現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、「クワトロ」搭載のアウディのセダン

ここから本文です

300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、「クワトロ」搭載のアウディのセダン

掲載 更新 8
300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、「クワトロ」搭載のアウディのセダン

いずれも名車アウディクワトロ譲りの4WDシステムを搭載

プロ野球のトリプルスリーになぞらえ、「最高出力300ps以上・最大トルク300N・m以上・中古車価格300万円以下」を紹介するこの企画。

トリプルスリーを達成したBMWのセダン編はこちら

今回は四輪でしっかりと路面をとらえる「クワトロ」を搭載したモデルの中からセダンに絞り、トリプルスリーを達成したモデルを紹介しよう。

名車アウディ クワトロから誕生した独自の4WDシステム「クワトロ」。世界ラリー選手権に勝つための4WDとして開発され、実際アウディクワトロは連戦連勝を飾った。

後のスバル インプレッサWRXや三菱 ランサーエボリューションの誕生を促したと言っても過言ではない。

そんな本格的な4WDシステムを搭載している輸入セダンというのは、実は意外と少なく、その点ではアウディは希少なメーカーと言える。

トリプルスリーを達成したBMWのセダン編はこちらトリプルスリーを達成したメルセデス・ベンツのセダン編はこちらすでに紹介しているメルセデス・ベンツ編やBMW編同様、アウディもハイパワーなエンジンを複数の車両に搭載することが多く、S(スポーツ)モデルやRS(レーシングスポーツ)モデルといったハイチューンモデルが多い。

そのためトリプルスリー達成車もたくさんある。

そこで今回はさらに、中古車としておいしい時期を迎える2010年式以降の物件が選べ、かつ総額300万円以下で中古車が5台以上見つかったモデルに絞って紹介したい。

ラグジュアリーサルーンも四輪で地面を蹴るアウディ A8(2010年12月~2018年9月生産モデル)

アウディのフラッグシップA8の旧型は、2010年に登場。メルセデス・ベンツのSクラスやBMW 7シリーズのライバルとなるラグジュアリーサルーンであるA8だが、「クワトロ」を載せた4WD車という点がライバルたちとの大きな違いだ。

デビュー時のラインナップは4.2L V8を搭載する4.2 TFSIと、3L V6+スーパーチャージャーを搭載する3.0 TFSI。4.2L V8は最高出力372ps/最大トルク445N・mを発揮したが、3L V6+スーパーチャージャーはデビュー時点では290ps/420N・m。

しかし、3.0TFSIは2012年9月のマイナーチェンジで310ps/440N・mに向上した。この時、同時にV8は排気量が4.2Lから4Lとダウンしたが、ツインターボ化されたことで逆に420ps/600N・mへと高められ、さらに2014年3月のマイナーチェンジでは435ps/600N・mまで向上した。

また2011年には、500ps/625N・mを発揮する6.3LのW型12気筒を搭載した、ロングホイールモデルのA8 L W12が追加された。いずれもA8の伝統ともいえる軽量高剛性なオールアルミボディが採用され、トランスミッションはデュアルクラッチの8速ATが組み合わされた。

なお2013年に追加された2L 直4ターボ+モーターのハイブリッドは300ps以下でFF車となる。

整理するとトリプルスリー達成モデルは下記のとおり(カッコ内はデビュー時の車両本体価格)。・3.0 TFSIクワトロ(962万円) ※2012年9月以降・4.2 TFSIクワトロ(1160万円)・4.0 TFSIクワトロ(1200万円)・W12クワトロ(2061万円)※上記モデル名を頭につけたロングホールベースモデルなども含む

原稿執筆時点(2020年4月15日)では、上記のモデルが合わせて23台見つかった。4.2 TFSIクワトロが最も台数が多く、総額200万円以下の物件もチラホラと見つかる。次いで3.0 TFSIクワトロと4.2 TFSIクワトロが多い。

残念ながらW12クワトロは見つからなかったが、今や希少なW型12気筒ゆえ、欲しい人は気長に待ってみてはどうだろう。

トリプルスリーを達成したA8を見てみる▼検索条件アウディ A8(2010年12月~2018年9月生産モデル)×クワトロ(4WD)×総額300万円以内×全国

美しく、速く、かつ実用的なプレミアム4ドアクーペアウディ A7スポーツバック(2011年5月~2018年8月生産モデル)

