惜しまれながらも2018シーズン限りでMotoGPを引退したダニ・ペドロサ。世界選手権デビュー前からの恩師であるアルベルト・プーチが「キャリア終盤のペドロサはやる気に欠けていた」とコメントしたが、これに大人の対応を見せた。
経済的にレース活動の継続が難しかった若き日のペドロサ。しかしスペインの大手通信会社テレフォニカが支援していたライダー養成プロジェクトに参加し注目を集めると、2000年にプーチが率いるチームからロードレーススペイン選手権に参戦した。
■MotoGPコラム:さらばリトル・サムライ。ペドロサの中で生き続ける武士道精神
2001年、15歳で世界選手権125ccクラスにデビューすると順調にステップアップ。125ccクラスで1度、250ccクラスで2度チャンピオンに輝き、2006年にレプソル・ホンダからMotoGPデビューを果たした。
2018年までの13シーズンでMotoGP通算26勝を記録。タイトル争いでは、ランキング2位を3度獲得しながらもチャンピオンに届かず、2018年限りでMotoGPから引退することとなった。
プーチは、2006年から2013年までペドロサのマネージャーを務めた後、2018年にレプソル・ホンダのチームマネージャーに就任し、再びペドロサと共にMotoGPを戦った。
長い時間を共に過ごしたペドロサとプーチだが、評論家としてのプーチはペドロサに批判的であり、ペドロサのチーム残留にも前向きではなかったようだ。
プーチは、キャリア晩年のペドロサが調子を落としていった理由について、ライバルたちに打ち勝つための努力と意志が足りなかったからだと話した。
「私がダニとフルタイムで共にいたのは2013年までだ。だからここ数年、彼がどんなことをしていたのか、正確なことは分からない」
ブーチは、スペインの新聞『La Vanguardia』のインタビューにそう答えた。
「今年またダニと仕事をしたが、私の覚えているダニとは違った。おそらくMotoGPのチャンピオンになるためには、彼がやらなかった何かをしなければならなかったのだろう」
「人生において、理由がないことなどない。(ペドロサより)もっとタイトルを獲得したいと思っていた人がいたのだ」
「彼は非常に才能があるので、まだ参戦を続けるのに十分高いレベルを維持していると思う。少し努力すれば易々とトップ5のライダーになれるはずだ。私はあまり興味がないが……」
この発言に対して、ペドロサはフェイスブックにコメントを投稿。冷静な対応ながら、恩師の発言に反論した。
「アルベルト・プーチが僕のリザルトに対し、がっかりしていることを残念に思う」
「彼の、僕についての意見が一晩で劇的に変わったのは不思議だ。いつの日かそれがまた変わることを願っている」
「僕は、彼に自分のベストを常に捧げていた。ライダーがチャンピオンになりたがっていることを疑うなんて、このスポーツで働いている人が考えるようなことじゃない」
「彼が向けている怒りを、僕は正しく理解していると思う。彼は僕がチームから追い出されるのを待つのではなく、僕が持っていた多くのチャンスのうちのひとつを、僕と共有してくれていたんだと思う」
「僕は彼が作り出した論争に巻き込まれることに、全く興味を持っていない。いずれにしても、彼は自分のことを悪く言わない人のことは、そっとしておくべきだ……」
ホンダはペドロサにテストライダー就任を打診したが、彼はこれを断り、KTMに移籍。テストライダーとして開発を手助けすることを決めている。
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