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唯一無二の快適性…異端児… 忘れじの国産&絶版スペシャリスト13選

掲載 更新 30
唯一無二の快適性…異端児… 忘れじの国産&絶版スペシャリスト13選

 ひとつの武器を極限まで磨き上げることで世を渡り歩く「スペシャリスト」たち。「一点突破型」の突き抜けた魅力と個性は、その存在が消えたあとも強烈な印象とともに語り継がれる。そしてそれはクルマについても同様である。

 本企画では、想像を絶する快適性や、シリーズ唯一の異端モデル、今後絶対に登場することのないコンセプトだったりという、絶版後も根強い人気を持ち続ける、記録より記憶に残る「国産スペシャリスト」たちを紹介していく。

自動運転戦国時代!! 実走テスト 手放し運転が一番進んでいるのは…? トヨタ対ホンダ対日産

※本稿は2021年7月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年8月26日号

【画像ギャラリー】記録よりも記憶に残った!? 絶版スペシャリストたちをギャラリーでチェック!

■ほかにはない独特の魅力で勝負 “スペシャリスト”がクルマを面白くしてくれる!

■トヨタ アルファード/ヴェルファイア ロイヤルラウンジ

●2列シート4人乗り歴史的豪華ミニバン

 アルファードロイヤルラウンジは2006年に初代をベースに快適性を追求するために、リアを2座とする斬新なコンセプトで登場。

 代を重ね、2017年12月に登場したモデルが5代目で今のところ最後のモデル。

 2019年12月のマイチェンを機に生産中止となったので現在は中古車でしか手に入れることができない。

トヨタ アルファード/ヴェルファイア ロイヤルラウンジ

 このクルマがスペシャリストたるゆえんは、その突き抜けた想像を絶する快適性にあり、最上級のくつろぎとおもてなしの空間を実現している。

 背中から頭部までを包み込むハイバックチェア、エア圧で作動するリラクゼーションシステム、フルパーテーション、24インチモニターなどで、世界のエグゼクティブを唸らせている。

飛行機のファーストクラスを凌駕する快適性を誇る室内は贅が尽くされている

 当時の新車価格は、1531万1160~1578万5280円と、こちらもスーパースペシャル。

 ライバルはロールスロイスと公言できた唯一の日本車だ。

■日産 スカイラインクロスオーバー

●スカイライン史上唯一のSUVモデル

 60年を超す歴史を誇るスカイラインで唯一のSUVが2009~2016年に販売されたスカイラインクロスオーバーで、スカイラインシリーズの異端でありスペシャリストだ。

日産 スカイラインクロスオーバー。SUVブームの今なら絶対に売れたジャストサイズSUV

 インフィニティEXを日本向けに仕立て、クーペスタイルの流麗なエクステリア、デザインコンシャスなインテリア、質感の高い走りなどを兼ね備えていた。人気は長続きしなかったが、スカイライン史に確実に名を残している。

■トヨタ bBオープンデッキ

 初代bBをベースにセンターピラーレスの観音開きドアとデッキを備えるピックアップスタイルで登場。2001~2003年と短命だったが、遊び心満点で、今なお存在感抜群。

トヨタ bBオープンデッキ

■三菱 パジェロエボリューション

 ダカールラリーのホモロゲを取得するために1997~1999年に販売されたコンペティションSUV。ド迫力のオバフェン、280psエンジンなど見た目も走りも強烈のひと言だ。

三菱 パジェロエボリューション

■日産 ブルーバード オーズィー

 オーズィーの車名のとおり、オーストラリア生産の5ドアHBのピンターラを日本に逆輸入。販売期間は1991年5~9月までのたった5カ月という世界的に見ても類いまれなる超短命のスペシャリストとして君臨。

日産 ブルーバード オーズィー

■三菱 エクリプスクロスディーゼル

●わずか1年で消滅した超短命モデル

 エクリプスクロスはアウトランダーの下に位置するコンパクトSUVとして、2018年に日本デビュー。

 ダイナミックシールドによる迫力のあるフロントマスク、鋭く彫り込まれたサイドのキャラクターライン、そして美しいクーペフォルムというデザインがセールスポイントだ。

 デビュー時は1.5Lターボのみだったが、2019年に型式こそ同じだが新エンジンと言っていいほど刷新された2.2Lディーゼル(4N14)を追加。

ダイナミックシールドを採用したフロントマスクがシャープ!

2.2L、直4ディーゼルターボは145ps/38.7kgm。今やD:5だけに搭載

 そして2020年12月にはビッグマイチェンと同時にPHEVを新たに設定し、これでダウンサイジングターボ、クリーンディーゼル、PHEVをラインナップする唯一の日本車となると思われたが、ディーゼルが消滅、わずか1年ちょっとの短命に終わってしまったディーゼルスペシャリスト。

 販売台数が少ないので、将来的に中古マーケットで高値となる可能性も秘めている。

■ホンダ N-BOXスラッシュ

 N-BOXベースの超個性派チョップドルーフのスペシャリストで、2014年にデビューし昨年販売終了。今も惜しむ声は多い。

ホンダ N-BOXスラッシュ

■スズキ Keiスペシャル

 Keiの3ドアをベースにスポーティな専用パーツを装着し、名前のとおりスペシャルなエクステリアが与えられていた。

スズキ Keiスペシャル

■トヨタ メガクルーザー

 1996~2001年に販売された陸上自衛隊の高機動車の民生用SUV。強烈な走破性、武骨なデザインなど存在自体がスペシャル。

トヨタ メガクルーザー

■ホンダ アコードエアロデッキ

 1985~1989年に販売されたシューティングブレークフォルム+リトラクタブルヘッドランプというデザインのスペシャリスト。

ホンダ アコードエアロデッキ

■トヨタ コンフォートGT-Z

 TRDがコンフォート教習車を専用チューンし、2Lのスーパーチャージャーエンジンを搭載して2003年登場。約60台を販売。

トヨタ コンフォートGT-Z

■ホンダ バモスホンダ

 T360ベースのバギータイプ多目的車。ドアの代わりに転落防止のガードパイプがあるだけという屈指の個性派。1970年登場。

ホンダ バモスホンダ

【番外コラム】これもスペシャリストだ! イギリスで2シーターのジムニー限定デビュー

 昨年スズキはイギリスでのジムニー(日本のシエラ)の販売を終了したが、後席を取り払った2シーターの商用車として年内にイギリスで少数限定発売する。

 オフロード性能はそのままにラゲッジの容量を拡大。右ハンドル仕様で価格は日本円で約260万円から。

2シーター化することでラゲッジ容量は33L増加

【画像ギャラリー】記録よりも記憶に残った!? 絶版スペシャリストたちをギャラリーでチェック!

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みんなのコメント

30件
  • アルファードロイヤルラウンジのライバルがロールスロイスと公言できた唯一の日本車ってお頭大丈夫か?
  • 読者側の期待するスペシャリティと必ずズレてくる記者の恐ろしいほどの安定感w

    こうも毎度々々読者のニーズを裏切れるとか逆にスゴいひとなのかもしれない…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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