ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンはシーズン後半戦を共に戦ったフランコ・コラピントについて、クラッシュが連続する厳しい幕切れとなったとしても、素晴らしい活躍ぶりに変わりはないと語った。
ローガン・サージェントの後任としてイタリアGPでF1デビューを果たして以来、21歳のコラピントはパドックの注目を集め、アゼルバイジャンGPで初入賞を手にすると1戦空けてアメリカGPでもポイントを獲得。好調ぶりや落ち着き払った態度、F1への素早い適応能力から、レッドブルが2025年に向けてコラピントの獲得を検討するほどだった。
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しかしウイリアムズは徐々にパフォーマンスを落としていく中、コラピントはサンパウロGPやラスベガスGPで相次いで激しいクラッシュを喫したことで、レッドブルの興味は薄れた。
ウイリアムズは既に2025年シーズンをアルボンとカルロス・サインツJr.というドライバーラインアップで戦うことを決めており、ライバルチームもレンタル契約での起用を避けたため、コラピントは9戦限りで一旦F1グリッドからは離れることとなった。
アルボン曰く、ウイリアムズがライバルについていくためにFW46の開発を進めた結果、シーズン終盤にかけてマシンのドライビングが難しくなっていたとして、その期間だけでコラピントを評価するのは酷なことだと言う。
コラピントのクラッシュが2024年のF1での働きぶりに影を落としているのではないか、という質問についてアルボンは次のように答えた。
「そうでないことを願うよ。そう思われるべきじゃないと思う」
「マシンのパフォーマンスと連動していることだと思うし、シーズン終盤はマシンがトリッキーだった。僕らは手を焼いた。僕はシーズン終盤に素晴らしい結果を残せたわけではなかったし、いつも自分だけを責めるわけでもない。チームはどれだけ彼が優れているか分かっていると思う」
アルボンは、ウイリアムズが2024年シーズンで最も競争力を発揮していた9月頃に加入したことが、コラピントがチームに馴染むのに役立ったと考えている。
ウイリアムズはシャシーの軽量化を行ない、最低重量をクリア。その後、オランダGPの頃に唯一の大型アップデートパッケージを投入したが、シーズン終盤にかけては相対的な戦闘力が低下し始めた。
「タイミングという点では、マシンが最も競争力を持ち、おそらく今よりもドライビングしやすくなっていた時期に、ドライビングしやすいコースで彼が投入されたのは完璧だったと思う。公平を期すために言うと、彼はバクーとシンガポールでも良い仕事をした」とアルボンは説明した。
「それがF1だ。僕らは後退したと思う。平均的なラップでもQ2進出が可能だったが、それ以降はQ2に進出するために素晴らしいラップを刻む必要があった。その結果、微妙に難しくなってしまった」
「あれだけタイトだと簡単に攻めすぎてしまうし、後れを取ったりミスをしたりする余裕もない。ふたりともタフなレースを戦い抜いてきたし、僕は彼を責めるつもりはない。特にブラジルは初めてのウェットで、難しいコースだから走るのは簡単ではない。ベガスも明らかにトリッキーだった」
「彼は素晴らしいドライバーだ。F1で自身の価値を証明したと思う。彼が加入した時僕が彼の速さを過小評価していたというのは間違いないし、将来的に彼の姿をF1で見ることができると信じている」
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