人気爆発で納期4年とも言われる新型「トヨタ ランドクルーザー(ランクル300)」。その圧倒的な走破性と王者の貫禄を備えたルックスは確かに魅力的だが、納車まで車検2回分ともなれば「そんなに待ちきれない」と思う人は多いだろう。そこで今回は、もうひとつの選択肢「ランドクルーザー プラド(プラド)」に注目してみたい。
初代が70系ランクルの乗用仕様として登場したこともあり、やや軟派なイメージもあるプラドだが、まずは性能を客観的にランクル300と比べてみよう。この点、エンジンは現行プラドが2.7L直4ガソリンNA(163PS/246Nm)および2.8L直4ディーゼルターボ(204PS/500Nm)であるのに対し、ランクル300は3.4L V6ガソリンターボ(415PS/650Nm)および3.3L V6ディーゼルターボ(309PS/700Nm)と、明確に差が付けられている。ただスペックでこそランクル300には及ばないものの、プラドにもガソリン/ディーゼルとも信頼性抜群のエンジンが積まれている。同じくタフさが求められる「ハイエース」にも搭載されているものだ。
>>ランドクルーザー プラドのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
肝心のオフロード性能の基本となるシャシーはランクル300/プラドとも本格的なラダーフレーム構造で、前ダブルウィッシュボーン、後リジッドのサスペンションの形式も共通。また、路面状況に応じた走行モードを選択できるマルチテレインセレクトは、各種センサーを用いた「AUTO」モードこそ備わらないもののプラドでも選択でき、プラドで力不足というシチュエーションは想像できない。ということで、実はプラドも相当本気のクロカン4駆なのだ。
一方で、街乗り中心のユーザーにとってはプラドを積極的に選ぶべきポイントは多い。例えば、15センチ以上短い全長や10センチ小さい最小回転半径などは小回りの点でランクル300よりプラドが有利。さらに、街中で重要なボディの見切りについては、車両周囲の状況を4つのカメラで確認できるマルチテレインモニターをプラドも装備し、死角を徹底して排除している。加えて、ディーゼルなら11.2km/Lとランクル300より1割以上優れた燃費もプラドの美点と言えるだろう。
ここで冒頭の納期について触れると、プラドも人気で現在は半年程度とアナウンス。部品不足もあり従来に比べれば長いが、ランクル300に比べればかなりマシ。プラドはスタート価格も約366万円と150万程安価だから、この点でも魅力大だ。ちなみに、5年落ち走行5万km以下で中古車価格を調べると、プラドの最安値は300万円程度とリセールの点でも相当の水準をキープしている。
隠れた才色兼備SUVと言えるプラド。ランクル300ほど突き抜けた感じはないかもしれないが、多くの人にとって実用・性能面ともに十分な実力を持っているのは確かだろう。
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みんなのコメント
プラドだからといって決してすぐに手に入るわけではない。
プラドのボディに直4NAは非力で話にならない。
ディーゼルもホントに500Nmあるのか?と思う程。