人気のフーディージャケットが進化
スピーディの街乗り向けフードジャケットとして人気の HOODIE ARMORがモデルチェンジして”EVO”を襲名。プロテクターは特殊な樹脂をブロック状に並べた、独自のウォーリア・タイプとなっている。
’20春夏最新ライディングウェア:スピーディ【根底に流れるサーキット技術】
●文:大屋雄一 ●写真:真弓悟史
[◯]ポケットは計3か所に。派手な裏地で注目度アップ
伸縮性のあるシェルと袖口や裾のリブニットにより、まるで街着のような雰囲気を持つスピーディのフーディーアーマー。着心地の軽さと十分以上の防風効果により、昨シーズンは撮影以外でも愛用していたのだが、これが「EVO」へと進化したというのでさっそくテストしてみた。
―― 【SPIDI HOODIE ARMOR EVO】ポーラーのマイクロフリースは透湿防風ライナーをラミネートした3レイヤーで、立体メッシュパネルはストレッチ性がより高く、運動性向上に貢献。CE規格クラス1取得。●サイズ:S~2XL ●色:黒 黒×赤 黒×黄 ●価格:2万6180円
最も大きな違いは、肩と肘のプロテクターだ。特殊な樹脂をブロック状に並べたウォーリア・テクノロジーを新採用し、保護面積を増やすとともに追従性もアップ。実際に着たときにもこの差は大きいと感じた。
また、裏地メッシュの追加による効果も無視できない。前作は表地のシェルのみで、裏起毛により特に不満は感じなかったが、新型はプラスされた裏地の肌触りが良く、インナーの滑りも良好。さらにカラーバリエーションによっては襟やフードの内側が色付きになるので、目立ち度も増した。
裾はリブニットからドローコードへ。前作は細いウエスト部分に丈が落ち着こうとする力があり、信号待ちのたびに裾を下げる必要があったが、新型はそれが一切不要に。さらに、防水仕様の内ポケットが追加されたというのも朗報と言えよう。
―― 新たに追加された内ポケットは防水仕様。
―― 右の二つがウォーリア・テクノロジーを採用した新型プロテクターだ。重量はほとんど変わらない。
―― 身頃部分に肌触りのいいメッシュの裏地が追加されたのも大きな進化だろう。
―― 裾はリブニットを廃止し、ドローコード仕様に。
[△]価格はほぼ据え置きで、特に不満は見当たらず
これだけ進化していながら価格は1100円アップしただけ。テストした黒×黄は前合わせにカラーファスナーを使用しており、裏地と合わせてスタイリッシュな装いに。
[こんな人におすすめ]見た目はカジュアルながら、安全性はCE規格の折り紙付きだ
裏起毛と防風ライナーによって意外と寒さをしのげ、着心地もいいことから、旧作はプロテクターを外して街着に使っていたほど。新型も同様に防風効果が高く、組み合わせるインナーを工夫することで、真夏や真冬以外は十分に対応できるだろう。
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