1975年の鮒子田寛を皮切りに、これまで20人以上の日本人ドライバーがF1に挑んできた。しかし最高位は鈴木亜久里(1990年日本GP/ローラ)、佐藤琢磨(2004年アメリカGP/BARホンダ)、小林可夢偉(2012年日本GP/ザウバー)の3位。優勝はまだゼロである。
しかし人口550万人のフィンランドからは、ケケ・ロズベルグ、ミカ・ハッキネン、キミ・ライコネンという3人のワールドチャンピオンが誕生。この他ヘイキ・コバライネンとバルテリ・ボッタスも優勝を経験し、ミカ・サロも2位を手にしている。ちなみにフィンランド出身のF1ドライバーは、これまでに合計8人がF1決勝に出走。そのうち7人が表彰台を経験し、前述の通りうち5人が優勝を経験している……まさに驚異的な確率で成功を収めているわけだ。
■バルテリ・ボッタスが自転車に熱中する理由「F1に集中する間に、気分を切り替えることができる最高の手段だ」
日本の5%にも満たない人口の国から、なぜこれほどまでにF1で活躍するドライバーが登場するのか? 現在アルファロメオからF1に参戦中のボッタスに尋ねると、自分にとっては「ヒーローがいること」が大切だったと語った。
「フィンランドには、ずいぶん前からモータースポーツの文化が根付いている。人気も高く、ラリーをはじめフォーミュラカー、モトクロス、ジェットスキーなど、エンジンを積んでいるあらゆる乗り物への関心が高いんだ」
ボッタスはそう語り、さらに続けた。
「F1について言えば、常にヒーローがいたことが大きいと思う。80年代から、F1には常にフィンランド出身のドライバーがいて、子供達にカートをやるモチベーションを与えてきた。僕もその影響を受けたひとりだよ」
「ミカ・ハッキネンは僕にとってのヒーローで、いつか彼のようになりたいと思っていた。そして憧れのドライバーに近付きたいという想いから、若い世代のカートのレベルが上がり、競争が激しくなったんだと思う」
ボッタス曰く、フィンランドにはカートの”ナショナル”チームがあるものの、四輪レースでステップアップしていくためには、自分で道を切り開く必要があるという。
「フィンランドには、(カートの)ナショナルチームがあるんだ。僕も11歳か12歳の頃に参加したよ。そこではドライビングのスキルを磨いたり、キャリアについてアドバイスを受けたりすることができる」
そうボッタスは言う。
「でもその先のキャリアをサポートしてくれるわけではない。その先は、自分で道を切り開いていく必要があるんだ」
フィンランドには自動車メーカーがあるわけではなく、F1チームがあるわけでもない。そういう意味では、日本の方が恵まれているとも言えるかもしれない。
最後に、ボッタスにこう尋ねてみた。「日本人ドライバーがF1に勝つためには何が必要だと思うか?」と。
ボッタスはこう語った。
「いずれ勝つ日が来ると思うよ。これまで何度か、優勝に近づいたしね。そして、いつの時代にも、優秀な日本人ドライバーが活躍している」
「でも結局のところ、F1はとても厳しい戦いなんだ。勝つためには細かいことが必要だし、良いマシンに乗れるようにする必要もある。どうやって良いマシンに乗るのか、それがF1の難しい部分だったりもするんだ」
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みんなのコメント
無免許ガー!!
と訳分かんない事言うアホがいる日本