スモーキー流1UR-FSEボルトオンターボチューン
GT3037プロSシングルで480馬力までブラッシュアップ
「パワーウエイトレシオ3.6! 刺激的すぎるEP82スタタボ登場」830キロの軽量ボディに230馬力の強心臓!
チューニングという行為に対して、とかく絶対的パワーやタイムなどに目を奪われがちだが、その根本にあるのは「アイツに負けたくない。他人と同じは嫌」という個性の追求ではないだろうか。このレクサスGS460(URS190)を所有するオーナーも、まさにそんなタイプ。
「オフ会仲間がスーパーチャージャー化に踏み切ったから、それに負けないスペックにしてほしい」というリクエストを胸に抱き、トップシークレットの門を叩いたのである。
パワー増強を求めるオーナーに、スモーキーの出した答えはシングルターボチューンだった。「当初は両バンク下に小径タービンをマウントするツインターボを考えたんだけど、右バンク下(運転席側)にスペースが全く無くてね。それでシングルにしたんだ」とのこと。
チョイスしたタービンはGT3037プロS。一基で500psを狙える風量を持ちながら、軸受けにボールベアリングを採用することで低ブースト領域でもバツグンの過給効率を誇る逸品だ。コレをオリジナルEXマニでV8の1UR-FSEユニットにドッキングしている。
なお、オーナーの「ノーマル然としたエンジンルームで!」という意向を考慮し、ターボ化の際に必要となるパーツ類はすべてブラックアウト化、さらにパイピングなども目立たせないようレイアウトしていることも大きなポイントだ。車格に見合った大人のボルトオンターボを目指したのである。
本来、EXマニ部に設けられている第1触媒は、ターボ設置にともない中間部へと移設。これにより車検対応を実現している。エンドマフラーは上品なオーバルデュアルテールが特徴のアドミレイションLS-Dをセット。スピードリミッターカットにはVACが使用されている。
制御系は、追加インジェクター&大容量ポンプを導入した上、片バンクに1基のF-CON iSを配したツインサブコンシステムを考案。出力はブースト0.4~0.5キロで480ps。腰下がノーマルという理由でブースト圧は相当マージンを取った数値となる。
エクステリアはレクソン製のフロントリップを装着している程度だが、ベタベタに落とされた車高とカーボンシートで覆いつくされたルーフが独特の存在感をかもす。ホイールは20インチのBBS-LMだ。
ブレーキは前後にR35GT-R純正キャリパー&トップシークレット製2ピーススリットローターをインストール。もちろんキット設定などないため、これらは全てスモーキーがワンオフ製作したスペシャルだ。サスにはトムスのアドヴォクスが奢られている。
「GS460って制御が複雑でイジるのも大変だけど、オーナーに情熱があればこういう仕様もデキちゃうんだよね。それに純正ミッションの強度が高いから腰下さえ持てば500psも可能。パワーチューンはスーパーチャージャーが主流になってきているけど、体感的な加速Gではターボの方が一枚も二枚も上手。気合次第でメルセデスのAMGとかブッちぎれるよ! いや、ぶっちぎっちゃおう!」と相変わらずのスモーキー。さすがである。
●取材協力:トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-8808
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