2011年に登場したA7スポーツバックは、セダンのA6をベースとした4ドアクーペだ。ライバルはプレミアムブランドの4ドアクーペカテゴリーで先陣を切ったメルセデス・ベンツ CLS。

A7スポーツバックは流麗なボディに300ps/440N・mの3L V6+スーパーチャージャーを搭載し、デュアルクラッチの7速ATが組み合わされた。

3L V6+スーパーチャージャーは2013年7月に最高出力が310psに、2015年4月のマイナーチェンジでは333psまで向上した。

ちなみにこのマイナーチェンジの際に、2L 直4ターボ(252ps/370N・m)もラインナップに加えられたが、300ps/300N・m以上に該当するのは、デビュー時から最後まで3L V6+スーパーチャージャーの3.0 TFSIのみとなる。もちろん、アウディ独自の4WDシステム「クワトロ」を搭載している。

エレガントなクーペというキャラクターも備え、高品質なミラノレザーシートや電動格納式8インチ大型モニターを備える最新世代のMMI(マルチメディアインターフェイス)、プレミアムサウンドシステムを標準装備するなど装備が充実している。

3.0 TFSIのデビュー時の車両本体価格は879万円。

原稿執筆時点で55台見つかった。支払総額200万円以下から見つけることができ、走行距離5万km未満でも200万円ちょっとから狙える。

トリプルスリーを達成したA7スポーツバックを見てみる▼検索条件アウディ A7スポーツバック(2011年5月~2018年8月生産モデル)×3.0 TFSI系×総額300万円以内×全国

美しいセダンと猛々しいセダン。どちらを選ぶ?アウディ A6(2011年8月~2019年2月生産モデル)/S6(2012年8月~2019年2月生産モデル)

メルセデス・ベンツのEクラスやBMW 5シリーズがライバルとなるA6。

A7スポーツバックよりフォーマルだが、流れるようなボディラインを備えたセダンだ。

2011年8月に登場した旧型には、2.8L V6エンジンと3L V6+スーパーチャージャー搭載モデルが用意された。

同社の基幹車種だけに、その後も2L 直4ターボ+モーターのハイブリッドや2L 直4ターボ、1.8L 直4ターボ搭載車などラインナップが充実していくが、このうちトリプルスリーに該当するのは3L V6+スーパーチャージャーを搭載した3.0 TFSIのみとなる。

3.0 TFSIの3L V6+スーパーチャージャーはデビュー時300ps/440N・mだったが、翌年の2012年8月に310ps/440N・mに、2015年7月には333ps/440N・mまで向上している。

いずれも4WDシステム「クワトロ」を搭載し、デュアルクラッチの7速ATが組み合わされた。

A6の高性能モデルであるS6も、2012年8月にデビュー。

こちらは420ps/550N・mを発揮する4L ツインターボを搭載、2015年7月には450ps/550N・mまで向上している。

もちろんクワトロを搭載し、リアスポーツディファレンシャル(左右の後輪の駆動力配分を最適化)を標準装備。デュアルクラッチの7速ATが組み合わされた。

トリプルスリー該当車のデビュー時の車両本体価格は、A6 3.0 TFSIが835万円、S6が1180万円。

原稿執筆時点でA6は10台、S6は3台見つかった。A6は走行距離5万km未満が200万円前後から狙える。S6の300万円以下は420ps/550N・mの前期モデルだ。

トリプルスリーを達成したA6/S6を見てみる▼検索条件アウディ A6(2011年8月~2019年2月生産モデル)/S6(2012年8月~2019年2月生産モデル)×300ps/300N・m以上グレード×全国

4ドアクーペの高性能モデルもトリプルスリーにアウディ S5スポーツバック(2012年1月~2017年3月生産モデル)

4ドアクーペのA5スポーツバックをはじめ、A5シリーズがフェイスリフトした2012年1月、新たに日本へ導入されたのが高性能版であるS5スポーツバック。RSほど過激ではないものの、日常にほどよい刺激を与えてくれる。

