現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 大ヒットしたのに「消えた」クルマ 40選 後編 1970~90年代の名車は何台残るのか

ここから本文です

大ヒットしたのに「消えた」クルマ 40選 後編 1970~90年代の名車は何台残るのか

掲載 7
大ヒットしたのに「消えた」クルマ 40選 後編 1970~90年代の名車は何台残るのか

ラーダ1200/1300/1500/1600とリーヴァ:65台

VAZ-2101のヒットは、ドナーカーであるフィアット124(1967年に欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞)の成功をはるかに上回るものである。1970年代によく見られた「ジグリ(Zhiguli、旧ソ連内でのラーダの呼称)」は、ラーダ1200、1300、1500、1600として英国で販売され、その後のお化粧直しでリーヴァが誕生した。1997年、英国での販売は終了した。

【画像】英国で親しまれた昔懐かしい乗用車【ラーダ1200やルノー4、オペル・マンタなどを写真でじっくり見る】 全65枚

マツダ121:79台

フォード・フェスティバをルーツとするマツダ121(DA型)1987年に登場したが、最も興味深いのは121(DB型)である。日本でもオートザム/マツダ・レビューとして販売されたDB型121は、セダンボディとキャンバスサンルーフが特徴だ。次の121は、フォード・フィエスタのリバッジに過ぎない。

モーリス・イタル:50台

商用車を除けば、イタルが最後のモーリス車となった。スタイリングが示すように、イタルは1980年代のモーリス・マリーナを再利用したもので、すでに時代遅れの感が強かった。オースチン・モンテゴの登場も間近に迫っていた。

モーリス・マリーナ:401台

モーリス・マリーナを否定するのは簡単だ。多くの人が1970年代の英国最悪のクルマと断じているが、100万台も売れたことを忘れてはならない。ブリティッシュ・レイランドはフォードのモデル再編に不意を突かれ、マリーナはエスコートとコルティナの間に挟まれてしまった。年月を経るごとに改良されたが、それは競合車も同様であった。

オペル・マンタ:360台

後輪駆動のマンタは、フォード・カプリに対するオペルの回答である。マンタA、Bともに、オペル・アスコナという地味なモデルをベースとして、2ドア・クーペのボディに仕立てている。マンタBはマンタGT/Eに進化し、1988年まで販売された。その後、前輪駆動と四輪駆動のカリブラに引き継がれた。

オペル/ヴォグゾール・セネター:81台

セネターは室内が広々としていて快適で、最高出力200psの3.0L 24バルブ仕様はホットハッチやスポーツクーペと競り合う速さを持っている。英国では交通警察にも愛用され、その堂々としたフロントグリルは、バックミラーに映ってほしくないものだった。

プジョー309:310台

英国で設計された309は、プジョーが自社の傘下に収めるという遅い決断を下すまで、タルボ・アリゾナと名付けられる予定だった。今でもFacebookのマーケットプレイスやGumtree(クラシファイド広告サイト)などで中古車を見つけることができるが、本当に望ましいのはGTIモデルだけだ。実際、309 GTIは205 GTIに匹敵するほど優れている。

プジョー405:400台

1970年代から1990年代のシトロエン、プジョー、ルノーのクルマで、本稿を埋め尽くすこともできるだろう。ビジネスユースの社用車として人気のあったプジョー405も、今やその多くが時代遅れになっているようだ。シャープなハンドリングと優れた乗り心地を両立させ、時代の流れに逆行したモデルだ。

ルノー4:282台

1961年に発売されたルノー4は、シトロエン2CVを相手に勝利を収めた。ハッチバックスタイルのボディは汎用性が高く、シンプルな設計でメンテナンスも簡単だった。信頼性も高く、フランスの未整備の田舎道には最適だったが、英国では数が少なく、絶滅の危機にある。

ルノー・フエゴ:19台

フエゴは市販車として初めてリモートセンターロック機構を搭載し、ルノーはこれを「ル・プリップ(Le Plip)」と呼んだ。「雨の日に新型フエゴに駆け寄り、キーホルダーに付いている小さなガジェットのボタンを押す。すると、『カチッ』という安心感のある音がして、両ドアのロックが解除されます」と、当時の広告に書かれていた。時代を感じる。

ローバー800:344台

ローバーの大型車の歴史の中で、SD1と75の間に位置する800シリーズは、まさに「自動車」という感じがした。1986年に発売された後、1988年にホンダの2.7L V6エンジンを導入すると、「真のパフォーマンス・セダン」と評されるようになった。また、先見の明があったのか、オースチン・ローバーは「品質管理を厳しく見直す必要がある」とも述べている。

セアト・マルベーリャ:11台

1986年から1998年にかけて生産された約77万台のセアト・マルベーリャのうち、約1万台が英国で販売された。見ての通りフィアット・パンダをベースにしているため、古いフィアット850エンジンとリーフスプリングを使わなければならなかったが、母国スペインンにおける格安レンタカーとして、記憶に残っている人もいるのではないだろうか。

