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コンチネンタル 電気自動車向けの次世代ブレーキシステムを初公開

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コンチネンタル 電気自動車向けの次世代ブレーキシステムを初公開

2018年1月末に、コンチネンタルは次世代の電気自動車用ブレーキシステムや新世代の高性能車向け対向ピストン式キャリパーなどを日本で初公開した。

コンチネンタル社のシャシー&セーフティ部門の中に、ブレーキ・キャリパー、電動パーキングブレーキ、ドラムブレーキなどを開発しているHBS事業部がある。この事業部はかつてのドイツ車のブレーキ・ブランドとして知られたATE(アーテ:アルフレッド・テーベス)を継承した部門だ。日本においては、2003年に広島でHBS(油圧ブレーキシステム)部門が業務を開始し、2007年に現在の横浜に移転。開発と営業を展開している。

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現在のHBS事業部がラインアップしている製品は、負圧式、電動式ブースター、マスターシリンダー、各種のブレーキ・キャリパー、電動パーキングブレーキ、ブレーキホースなどだ。

今回は、日本・韓国でのビジネス責任者ヴィン・トラン氏、日本・韓国 R&D責任者のアンドレアス・ツヴィック氏、日本・韓国 R&Dの疋田清マネージャーの3氏によりプレゼンテーションが行なわれた。

コンチネンタルのブレーキ開発部門が考えるトレンド、新製品、現在開発中の電気自動車向けのブレーキ・コンセプトなどが紹介された。

コンチネンタルのHBS部門は、現在開発中の技術では、ブレーキディスクのコーティング(耐摩耗、粉塵低減)や、より軽量なアルミ製ディスクの開発、電動パーキングブレーキのラインアップの拡大、ブレーキbyワイヤー技術の再構築などだ。

電動パーキングブレーキは、これまではリヤのディスクブレーキに対応したC、Dセグメント向けのシステムが主流であったが、小型車、軽自動車に採用されているリヤのドラムブレーキに対応した電動パーキングブレーキ「EPB-Si」を日本の自動車メーカーにプレゼンテーションし、軽自動車を含むコンパクトカー・セグメントでの普及が期待されている。

電動パーキングブレーキは、単に駐車時のブレーキを電動化するだけでなく、ヒルホールド機能や、停止時の自動ブレーキホールド機能など機能を拡張することができるのだ。

ブレーキbyワイヤーでは、従来のシステムだと油圧を発生させる電動油圧ポンプの電力消費が大きいことが一番の問題で、より電力消費の少ない次世代システムを現在開発中だという。

コンチネンタルは、新世代の対向4ピストン・キャリパーを開発し、市場に投入。まもなくこれを装着した車種が登場する。実はコンチネンタルは、以前に対向ピストン・キャリパーをラインアップしていたが、その後はスライド式キャリパーだけに専念してきた。

しかし2年前に新世代の、高性能車用対向ピストン・キャリパーを新開発している。この対抗ピストン・キャリパーは軽量、高剛性のモノブロック構造で、低引摺り抵抗に加え、NVH性能を向上させているのが特長だ。

このキャリパーは、ボルトガイド式パッドを持ち、リーディング・ボルトはパッドを固定し、トレーリング側のボルトは、端部がオープン構造で、このためパッドの振動を抑制することができるのだ。



コンチネンタルのブレーキ部門からは、これから普及が拡大する電気自動車向けのブレーキ&ホイールのコンセプト・モデルも紹介された。このコンセプトは2017年のフランクフルト・モーターショーで発表されたもので、日本では初公開となる。

このホイール&ブレーキのコンセプトモデルは、小型EVを想定した大径サイズで、軽量化と空力性能を向上させるために幅狭の軽量ホイールや、軽量化と高い制動力の確保を両立させたアルミ製の大径ディスク/小型キャリパーを組み合わせたものだ。このホイール&ブレーキはアウディとの共同開発だという。

大径で、有効半径の大きいディスクと小型キャリパーを組み合わせることで、高い制動力を実現している。なおホイールは1ピースタイプと2ピースタイプが用意されている。

コンチネンタル 関連情報
コンチネンタル・オートモーティブ公式サイト

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