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【EV加速力ランキング】世界最速の電気自動車 12選 1位は日本車

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【EV加速力ランキング】世界最速の電気自動車 12選 1位は日本車

もう退屈なクルマとは言わせない

text:AUTOCAR UK編集部

【画像】最速の市販EV【各モデルを写真で見る】 全212枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

日産リーフに始まる電気自動車(EV)は、今や世界中のメーカーがこぞって開発を進めているレッドオーシャンとなりつつある。そして、かつてのような「退屈なクルマ」というイメージも時間とともに薄まってきた。

少し前までは、重い鉛の蓄電池と貧弱なモーターに足を引っ張られ、その性能はマッスルカーというよりもミルクフロート(牛乳配達用の自動車)のようなものだった。しかし、現在では技術の進歩により、より速く走るための手段として電気が使われ始めている。

そして加速力の面において、EVは内燃機関車よりも優位に立っている。

ここでは、0-97km/h加速のタイムをベースに、加速力に優れた市販EVを12台紹介する。

なお、パフォーマンス数値にはメーカーによる推定値も含む。また、現時点では発売されていない将来のモデルも取り上げている。数年後、このリストを見返したときに現実との差がどれほど開いているのか、確かめるのが楽しみだ。

ジャガーIペイス

ジャガー初の電動高級SUVは、0-97km/h加速で4.5秒というハイパフォーマンスを実現している。2基の電気モーターを搭載し、0rpmから400psと70.7kg-mのトルクを発生させることができる。

優れたサスペンションシステム、トルクベクタリング、50/50に近い重量配分により、驚くほど俊敏なハンドリングを実現している点も特徴だ。

テスラ・モデル3

EVメーカーのトップという地位を考えれば、このリストにテスラが入っていても不思議ではないだろう。モデル3の最も注目すべき点は、同社の主力モデルでありながら、ここに挙げた他のモデルと比較しても価格が価格で、使い勝手の良いモデルであることだ。

フラッグシップモデルである455psの四輪駆動仕様では、停止状態から3.1秒で97km/hに達する。驚くべきことに、将来の無線アップデートにより、さらにペースを上げることができるようになるかもしれない。

ロータス・エヴァイヤ

ロータスが公式なパフォーマンス数値を発表すれば、1950psのエヴァイヤはもっと上位にランクインすることになるだろう。それまでは、0-97km/h加速が「3秒未満」、最高速度は「320km/h以上」という控えめな数値を見なければならない。

いずれにしても、エヴァイヤはクラストップレベルの車両重量1700kgと、パフォーマンスの可能性を最大限に引き出すドライバーモードにより、最もエキサイティングなマシンの1つになるだろう。

ニオEP9

このリストにニオを入れるべきではないという意見もあるかもしれない。しかし、中国を拠点とするこの会社は、1360psのEP9を16台製造・販売しており、市販車としてニュルブルクリンクのラップレコード(6分45.9秒)を保持している。

ニオが得意とするのはトラック性能であり、EP9はFIA LMP1の仕様に合わせて作られているため、事実上のレーシングカーである。0-97km/h加速は2.7秒という「控えめなタイム」となっている。

テスラ・モデルX

7人乗りSUVのテスラ・モデルXが、ポルシェ・タイカンと同じ2.6秒で97km/hまで加速するというのは、滑稽にすら思えてくる。高級レザーをふんだんに使った2.5トンの車体は、大半のスーパーカーよりも速く加速することができる。

ガルウイングを持つSUVが驚くほどのスピードを発揮する鍵となるのは、ツインモーターのプラットフォームをモデルSパフォーマンスと共有していることだ。

ポルシェ・タイカン・ターボS

このリストの中では数少ない、老舗自動車メーカーが設計・製造したタイカンの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。リスト上の多くのモデルが高額かつ限定生産となっているが、タイカンは従来の内燃機関車と同様に量産されている。

0-97km/h加速が2.6秒というターボSの能力は驚異的で、最高速度は260km/hに達する。さらに注目すべきは、魅力的なハンドリングと、911と同様に「ポルシェらしさ」を感じさせるエンジニアリングの深さだ。

テスラ・モデルS

テスラの代表的な製品として、モデルSは長く記憶されるクルマとなるだろう。フラッグシップの「パフォーマンス」は、0-97km/h加速が2.3秒に達する。

2021年には、同タイムを2.0秒以下に短縮する1115psのトリプルモーターを搭載した「プレイド」が登場する。

ファラデー・フューチャーFF91

中国の新興メーカー、ファラデーは、アップルのようなアプローチをクルマ作りに反映させていると主張している。

大型のFF91は、1050psを発揮する強力な電気モーターを搭載し、0-97km/h加速はわずか2.2秒とされている。現時点では欧州に導入される計画はないが、米国では今年後半に生産が開始され、価格は9万ポンド(1246万円)になるという。

ピニンファリーナ・バッティスタ

バッティスタの曲線的なカーボンボディの下には、リマックC_Twoと同じパワートレインが搭載されている。4基のモーターから1903psを発生させるこのパワートレインは、公式な数値こそ発表されていないものの、内部情報によると0-97km/h加速は2秒を想定しているという。

リマックとは密接に関連しているが、両モデルのコンポーネントは約50%しか共有されていない。150台限定、200万ポンド(2億7000万円)のバッティスタだが、その高額な価格には、親会社のマヒンドラが運営するフォーミュラEでのドライバートレーニング代が含まれている。

テスラ・ロードスター

遅延に見舞われている第2世代のロードスターは、テスラの基準から見ても野心的なモデルだ。200kWhのバッテリーを搭載し、3基の電気モーター(フロント1基、リア2基)から約1000psを発揮する(正確な数値は未公表)。

0-97km/h加速はわずか1.9秒、最高速度は400km/hを超えると言われているが、それ以上に注目すべきなのは1000kmの航続距離と18万9000ポンド(2617万円)という価格だ。予約受注も始まっているが、心配なのは、いつ納車されるのかという点だ。

リマックC_Two

リマックは、電動スポーツカーの分野では比較的古参のメーカーである。カーボンボディをまとって2018年にデビューし、2021年に納車予定の1940psのC_Twoは、0-97km/h加速で1.85秒、0-300km/h加速で11.8秒をマークするという。

各ホイールはトルクベクトル制御され、120kWhのバッテリーにより最大640km以上の航続距離を目指している。200万ポンド(2億7000万円)の価格と同様に目を引く数字だ。

アスパーク・アウル

大阪に拠点を構えるアスパークは、「世界で最も速いクルマ」を目指し、電動ハイパーカーのアウルを完成させた。2012psという驚異的な出力を持つ4基の電気モーターを搭載し、0-97km/h加速で1.72秒をマークしている。

最高速度は400km/h。特別に開発された64kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は450kmとされている。生産台数はわずか50台で、価格は250万ポンド(約3億5000万円)である。

各モデルの0-97km/hタイム一覧

ジャガーIペイス – 4.5秒

テスラ・モデル3 – 3.1秒

ロータス・エヴァイヤ – 「3.0秒未満」

ニオEP9 – 2.7秒

テスラ・モデルX – 2.6秒

ポルシェ・タイカン・ターボS – 2.6秒

テスラ・モデルS – 2.3秒

ファラデー・フューチャーFF91 – 2.2秒

ピニンファリーナ・バッティスタ – 2.0秒

テスラ・ロードスター – 1.9秒

リマックC_Two – 1.85秒

アスパーク・アウル – 1.72秒

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