スコダ・ファヴォリット:71台

スコダとベルトーネの間で揉め事があり、ファヴォリットの誕生は、ベルトーネがデザインの依頼を受けてから5年後の1987年までずれ込んだ。そして1989年、フォルクスワーゲン・グループの手に渡り、改良が施されたモデルが英国に上陸した。スコダ・フェリシアは、基本的にファヴォリットを大きくフェイスリフトしたものである。

トライアンフ・アクレイム:111台

最後のトライアンフは本物のトライアンフではなかった、と主張する人もいるだろう。というのも、このアクレイムは基本的にホンダ・バラードをリバッジして英国で製造したものだからだ。家族で乗るにはスペースが足りなかったが、ホンダ製ということもあり、信頼性には問題がなかった。

ヴォグゾール・ベルモント/アストラ・ベルモント:19台

CD仕様(写真は異なる)のアストラ・ベルモントは、フォード・オリオン・ギア1.6に対するヴォグゾールの回答であった。「新型アストラ・ベルモントCD。ギア(Ghia、フォードのこと)よりもっとギア(gear、装備のこと)がある」という見出しで、3ボックスのアストラの豪華装備が宣伝されていた。広告ではジャガーとダイムラーにも言及した。大胆なものだ。

ヴォグゾール・キャバリエ:1356台

英国での通勤途中に必ずと言っていいほど見かけたのがヴォグゾール・キャバリエだった。それほど昔のことではない。3代目のキャバリエは英国の道路ではよく見かけたが、初代や2代目はクラシックカーのイベント以外で目にすることはないだろう。そういえば、初代ベクトラを最後に見たのはいつだっただろう?

ヴォグゾール・シェベット:302台

1975年から1984年まで、ヴォグゾール・シェベットは安価で親しみやすい家族の足として活躍した。オペル・カデットと共通する部分も多いが、ウェイン・チェリー氏のデザインで兄弟車とは一線を画している。

ヴォグゾール・ノバ:876台

英国のAUTOCAR読者の中には、最初に乗ったクルマとしてヴォグゾール・ノバを懐かしく思う人もいるかもしれない。かつては身近な存在であったノバだが、現在では1000台以下しか走っておらず、また多くがSORNとして登録されている。

フォルクスワーゲン・ヴェント:101台

ヴェントは、市場によっては「ジェッタ」として販売されていた。3ボックス・セダンのゴルフであり、ハッチバック崇拝者の国では売るのに苦労していた。ボーラも同じ道をたどっているのだろう。風と共に去っていったのだろうか?

ボルボ480:179台

最後は340/360や440/460で締めくくりたかったが、ポップアップ式ヘッドライトとともに幕を下ろすことになった。480はボルボ初の前輪駆動車、そしてポップアップライトを搭載した唯一の市販車である。オランダで製造され、ルノーのエンジンを搭載している。十分な数が残っているとは言い難い。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
くるまのニュース
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
AUTOSPORT web
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
AUTOCAR JAPAN
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
WEB CARTOP
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
motorsport.com 日本版
Jujuが人気ドライバー部門首位「暖かい声援が何よりも活力に」。2024年のSFgoアワードはTGMが“2冠”
Jujuが人気ドライバー部門首位「暖かい声援が何よりも活力に」。2024年のSFgoアワードはTGMが“2冠”
AUTOSPORT web
ラリーカーが空を飛ぶ! WRCラリージャパン堂々幕開け。Rally1ではM-スポーツ・フォードのフルモーSSS1最速。勝田貴元3番手
ラリーカーが空を飛ぶ! WRCラリージャパン堂々幕開け。Rally1ではM-スポーツ・フォードのフルモーSSS1最速。勝田貴元3番手
motorsport.com 日本版
60系『プリウス』のメーター手前を小物置きに、カーメイトが専用トレー発売
60系『プリウス』のメーター手前を小物置きに、カーメイトが専用トレー発売
レスポンス
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
くるまのニュース
レクサス新型「本格ラグジュアリーSUV」発表! “450馬力”超えの「3列シート」採用モデル登場! 超パワフルな「高性能ハイブリッド」初搭載した“新型LX”加国発売!
レクサス新型「本格ラグジュアリーSUV」発表! “450馬力”超えの「3列シート」採用モデル登場! 超パワフルな「高性能ハイブリッド」初搭載した“新型LX”加国発売!
くるまのニュース
“ツーリングもサーキットも楽しめる”スーパースポーツバイク! ヤマハ「YZF-R7 ABS」の2025年モデルは鮮烈なブルーとグレーが魅力です
“ツーリングもサーキットも楽しめる”スーパースポーツバイク! ヤマハ「YZF-R7 ABS」の2025年モデルは鮮烈なブルーとグレーが魅力です
VAGUE
いすゞ、新開発の2.2Lディーゼルエンジンを『D-MAX』と『MU-X』に搭載
いすゞ、新開発の2.2Lディーゼルエンジンを『D-MAX』と『MU-X』に搭載
レスポンス
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
くるまのニュース
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
レスポンス
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
レスポンス
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村