日本では2018年にデビューしたカローラスポーツ、そして2019年にフルモデルチェンジして、人気が復活しているカローラセダン、ワゴンのツーリングの3タイプがカローラシリーズとして販売されている。
カローラはトヨタの元祖グローバルカーとして世界150以上の国と地域で累計4800万台以上を販売してきた世界を代表する1台だ。
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そしてカローラシリーズは、常にその時代のニーズに即して進化してきた特徴があり、世界的なSUVブームに合わせてカローラシリーズにSUVの『カローラクロス』を設定し、2020年7月9日にタイで初公開され、同日から販売を開始した。
トヨタはヤリスをベースにSUV化したヤリスクロスを発表し、日本では2020年8月31日から発売を開始する予定となっているが、トヨタのクロス戦略の第2弾となるカローラクロスは日本で販売されるのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】トヨタがまたまた魅力的なSUVを海外で発表!! ヤリスクロスに続き第2弾はその名もカローラクロス!!
ボディサイズはC-HRとRAV4の中間
150以上の国、地域で販売されているカローラシリーズの最新モデルがSUVのカローラクロスで、2020年7月9日にタイで発表され、同時に発売開始
カローラクロスのボディサイズは、全長4460×全幅1825×全高1620mmで、ホイールベースは2640mmと発表されている。
人気のカローラツーリングが全長4495×全幅1745×全高1460mmだから、全幅は80mmほどワイドになっている。トヨタのSUVで比較すれば、C-HRとRAV4の間を埋めるサイズということになる。
8月31日から販売を開始するヤリスクロス全長4180×全幅1760×全高1590mmとなっているので、トヨタのSUVでは、ライズ→ヤリスクロス→C-HR→カローラクロス→RAV4→ハリアー→ランドクルーザープラド→ランドクルーザーという強力な布陣が完成する。
誓い強さと機能性の大会次元での融合がコンセプトのカローラクロス。前後フェンダーラインが特に力強さを感じるポイント
エクステリア
カローラクロスのエクステリアデザインのコンセプトは、『力強さ』と『機能性』の高い次元での融合にある。
そういう意味では、トヨタのSUVでは、C-HR、ハリアーよりも、ライズ、RAV4に近いキャラクターと言えるかもしれない。
エクステリアのポイントは、以下のとおりだ。
カローラクロスはC-HRとRAV4の中間的サイズのSUVだ。キャラクター的にはライズやRAV4に近い感じだと思われる
■スペースと車格を感じる伸びやかなサイドビュー
■堂々として力強い、フロント、リアの構え
■力強いフロント/リアのフェンダー造形でアクティブ感を演出
■リアディフューザーで精悍さをアピール
そのほかでは、そのほかのカローラシリーズと違い、前後で異なるサイズのタイヤを装着している点にも注目したい(フロント215/60R17 、リア225/50R18)。
インテリア
シックな色遣いのインテリアはかなり魅力的。基本はカローラシリーズながら、カローラクロスのオリジナリティも散りばめられている
インテリアは既存のシリーズの流用ではなく、カローラクロス用にデザインされている。
SUVとして十分な車高による見晴らしのよさ、ゆったりとしたヘッドクリアランスにより快適性を加味している。
機能性にこだわったのはデザインだけでなく、インテリアも同様で、ラゲッジへのアクセスのよさを考慮すると同時に、クラストップレベルの荷室容量を実現。
後席をフルに使用した状態のラゲッジ。荷室容量は最大487Lという大容量を誇る。なお、使い勝手にも考慮されているユーザーフレンドリーな設計
ちなみに荷室容量は、パンク修理キット選択時が487L、テンパータイヤ洗濯時が440Lとなっている。
また、子どもを抱えての乗降を想定し、リアドア、後席の間口を広くするなど、ユーザーフレンドリーな設定がされている。
パワーユニット
パワーユニットは、1.8Lハイブリッドと、1.8L、直4DOHCのダイナミックフォースエンジンの2タイプが設定されている。
1.8Lハイブリッドはエンジンが98ps/14.5kgm、モーターが72ps/16.6kgmによりシステム出力は122ps、1.8L、直4DOHCは140ps/18.05kgmというスペックだ。日本のカローラに比べて1.8L、直4DOHCは約0.7kgmスペックアップとなっている。
それぞれのパワーユニットに組み合わされるトランスミッションは、1.8Lハイブリッドが電気式無段階変速機、1.8L、直4DOHCがスーパーCVT-iというのもカローラに準じている。
パワーユニット、トランスミッションは日本で販売されているカローラシリーズに準じているが、1.2Lターボは現時点ではラインナップされていない
走り&取り回し性&安全性
カローラクロスは全高が1620mmということで、現在ラインナップされているカローラシリーズで最も背が高くなるが、シリーズ同様にTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用している。
このため、背は高くなってもセダン、ツーリング、スポーツで評価の高い走りの楽しさ、静粛性、快適な乗り心地を実現しているというから楽しみ。
駆動方式は、発表時点ではFFのみとなっているが、今後4WDが追加される可能性も充分にあると思われる。
TNGA、カローラシリーズと同様の足回りの採用などにより、シリーズで最も背が高いが、走りに不満はないだろう
そして、最小回転半径は、全幅1825mmとワイドだが、クラス最小レベルとなる5.2mを実現しているため、取り回し性にも優れている。
安全装備に関してもそのほかのカローラシリーズに準じているということなので、パッシブセーフティ、アクティブセーフティとも最新のものが装備される。
気になる日本導入
カローラシリーズはタイで最初に発表、発売を開始。リリースには今後順次、導入国を拡大していく、と明記されているが、日本はどうなのか?
関係者の証言では、すぐに日本に導入することはないもようだ。しかし、日本での販売の可能性がゼロというわけではなく、導入したとしても少し時間をおいてから、となるだろう。
日本ではまずはヤリスクロスで、その売れ行き、カローラクロスの注目度などが日本で販売するか否かに大きく影響すると思われる。
ジャストサイズのSUV、カローラクロスの日本での販売に期待したい。
2020年8月31日に日本で販売を開始するヤリスクロス。カローラクロスが日本で販売されるかどうかは、このクルマの販売状況も大きく影響するはず
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みんなのコメント
同じCプラットフォームのカローラのマルチリンクの写真をそのまま使っているように見えます。
(ベストカーの記事にはRRサスの変更が載っていないし。)