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ロールス・ロイス・カリナン 撮りおろし画像でポイントおさらい 前編

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ロールス・ロイス・カリナン 撮りおろし画像でポイントおさらい 前編

何年ものうわさの末に

カリナンと名付けられたこのクルマは、SUV界の頂点に立つべく開発された。2015年に登場したベントレー・ベンテイガですら到達し得なかった価格帯に突入したのだ。

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詳細な価格は発表されていないが、英国では25万ポンド(3699万円)程度から、米国では40万ドル(4374万円)程度からと予想している。

ロールス・ロイスは正式公開に先立ちわれわれに車両を見せてくれた。ポイントを加え、紹介しよう。

「カリナン」という名前

まず最初に、その名前だ。カリナンとは1905年に南アフリカで見つかった世界最大のダイヤモンド原石だ。今は英国王室の王冠などに使われている。

その名がつけられたこのクルマは、10年以上にわたって煮詰められてきた。ロールス・ロイスのオーナーたちの強い要望を受けて発売に至ったのだ。

実用的なラグジュアリー

単に「車高の高い高級車」ではなく、カリナンはオフローダートしての性能をすべて備えている。リムジンの高級感と洗練性を持ちながらも、「レンジローバーができることはすべてできる」とされている。

カリナンはロールス・ロイスの112年の歴史で最初のSUVだ。ここでは、第一次世界大戦前後のサルーンベースの装甲車はカウントしていない。

新しいアーキテクチャ

そしてこのクルマはロールス初の4×4でもある。最新式の電子制御4WDを採用したというのは大きな飛躍だ。

そしてファントム8で使用された新しいアルミニウム製スペースフレームを採用した2番目の車種だ。これは次期型ゴーストを含む今後のロールスに順次採用される。

サイズ、重量

カリナンの特徴はそのボディ剛性の高さだ。新型ファントムのスペースフレームの剛性は先代よりも30%向上しているが、カリナンはそのうえを行っている

カリナンはベントレー・ベンテイガやレンジローバーのロングホイールベース版よりもさらに大きい。5341mmの全長はベンテイガよりも200mm長く、最長のレンジローバーよりも141mm長い。

3295mmのホイールベース(ベンテイガよりも300mm長い)は、このクルマのすべてを物語っている。広大な室内空間とともに、ロールスならではの「マジックカーペット・ライド」を実現しているのだ。カリナンの車重は2660kgとなり、ファントムより100kg、ベンテイガより200kg重い。

エンジニアリング

カリナンのセルフレベリング機能付きエアサスペンションはファントムのものを改良している。より大容量のエアストラットにより、剛性を高め快適な乗り心地を確保している。

4×4システムは後輪から前輪を駆動するようになっているが、ハイ-ローのレンジ切り替えは備わっていない。しかし、「Everywhere」と呼ばれるスイッチによりパワートレインやサスペンションなどすべての設定がオフロード向けに変更される。そしてお望みであれば雪や岩場など向けのセッティングにすることもできる。

エンジン

前輪も駆動することを除けば、カリナンのV12パワートレインは新型ファントムのそれとほぼ同一だ。すでにお馴染みの6.75ℓのV12ツインターボは、ミュンヘンのBMWの工場で生産され、英国グッドウッドで搭載される。

スムーズさと静粛性が売りのこのエンジンは、571psを5000rpmで発生する。最大トルクの88.7kg-mはわずか1600rpmだ。この低速トルクは快適な巡航はもとより、オフロードでの走行性能も保証する。

パフォーマンス、経済性

ロールス・ロイスはカリナンの最高速度を250km/hに制限している。一方、ベンテイガの標準仕様でも301km/hに達する。そしてあまり重要なことではないが、0-97km/hの加速タイムも非公表だ。4.0秒でこなすベンテイガよりもわずかに重く、トルクが細いことを考えると、おそらく5秒程度だろう。この巨体を考えたら驚くべきパフォーマンスだ。

燃費は6.6km/ℓ程度、CO2排出量は341g/kmだが、特に驚きはないし、このクルマを買うひとが気にすることではないだろう。BMWの技術を使用したプラグインハイブリッドも登場予定だ。

後編につづく

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