現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【スーパーGT×DTM特別交流戦】キャシディ、完璧なレース運びでレース1制す。DTM勢はトレルイエ6位

ここから本文です

【スーパーGT×DTM特別交流戦】キャシディ、完璧なレース運びでレース1制す。DTM勢はトレルイエ6位

掲載
【スーパーGT×DTM特別交流戦】キャシディ、完璧なレース運びでレース1制す。DTM勢はトレルイエ6位

 富士スピードウェイで行なわれている『スーパーGT×DTM特別交流戦』。23日(土)のレース1決勝は、ニック・キャシディ(#37 KeePer TOM'S LC500)がポール・トゥ・ウィンを果たした。

 ついに実現したスーパーGTとDTMの”夢のレース”。通常のスーパーGTとは異なり、ドライバー交代と給油はなく55分間プラス1周と、DTMに近いフォーマットで争われた。

■スーパーGT×DTM特別交流戦レース1予選:キャシディがPP。デュバル2番手

 スタート前、8分間のレコノサンスラップから波乱の展開。各車がコース状況を確かめている中で、2番グリッドにつく予定だったロイック・デュバル(#28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)がウエットパッチに乗ってコントロールを失い、クラッシュを喫してしまった。

 また、アレッサンドロ・ザナルディ(#4 BMW M4 DTM)もマシントラブルに見舞われてしまい、グリッドに並んだのはスーパーGTのマシン15台、アウディ3台、BMW2台の合計20台となった。

 スタート前の富士スピードウェイは微妙な空模様。走行ライン上はほぼ乾いているものの、それ以外は濡れているところも多いという難しいコンディションだ。

 グリッド上のマシンは多くがスリックタイヤを装着。18番グリッドのマルコ・ヴィットマン(#11 BMW M4 DTM)と19番グリッドの牧野任祐(#64 Modulo Epson NSX-GT)のみがウエットタイヤでフォーメーションラップに向かった。

 ザナルディのマシンは修復が間に合い、ピットレーンから隊列に合流。2列縦隊の密着状態でスタートが切られ、一部4ワイドになりながら1コーナーへとマシンがなだれ込んでいった。

 ポールポジションのキャシディはトップをキープ。前が開けていたロニー・クインタレッリ(#23 MOTUL AUTECH GT-R)が、山本尚貴(#1 RAYBRIG NSX-GT)を抑えて2番手に浮上した。ウエットタイヤでのスタートを選択した2台は、すぐにピットに入り、スリックタイヤに交換した。


 2周目に入ると、山本がクインタレッリをオーバーテイクし2番手を奪還。至る所で接触せんばかりのバトルが繰り広げられる中、14番手スタートのレネ・ラスト(#33 Audi Sport RS 5 DTM)や18番手スタートの小林可夢偉(#00 BMW M4 DTM)も徐々にポジションを上げていった。

 クインタレッリはペースが苦しく、さらにポジションを落としていった。塚越広大(#17 KEIHIN NSX-GT)に抜かれ、さらには坪井翔(#19 WedsSport ADVAN LC500)と山下健太(#6 WAKO’S 4CR LC500)とホームストレートで3ワイドに。サイド・バイ・サイドのバトルを制した坪井が5番手、山下が6番手となった。

 7周目には2番手争いが白熱。山本に接近した塚越がバトルを仕掛けた。山本はダンロップコーナーで少しラインが膨らんでしまい、背後に迫っていた塚越が2番手に浮上した。4番手争いは坪井、関口雄飛(#36 au TOM’S LC500)、山下というオーダーでレクサスの3台が三つ巴のバトルを展開。キャシディはそれを尻目にトップを快走した。

 山下と関口がバトルを繰り広げる間に、クインタレッリを抜いたラスト、中山雄一(#39 DENSO KOBELCO SARD LC500)も追いつき、4台の集団を形成。ラストのスリップストリームに入った中山が、7番手にポジションを上げた。

 13周目、関口に詰まっていた山下がピットイン。ペースが落ち、クインタレッリと立川祐路(#38 ZENT CERUMO LC500)にオーバーテイクを許したラストもピットに入った。

 これを皮切りに多くのマシンがピットインを実施し、タイヤを交換していった。ここで、関口はピットアウト時にマシンを押し戻す必要がありタイムロス。ポジションを落としてしまった。

 全車がピット作業を済ませた残り時間20分の時点で、トップのキャシディは塚越に対して4秒のリードを築いた。DTM勢の最上位はラスト。ピットアウト直後は6番手につけていたが徐々にペースが悪化。立川や中山、クインタレッリにオーバーテイクを許し9番手に下がった。

 レース残り9分、16番手を走っていた#12 カルソニック IMPUL GT-Rの佐々木大樹がスロー走行から、ピットレーン出口でマシンを止めてしまった。これによりセーフティカーが出動し、キャシディが8秒まで広げていたリードは帳消しとなってしまった。

 小さな雨粒がカメラにつき始める中、残り時間2分ほどから2列縦隊でリスタート。キャシディにとっては最大の危機となったが、塚越を抑えて1コーナーをトップで立ち上がった。

 リスタート直後は大きな混乱はなかったものの、ダンロップコーナーでマイク・ロッケンフェラー(#99 Akrapovic Audi RS 5 DTM)や中山がスピンするなど、中団以降のオーダーが大変動。13番手でリスタートを迎えたブノワ・トレルイエ(#21 Audi Sport Japan RS 5 DTM)が一気に7番手に浮上した。

 キャシディはトップをキープ。塚越がこれに食らいつくが、キャシディのペースは良く、オーバーテイクを仕掛けることができないままファイナルラップに入った。

 一方、4番手を走っていた坪井は、リスタート直後からブレーキングで苦しみ、山下にオーバーテイクを許してしまう。さらには関口、トレルイエに張り付かれ、3ワイドでファイナルラップの1コーナーへ突入した。

 コカ・コーラコーナーでクロスラインを仕掛けたトレルイエが100Rで関口をアウト側からパス。そのままの勢いで坪井にも迫ったが、坪井はなんとかポジションを守った。

 キャシディは危なげなくトップチェッカー。DTM最終戦ホッケンハイムの雪辱を晴らし、完璧なレース運びで優勝を飾った。2位は塚越。3位に入った山本とのホンダ対決を制したが、優勝にはあと一歩届かなかった。

 DTM勢トップはリスタート直後の混乱を活かしたトレルイエ。6位でチェッカーを受けた。BMW勢は苦しみ、小林の14位が最上位。ザナルディはレース中盤にマシンを止め、リタイアとなった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
くるまのニュース
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
ベストカーWeb
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
くるくら
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
LE VOLANT CARSMEET WEB
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村