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GTWC耐久シリーズ連覇は「キャリアの中でもっとも困難だったことのひとつ」とピエール・グイディ

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GTWC耐久シリーズ連覇は「キャリアの中でもっとも困難だったことのひとつ」とピエール・グイディ

 10月9~10日に行なわれた最終戦バルセロナの閉幕によって2021年シーズンのファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSの全日程が終了。それと同時に今季のエンデュランスカップ王者が決定し、アイアン・リンクスの51号車フェラーリ488 GT3 Evoをドライブしたアレッサンドロ・ピエール・グイディ/コム・レドガー/ニクラス・ニールセン組がドライバーズタイトルを獲得した。

 この内GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)・エンデュランスカップ連覇を達成したピエール・グイディは、ふたたびタイトルを獲得することは彼のレーシングキャリアの中で「もっとも難しいことのひとつだった」と表現している。

アッカASPが最終戦を制すも王座には届かず。アイアン・リンクス&チームWRTが戴冠/GTWCヨーロッパ

 このイタリア人は、ともにシリーズチャンピオンとなった仲間のニールセンとレドガーから引き継がれた最終スティントを7位で終えた後、SROシリーズ初のダブルチャンピオンに輝いた。

 昨年のタイトル獲得時と同様に、ピエール・グイディはフェラーリ488 GT3 Evoで最終戦に臨んだ。アイアン・リンクスが所有するマシンをシェアして戦う彼と彼のチームメイトは、このレースで優勝した88号車メルセデスAMG GT3(アッカASP)のラファエル・マルチェッロ/ジュール・グーノンを獲得ポイントでリードするために9位以上の順位でフィニッシュする必要があった。

 それはチャンピオン獲得のためにレースをリードを守る必要があった2020年のポール・リカール1000kmと比較すると条件の面で幾分容易だ。実際にピエール・グイディと彼のチームメイトは、終盤に2度のセーフティカーが入ったレースで7位を維持することに成功した。
 
 しかし彼らがバルセロナに到着したとき、51号車フェラーリの競争力はライバルたちと比べて劣っており、タイトルを獲得するためには弾力性のあるドライブが必要だということで意見が一致した。

 自身2度目の戴冠に対し「最高の気分だ」と喜ぶのは、ふたたびドライバーズタイトルを手にしたピエール・グイディ。

「フェラーリには感謝している。なぜなら僕は彼らのためにここにいるからだ。GTワールドチャレンジ(・エンデュランスカップ)のタイトルを2年連続で獲得した、初めてのドライバーになれたことは本当にうれしいよ!」

「今回のレースは本当に大変だった。最後のスティントは状況をつねにラジオで聞いていた。おそらく僕のキャリアの中で、もっとも難しいもののひとつだったと思う」

「誰かを追い抜くリスクをどれだけ背負わなければならないか、どのポジションを維持しなければならないか、このふたつの妥協点をつねに探しながら走っていた。非常に難しいものだったが、最終的にはクルマからすべてを絞り出すことができた」

「今週末は何かを逃したが、僕たちはここでチャンピオンシップを獲得するための強力な結果を得ることができた。僕らが成し遂げたことは信じられないほどだ」

■フリー走行から「ペースが足りないことは明らかだった」

 ピエール・グイディは戴冠のカギになったのは劇的な逆転優勝を飾ったトタルエナジーズ・スパ24時間だったという。

「キーポイントは多くのポイントを獲得できたスパにある。また、我々は毎レースポイントを積み重ねていった。それが僕たちが勝つことができた要因だ」

 スパ24時間で“クリーン・スイープ”を果たした彼らは、ニュルブルクリンクで行なわれたエンデュランスカップ第4戦で7位となり、最終戦バルセロナを前に13ポイントのアドバンテージを獲得していた。。

 シーズンのフィナーレイベントで中間のスティントを担当したレドガーは、ピエール・グイディと同様にレース中盤以降は戦い方に注意する必要があったと述べた。

「(スティントの)序盤は良かったのだけどトラフィックの中ではペースが落ちていたので、かなりアグレッシブにならざるを得なかった」とレドガー。

 また、ニールセンはバルセロナでの戦いは「本当に難しかった」としながらも、フェラーリチームによるチャンピオンシップ・キャンペーン全体へのアプローチには満足していると付け加えた。

 2019/20年シーズンのWEC世界耐久選手権でLMGTEアマクラスのチャンピオンとなったあと、GTWCヨーロッパで最初のタイトルを獲得したデンマーク人は、「この週末はとても困難だったと」語った。

「フリープラクティスからペースが足りないことは明らかだった。それゆえに予選で何が起きるか分からなかった」

「僕たちはベストを尽くしスピード不足を補うためにできる限りのことをしたと思う」

「ただ、僕にできることはあまりなかった。スティントのほとんどの時間を1台のマシンの後ろにいて、最後にようやくオーバーテイクすることができたんだ」

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