2023年のル・マン24時間でトヨタが水素エンジンカテゴリー向けコンセプトカー「GR H2 Racing Concept」を公開したが、バイクメーカーはさらに先を行く。2024年のダカールラリーに水素エンジンを積んだバギーで出場するという!!
※本稿は2023年11月のものです
文/角田伸幸、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年12月10日号
マツダ787Bが制したル・マンに水素クラス追加?? ダカールラリーに水素で挑む!! レース界にも続々新世代燃料登場
■バイクメーカーが攻める! 水素バギーでダカール参戦
「HySE-X1」。カワサキNinja H2の1L・4気筒エンジンを水素仕様に改造して搭載
日本のバイクメーカーが攻めている。実用化に向けて研究が進む水素エンジンを積んだバギーで、2024年のダカールラリーに出場するのだ。
ホンダにヤマハ発動機、スズキ、カワサキモータースという4社は、四輪用水素エンジンに取り組むトヨタも交えて、2023年5月に「HySE(ハイス)」という技術組合を作った。
小型モビリティの普及を見据えて、水素エンジンの研究開発を行おうという団体だが、設立に先駆けて2022年9月には、カワサキがスーパー耐久もてぎラウンドに水素エンジンを積むバギーを持ち込み、それにトヨタの豊田章男社長(当時)が乗るというサプライズが起きて話題にもなった。
水素エンジンを巡る動きはますます加速している。
今回パリダカに挑むバギーだが、車名は「HySE-X1」。エンジンは基本的に「もてぎ仕様」と同じで、世界唯一の二輪用過給エンジンであるカワサキNinjaH2の998cc4気筒スーパーチャージャーを直噴化して搭載する。水素インジェクターについては、デンソーが技術協力しているそうだ。
シャシーはベルギーのオーバードライブレーシング社製となる。全長3530mm、全幅2070mm、全高1700mmで車両重量は約1500kgとのことだが、水素燃料タンクや燃料供給系統の設置のため、車体各部のレイアウト変更が行われているそうだ。
■2024年から次世代パワートレーン向けの新カテゴリーが
トヨタがル・マンの現場で公開した「GR H2 Racing Concept」。ビッグイベントの水素認可が増えている
肝心のダカールラリーだが、アフリカ大陸の治安なども関係し、2020年からはサウジアラビア国内を舞台に開催されている。
2024年は1月5日から19日が大会期間で、新たに「ミッション1000」という次世代パワートレーン向けの新カテゴリーが設けられた点がトピック。もちろんHySE-X1も、このカテゴリーに参戦する。
ル・マン24時間レースに水素エンジン枠が設けられるなど、世界的なイベントで水素の採用が相次いでいる。ダカールでのHySE-X1の大暴れを期待したい。
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みんなのコメント
現在市場流通する水素はすべて化石燃料からCO2を排出しつつ製造されており、それなら化石燃料のまま使用した方が効率的です。
再エネ電力から作るのは更にコスト面で絶望的で、FCVで使用した場合も最終的に取り出せるエネルギーは32%ほど、エンジンでは10数%しかのこりません。
EVに電力を直接貯めて使用すれば85%が取り出せます。
水素は化石陣営が考え出した化石燃料の詩的表現であり、何の意味もありません。