当時の2ドアのS5クーペ、オープンカーのS5カブリオレと同じく、3L V6+スーパーチャージャーを搭載。最高出力333ps/最大トルク440N・mを発揮する。

トランスミッションは、デュアルクラッチの7速AT。もちろん、クワトロシステムによる4WDを搭載する。

通常前40:後60の駆動配分はA5をはじめ、今回紹介している他のクワトロモデルと変わりないが、高性能モデルのS5にはリアスポーツディファレンシャル(左右の後輪の駆動力配分を最適化)が標準で備わるなど、四輪で路面を駆ける高い性能が与えられている。

同時期のクーペであるA5にはS5の上に、450ps/430N・mの4.2L V8エンジンを搭載するRS5もラインナップしていたが、A5スポーツバックは最後までS5スポーツバックがトップモデルとして君臨、つまりこの世代のA5スポーツバックの最高峰がこの車というわけだ。

デビュー時の車両本体価格は872万円。

S5スポーツバックの中古車台数は少な目だが、原稿執筆時点で13台のうち半数以上の7台がトリプルスリーに該当。走行距離5万km未満でも200万円ちょっとから狙える。

トリプルスリーを達成したS5スポーツバックを見てみる▼検索条件アウディ S5スポーツバック(2012年1月~2017年3月生産モデル)×総額300万円以下×全国

買い物からサーキットまで楽しめる伝統のSモデルアウディ S4(2009年5月~2016年9月生産モデル)

アウディの高性能モデルにS(スポーツ)が冠された初の量産車は、伝説の名車「S2クーペ」。

次いで登場したのが1991年に登場した初代S4。つまり、現在のSモデルの中で最も歴史が長いのがS4というわけだ。

2009年に日本へ導入された5代目となるS4に搭載されたのは、最高出力333ps/最大トルク440N・mの3L V6スーパーチャージャー。先述のS5スポーツバックと同じエンジンを先に搭載していた。

デュアルクラッチ式の7速ATや、通常前40:後60の駆動配分でリアスポーツディファレンシャル(左右の後輪の駆動力配分を最適化)を標準装備するクワトロシステムも、S5スポーツバックと同じ。

