■異なる個性でも共に売れる理由とは
国内の新車で人気の高い「ミニバン」。各メーカーは価格や使い勝手どのニーズに合わせたラインナップを展開しています。しかし、同じメーカーのなかでも売れる車種と売れない車種に差が出てくるものですが、なぜ価格帯の安いトヨタ「シエンタ」と高級ミニバンといわれる「アルファード」は、共に売れるのでしょうか。
トヨタ 新型「シエンタ」、歌舞伎顔がシンプルに! 5人乗り2列シートも新設定
2020年3月現在、国産メーカーでミニバンをラインナップしているのはトヨタ・ホンダ・日産・三菱・スズキ(OEM車)です。
そのなかで、複数車種のミニバンを展開しているトヨタ・ホンダ・日産には、手の届きやすい車種と高級な車種に分けることができます。
トヨタであれば、シエンタ、「ノア」、「ヴォクシー」、「エスクァイア」、「アルファード」、「ヴェルファイア」、「グランエース」と車種を展開。
ホンダは、「フリード」、「ステップワゴン」、「オデッセイ」となり、日産は「セレナ」、「エルグランド」をラインナップします。
このなかで、シエンタ(180万9500円)とフリード(199万7600円)は共に100万円台から設定され手の届きやすいミニバンです。対して、高級ミニバンといわれるアルファード/ヴェルファイアは352万円から、オデッセイが303万5186円から、エルグランドは338万300円からという価格です。
近年、ユーザーのニーズが多様化するためこのように多数のミニバンが登場しています。一般的に、クルマに限らず価格帯が高額になるほど需要は下がり、販売台数で見ても多くを見込むことはできません。
しかし、2019年の登録車年間販売台数ランキングにおけるミニバンTOP5では、全体3位シエンタ(11万880台)、全体6位セレナ(9万2956台)、全体8位ヴォクシー(8万8012台)、全体9位フリード(8万5596台)、全体13位アルファード(6万8705台)という結果になったのです。
登録車販売台数は、軽自動車・輸入車を除く車種の台数が分かるもので、1位トヨタ「プリウス」、2位日産「ノート」と定番の人気車種でした。
また、近年人気の高いSUVの1位は、約211万円から設定されているコンパクトSUVのホンダ「ヴェゼル(5万5886台)」が全体14位と、アルファードのひとつ下にランクインしていたのです。
トヨタという同メーカーのミニバンで、シエンタとアルファードが共に人気な理由とは、なんなのでしょうか。
2台を扱うトヨタの販売店スタッフは、次のように話します。
「シエンタは、2018年9月に2列シート仕様車を追加してから、好調を維持しています。とくにシエンタがお客さまから支持されている理由は、100万円台からの価格設定、2列/3列のバリエーション、扱いやすいサイズ感などが挙げられます。
また、トヨタにはミドルサイズのノア/ヴォクシー/エスクァイアといったファミリー層に人気のミニバンもありますが、それらの車種を最初に検討されていたお客さまが、上記の理由からシエンタにされたということもあります。
一方のアルファードですが、人気の理由は確立された『アルファードブランド』というものが強いのかもしれません。もちろん、上質な内装や快適装備は高価格帯な車種のためそれに見合う内容となっていますが、それであれば国産車・輸入車にも多くの車種があります。
それでも、これほどまで人気なのはアルファードを所有しているというステータス性があるからだと思います。ある家族のお客さまは、所有感やステータス性はメルセデス・ベンツやBMWの方があるといいますが、家族で使う際に丁度良く、使い勝手やステータス性を兼ね備えているのがアルファードだとおっしゃっていました」
※ ※ ※
近年のSUVカテゴリーは、2010年頃から今の形になったといわれています。対して、ミニバンは約30年頃に誕生して現在まで続いています。
この30年の間には、さまざまな試行錯誤がありました。そうした結果、手の届きやすい車種と高級な車種という差が生まれたのです。
同様の変化は、セダンカテゴリーではミニバンより前から存在していました。大衆車として人気だったトヨタ「カローラ」と高級セダンの代名詞「クラウン」。セダン市場が縮小しているという現在でも、同市場のなかでは共に売れている車種といえます。
■一番安い「シエンタ」と一番高い「アルファード」の約600万円の違いとは?
シエンタの一番低価格なグレードは、ガソリン車の「FUNBASE X(180万9500円)」に対して、アルファードの一番高価格なグレードは、ハイブリッド車の「HYBRID Executive Lounge S(775万2000円)」となり、その差は約600万円です。
ボディサイズは、コンパクトミニバンとラージサイズミニバンと基本が異なるので比較せず、走行面・安全面・快適面などの部分で違いでは、どのような差があるのでしょうか。
シエンタのFUNBASE Xグレード(以下、シエンタ)は、1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、JC08モード燃費は20.2km/L。一方のアルファードのHYBRID Executive Lounge S(以下、アルファード)は、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターとなり、JC08モード燃費は18.4km/Lです。
タイヤサイズは、シエンタが185/60R15、アルファードは225/60R17パーキングブレーキは、シエンタが足踏み式なのに対して、アルファードは電動式を採用しているほか、ブレーキホールド機能も標準装備。
安全面において、シエンタは2列/3列やガソリン/ハイブリッド問わず、一番下の「FUNBASE X/X」グレードには、トヨタの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」がメーカーオプションとなっています。
それ以外のグレードには、標準装備されていますが、アルファードに採用されるトヨタセーフティセンスとは、機能内容が異なるのです。
代表的な機能として、「プリクラッシュセーフティ」ではレーザーレーダー+単眼カメラ方式を採用するのは同じものの、検知範囲が「歩行者[昼]」のシエンタに対して、アルファードは「歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]」と大きく異なります。
快適面では、ミニバンの代表的な装備といえるスライドドアがシエンタの「FUNBASE X/X」グレードでは助手席側のみが電動となり、アルファードは両側電動スライドドアです。
また、テールゲート(バックドア)はシエンタは手動式ですが、アルファードは電動式となるほか、それ以外にもアルファードには、シエンタに設定がない安全・快適機能が多数存在します。
※ ※ ※
同じトヨタのミニバンですが、シエンタとアルファードにはさまざまな異なる部分が存在します。ユーザーのニーズによって売れる車種は異なってきますが、この2台は多様化するニーズを上手く捉えているのかもしれません。
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