前回東京オリンピック開催年、1964年を振り返る連載19回目は、driver1964年8月号に掲載したトヨタの生産台数ランキングについて。2020年上半期ではトップを奪還したトヨタ。だが今から約60年前のトヨタは、トップ10にも入っていなかったのだ…。
〈該当記事はこちらより〉
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「トヨタが13位へ躍進」の時代
driver誌が創刊された1964(昭和39)年当時の、自動車業界関連の国内ニュースを集めた活版ページが「こちらの話題」だ。
8月号を見ると、「日通、GMと提携 シボレーなどを組み立て販売」(物流でおなじみの日本通運だ)、「皇太子殿下 いすゞ自動車藤沢工場をご見学」(若き皇太子時代の上皇陛下)などどれも興味深いが、特に目を引いた2つの話題を紹介したい。
一つは、「自動車メーカー世界ランキング トヨタは13位へ躍進」。
これは前年(63年)の生産台数実績だ。トヨタは当時すでに国内最大手だったが、世界ではまだトップ10にも入っていなかった。
「トヨタ自動車は1962年の第16位から、仏のプジョー、シムカ、カナダのGMを抜き、1963年第13位に躍進した」(文中より)
記事によるとトヨタは31万8000台で、このうち乗用車は12万9000台。つまり、まだバンやトラックなどの商用車が半分以上を占めていた。トヨタが世界的ベストセラーとなるカローラを発売したのは、1966(昭和41)年のことだ。
GMは77年間、首位だった
世界の自動車業界の頂点に君臨していたのは、GM、フォード、クライスラーというアメリカの「ビッグ3」。63年のGMの生産台数は466万2000台(うち乗用車は407万7000台)で、トヨタにとってもまさに雲の上の存在だった。物の本によれば、GMは世界販売首位を破綻前々年の2007(平成19)年まで77年にわたって続けたという。
56年後の2019年の勢力図を販売台数で見ると、首位はフォルクスワーゲン(VW)グループ(1097万台)、2位がトヨタグループ(1074万台)、3位はルノー/日産/三菱(1016万台)。GMは“新1000万台クラブ”に大きく水を開けられて4位(772万台)。
そして、世界中がコロナ危機に襲われている2020年。各メーカーが販売の落ち込みに苦しんでいるが、トヨタは減少幅が比較的少なく、上半期で6年ぶりとなる世界首位に返り咲いた。通年でもこのまま頂点に君臨することが濃厚だ。
ちなみに、当時のデータは、「自動車工業会、雑誌『オートモビル・インターナショナル』などの資料から、トヨタ自動車販売(株)が集計した」もの。
オールドファンなら知ってのとおり、トヨタは1982(昭和57)年の合併までトヨタ自動車工業(自工)とトヨタ自動車販売(自販)に分かれていた。さらにひもとくと、豊田自動織機製作所から自動車部が分離・独立して、1937(昭和12)年にトヨタ自工が設立。戦後の経営危機を経て、販売部門を強化すべくトヨタ自工から分離・独立したのが1950(昭和25)年設立のトヨタ自販だ。
〈文=戸田治宏〉
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みんなのコメント
販売力だけではない何か魅力があるのだろうか。耐久性と中古車価格、性能、燃費、安全性、様々な分野で地道に取り組んできたからなのか。
世界生産、販売にいち早く乗り出した事も、世界基準でその優位性を示した一因か。先進国ても開発途上国でもブランドになっている。
世界のSONYが凋落したのは、韓中に人材、技術が流出したからと言われている。トヨタは大丈夫だろうか。自動車は総合産業、まだまだ裾野は広いのでおいそれと真似はできない。しかし日本の象徴、油断せずに頑張って欲しい。