S4でアウディ車として初めて採用されたリアスポーツディファレンシャルは、車の旋回性能を高めるとともに、車両の安定性にも大きく貢献している。

2012年にA4シリーズ全体でマイナーチェンジが行われたが、エクステリアデザインの変更が主で、エンジンをはじめ走行性能に大きく変わりはない。

平日は近所への買い物の足として十分使えるのに、たまにサーキットでひと汗、なんて楽しみ方もできる高性能セダンだ。

ちなみにSモデルの上となるRSモデルは、ワゴンであるアバントにしか設定されていない。

デビュー時の車両本体価格は785万円。

原稿執筆時点でS4の中古車台数自体が8台と少ないが、うち7台が総額300万円以下。約200万円でも走行距離5万km前後のものが狙える。

トリプルスリーを達成したS4を見てみる▼検索条件アウディ S4(2009年5月~2016年9月生産モデル)×総額300万円以下×全国文/ぴえいる、写真/アウディ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
AUTOSPORT web
『ホンダNSX GT2(1994年~1996年)』オール日本人クルーで掴んだル・マンの栄冠【忘れがたき銘車たち】
『ホンダNSX GT2(1994年~1996年)』オール日本人クルーで掴んだル・マンの栄冠【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
「ゴツゴツ鳴らない」高速道路の橋、その仕組みは? 全部を“非ゴツゴツ化”できる? 昔は「鳴るのが普通」
「ゴツゴツ鳴らない」高速道路の橋、その仕組みは? 全部を“非ゴツゴツ化”できる? 昔は「鳴るのが普通」
乗りものニュース
ルノー『アルカナ』改良新型、展示・試乗イベント開催へ…2025年新春に東京と兵庫で
ルノー『アルカナ』改良新型、展示・試乗イベント開催へ…2025年新春に東京と兵庫で
レスポンス
約183万円! スバル新型「シフォントライ」登場の反響は? 660cc「直3」エンジン&スライドドア搭載! タフ顔の「5ドア“軽”SUV」に「興味ある」声も
約183万円! スバル新型「シフォントライ」登場の反響は? 660cc「直3」エンジン&スライドドア搭載! タフ顔の「5ドア“軽”SUV」に「興味ある」声も
くるまのニュース
キャデラックのラグジュアリーSUV新型「リリック」が2025年春に上陸へ! 全長5mの“威風堂々”とした電動モデルはどんなクルマ?
キャデラックのラグジュアリーSUV新型「リリック」が2025年春に上陸へ! 全長5mの“威風堂々”とした電動モデルはどんなクルマ?
VAGUE
さようなら、Bowさん【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第2回】
さようなら、Bowさん【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第2回】
AUTOCAR JAPAN
ネット通販ですぐに荷物が届かなくなってから嘆いてももう遅い! 荷物の3割が運べなくなる「2030年問題」に危機しか感じない!!
ネット通販ですぐに荷物が届かなくなってから嘆いてももう遅い! 荷物の3割が運べなくなる「2030年問題」に危機しか感じない!!
WEB CARTOP
ゼロスポーツ、エンジンルーム内の温度上昇を抑える『BRZ/GR86』用「クールインシュレーター」発売
ゼロスポーツ、エンジンルーム内の温度上昇を抑える『BRZ/GR86』用「クールインシュレーター」発売
レスポンス
トヨタGR、『GR86/BRZ Cup』『ヤリスカップ』『ラリーチャレンジ』の2025年カレンダーを発表
トヨタGR、『GR86/BRZ Cup』『ヤリスカップ』『ラリーチャレンジ』の2025年カレンダーを発表
AUTOSPORT web
BMW「M5ツーリング」日本初上陸!727馬力、M専用PHEVシステム搭載の高性能ワゴン
BMW「M5ツーリング」日本初上陸!727馬力、M専用PHEVシステム搭載の高性能ワゴン
グーネット
1000馬力超えの“新型スーパーカー”「ヴァルハラ」登場へ! 爆速の「V8ツインターボ」をミッドに搭載! アストンマーティン史上「最強モデル」は日本国内でも目撃可能!?
1000馬力超えの“新型スーパーカー”「ヴァルハラ」登場へ! 爆速の「V8ツインターボ」をミッドに搭載! アストンマーティン史上「最強モデル」は日本国内でも目撃可能!?
くるまのニュース
新型「フリード」キャンピングカーを25年1月末に発表! ホワイトハウスキャンパーが斬新「パカッとルーフ」の“車中泊”仕様「STYLE_iD」幕張でお披露目へ
新型「フリード」キャンピングカーを25年1月末に発表! ホワイトハウスキャンパーが斬新「パカッとルーフ」の“車中泊”仕様「STYLE_iD」幕張でお披露目へ
くるまのニュース
【ヨコハマタイヤ アイスガード7 /SUV試乗】走りを“愉しめる”スタッドレス、20年以上も支持されるには理由がある…中三川大地
【ヨコハマタイヤ アイスガード7 /SUV試乗】走りを“愉しめる”スタッドレス、20年以上も支持されるには理由がある…中三川大地
レスポンス
TOYOTA GAZOO Racingが2025年からKYOJO CUPへの支援を拡大。SF参戦チームが多数参加へ
TOYOTA GAZOO Racingが2025年からKYOJO CUPへの支援を拡大。SF参戦チームが多数参加へ
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン 東京オートサロン2025は「ゴルフ」づくし!新型2車をジャパンプレミア
フォルクスワーゲン 東京オートサロン2025は「ゴルフ」づくし!新型2車をジャパンプレミア
グーネット
キャンパーからテスラまで!オートバックスの多彩なカスタムカー集結!東京オートサロン2025
キャンパーからテスラまで!オートバックスの多彩なカスタムカー集結!東京オートサロン2025
グーネット
【インド】全長5m級! トヨタ新型「カムリ」発表! 伝統の「FF最大・最上級セダン」が登場! 斬新“サメ顔”採用した「11代目モデル」の姿とは!
【インド】全長5m級! トヨタ新型「カムリ」発表! 伝統の「FF最大・最上級セダン」が登場! 斬新“サメ顔”採用した「11代目モデル」の姿とは!
くるまのニュース

みんなのコメント

8件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

795.01140.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0850.0万円

中古車を検索
A6 (セダン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

795.01140.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0850.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村