・クーペのボディに仕立てている。マンタBはマンタGT/Eに進化し、1988年まで販売された。その後、前輪駆動と四輪駆動のカリブラに引き継がれた。
オペル/ヴォグゾール・セネター:81台
セネターは室内が広々としていて快適で、最高出力200psの3.0L 24バルブ仕様はホットハッチやスポーツクーペと競り合う速さを持っている。英国では交通警察にも愛用され、その堂々としたフロントグリルは、バックミラーに映ってほしくないものだった。
プジョー309:310台
英国で設計された309は、プジョーが自社の傘下に収めるという遅い決断を下すまで、タルボ・アリゾナと名付けられる予定だった。今でもFacebookのマーケットプレイスやGumtree(クラシファイド広告サイト)などで中古車を見つけることができるが、本当に望ましいのはGTIモデルだけだ。実際、309 GTIは205 GTIに匹敵するほど優れている。
プジョー405:400台
1970年代から1990年代のシトロエン、プジョー、ルノーのクルマで、本稿を埋め尽くすこともできるだろう。ビジネスユースの社用車として人気のあったプジョー405も、今やその多くが時代遅れになっているようだ。シャープなハンドリングと優れた乗り心地を両立させ、時代の流れに逆行したモデルだ。
ルノー4:282台
1961年に発売されたルノー4は、シトロエン2CVを相手に勝利を収めた。ハッチバックスタイルのボディは汎用性が高く、シンプルな設計でメンテナンスも簡単だった。信頼性も高く、フランスの未整備の田舎道には最適だったが、英国では数が少なく、絶滅の危機にある。
ルノー・フエゴ:19台
フエゴは市販車として初めてリモートセンターロック機構を搭載し、ルノーはこれを「ル・プリップ(Le Plip)」と呼んだ。「雨の日に新型フエゴに駆け寄り、キーホルダーに付いている小さなガジェットのボタンを押す。すると、『カチッ』という安心感のある音がして、両ドアのロックが解除されます」と、当時の広告に書かれていた。時代を感じる。
ローバー800:344台
ローバーの大型車の歴史の中で、SD1と75の間に位置する800シリーズは、まさに「自動車」という感じがした。1986年に発売された後、1988年にホンダの2.7L V6エンジンを導入すると、「真のパフォーマンス・セダン」と評されるようになった。また、先見の明があったのか、オースチン・ローバーは「品質管理を厳しく見直す必要がある」とも述べている。
セアト・マルベーリャ:11台
1986年から1998年にかけて生産された約77万台のセアト・マルベーリャのうち、約1万台が英国で販売された。見ての通りフィアット・パンダをベースにしているため、古いフィアット850エンジンとリーフスプリングを使わなければならなかったが、母国スペインンにおける格安レンタカーとして、記憶に残っている人もいるのではないだろうか。
スコダ・ファヴォリット:71台
スコダとベルトーネの間で揉め事があり、ファヴォリットの誕生は、ベルトーネがデザインの依頼を受けてから5年後の1987年までずれ込んだ。そして1989年、フォルクスワーゲン・グループの手に渡り、改良が施されたモデルが英国に上陸した。スコダ・フェリシアは、基本的にファヴォリットを大きくフェイスリフトしたものである。
トライアンフ・アクレイム:111台
最後のトライアンフは本物のトライアンフではなかった、と主張する人もいるだろう。というのも、このアクレイムは基本的にホンダ・バラードをリバッジして英国で製造したものだからだ。家族で乗るにはスペースが足りなかったが、ホンダ製ということもあり、信頼性には問題がなかった。
ヴォグゾール・ベルモント/アストラ・ベルモント:19台
CD仕様(写真は異なる)のアストラ・ベルモントは、フォード・オリオン・ギア1.6に対するヴォグゾールの回答であった。「新型アストラ・ベルモントCD。ギア(Ghia、フォードのこと)よりもっとギア(gear、装備のこと)がある」という見出しで、3ボックスのアストラの豪華装備が宣伝されていた。広告ではジャガーとダイムラーにも言及した。大胆なものだ。
ヴォグゾール・キャバリエ:1356台
英国での通勤途中に必ずと言っていいほど見かけたのがヴォグゾール・キャバリエだった。それほど昔のことではない。3代目のキャバリエは英国の道路ではよく見かけたが、初代や2代目はクラシックカーのイベント以外で目にすることはないだろう。そういえば、初代ベクトラを最後に見たのはいつだっただろう?
ヴォグゾール・シェベット:302台
1975年から1984年まで、ヴォグゾール・シェベットは安価で親しみやすい家族の足として活躍した。オペル・カデットと共通する部分も多いが、ウェイン・チェリー氏のデザインで兄弟車とは一線を画している。
ヴォグゾール・ノバ:876台
英国のAUTOCAR読者の中には、最初に乗ったクルマとしてヴォグゾール・ノバを懐かしく思う人もいるかもしれない。かつては身近な存在であったノバだが、現在では1000台以下しか走っておらず、また多くがSORNとして登録されている。
フォルクスワーゲン・ヴェント:101台
ヴェントは、市場によっては「ジェッタ」として販売されていた。3ボックス・セダンのゴルフであり、ハッチバック崇拝者の国では売るのに苦労していた。ボーラも同じ道をたどっているのだろう。風と共に去っていったのだろうか?
ボルボ480:179台
最後は340/360や440/460で締めくくりたかったが、ポップアップ式ヘッドライトとともに幕を下ろすことになった。480はボルボ初の前輪駆動車、そしてポップアップライトを搭載した唯一の市販車である。オランダで製造され、ルノーのエンジンを搭載している。十分な数が残っているとは言い難い。
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