現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まさに平成のイケメンセダン! 1990年代に登場したスタイリッシュなセダン3選

ここから本文です

まさに平成のイケメンセダン! 1990年代に登場したスタイリッシュなセダン3選

掲載 更新 21
まさに平成のイケメンセダン! 1990年代に登場したスタイリッシュなセダン3選

■1990年代に登場したイケてるセダンを振り返る

 1966年に、日産(ダットサン)「サニー」とトヨタ「カローラ」という後に日本を代表する2台の大衆車が誕生し、多くの人がマイカーを持つことが夢から現実に変わりました。

ちょいワルオヤジに乗って欲しい! シブくてナウい国産セダン3選

 以来、ファミリーカーやパーソナルカーの主流はセダンであり、1990年代までは各メーカーから数多くのセダンがラインナップされ、まさに隆盛を極めていたといえるでしょう。

 しかし、1990年代はミニバンの普及が加速し、ファミリーカーの主流はミニバンへと移り、セダンの人気は徐々に低迷して現在に至ります。

 この、セダンにとってもっとも華やかな時代だった1990年代には、かなりイケてるモデルが誕生。

 そこで、1990年代にデビューしたスタイリッシュなセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「インスパイア/セイバー」

 1989年に、ホンダは4代目「アコード」を発売するとともに、さらに上位のモデルとして「アコードインスパイア」と兄弟車の「ビガー」が誕生しました。

 そして1995年に登場した2代目では車名からアコードの名が取れ、「インスパイア」と兄弟車「セイバー」として独立。1998年に、インスパイア/セイバーは3代目にモデルチェンジされるのですが、この3代目は開発から生産に至るまで、すべて米国ホンダが主導したモデルとなり、アキュラ「TL」が日本仕様に仕立てられて輸入販売されました。

 ボディサイズは全長4840mm×全幅1780mm×全高1420mm、ホイールベース2745mmとロー&ワイドかつ伸びやかなフォルムで、同時期のアコードよりもスマートな印象です。

 また、スラントノーズのシャープなフロントフェイスが特徴的で、この低いボンネットの前端からリアに至るまで、流れるようなシルエットを実現。

 搭載されたエンジンは最高出力225馬力を発揮する3.2リッターV型6気筒と、200馬力2.5リッターV型6気筒が設定され、トランスミッションは全グレードにマニュアルシフトが可能な4速ATが採用されました。

 また、先代からねじり剛性を70%、曲げ剛性を80%向上させた高剛性ボディとし、4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションと相まって、スポーティなハンドリングと快適な走りを高次元で両立していました。

 その後、2003年に4代目の発売でインスパイアにセイバーが統合され、2007年に発売された5代目をもってインパイアは生産を終了しました。

●三菱「ギャラン」

 1969年に、三菱は新時代のセダンとして「コルトギャラン」を発売しました。スポーティなデザインと優れた走りからヒット作となり、以降はギャランが三菱の主力車種となり、代を重ねました。

 そして、ギャランシリーズの大きな転換期となったのが1987年に登場した6代目で、トップグレードに高性能なターボエンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせた「VR-4」を設定。

 あらゆる路面で高い走行性能を誇り、世界ラリー選手権にも出場するなど、後の「ランサーエボリューション」シリーズの前身となったモデルでした。

 その後のギャランは6代目のコンセプトを継承しつつ、よりラグジュアリーなモデルとなり、1996年に8代目ギャランがデビューしました。

 外観で特徴的だったのが、ヒットした6代目に回帰したような逆スラントノーズの精悍なフロントフェイスで、力強い印象を与えていました。

 一方で全体のシルエットは、ラウンドしたルーフラインによって柔らかなイメージです。

 トップグレードのVR-4には最高出力280馬力を誇る2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、8代目ギャラン最大のトピックは、自然吸気モデルに量産車世界初の直噴ガソリンエンジン「GDI」を採用したことが挙げられます。

 また、8代目ギャランでは動力性能の向上だけでなく、同時に乗り心地や静粛性が向上して、内装もより豪華に仕立てられるなど、セダンとしてのポテンシャルも高められました。

 しかし、セダンに対するニーズの変化から販売は良好とはいえず、2002年にVR-4の生産を終了し、2005年にはギャランは8代目をもって一旦は生産を終えました。

 その後、2007年に「ギャランフォルティス」としてギャランの名が復活しましたが、2015年に生産を終了し、ギャランの長い歴史は幕を下ろしました。

●日産「セドリック/グロリア」

 前述のとおり初代サニーが誕生してからは、日産はあらゆるセグメントにセダンを投入して、1970年代にはフルラインナップ化を完成しました。

 そのなかでもアッパーミドルクラスの主力セダンであり、長い歴史を刻んでいたのが「セドリック/グロリア」です。

 1988年に初代「シーマ」がデビューするまでは、セドリック/グロリアは日産を代表する高級パーソナルセダンであり、1991年には4ドアハードトップモデルのみがフルモデルチェンジした「Y32型」8代目セドリック、9代目グロリアが登場しました。

 外観は、ヒット作となった初代シーマのイメージを受け継いだスタイリッシュなスタイリングで、全車3ナンバーサイズとし、フロントフェイスは「ブロアム/クラシック」系が角型の異形ヘッドライトを採用して重厚感を演出。

 スポーティな「グランツーリスモ」系には、すでに失われつつあった丸目4灯ヘッドライトを採用したことで、むしろ斬新に見えるアグレッシブなフロントフェイスを実現し、若い世代にも訴求しました。

 トップグレードには最高出力255馬力を発揮する3リッターV型6気筒DOHCターボ「VG30DET」を搭載するなど、動力性能もシーマに並びました。

 一方で、サスペンションはフロントにストラット、リアにマルチリンクを採用したことで、シーマよりも進化していました。

 その後、1995年に次世代のY33型にフルモデルチェンジ。デザインやコンセプトは、スマッシュヒットを記録したY32型から引き継がれました。

※ ※ ※

 近年、セダン人気の低迷は周知の事実ですが、その魅力が失われたわけではありません。

 走りの点では高いポテンシャルがあり、ドライビングプレジャーはSUVよりも優れているといえるでしょう。

 現状でもセダンは世界的にパーソナルカーとして一定の需要がありますが、より使い勝手の良いSUVの人気がますます高くなっている状況を考えると、さらなる車種の減少は避けられないかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
THE EV TIMES
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
AutoBild Japan
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
バイクブロス
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

21件
  • セドグロはかっこよかったけど、VIP(笑)なカスタムがされてオラついてるのが多かったなぁ。
  • 初代センティアはカッコ良かったな、
    でも二代目は、広島の中小企業のハゲた社長さん御用達みたいで、ガッカリでした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.4237.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.8385.8万円

中古車を検索
ギャランの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.4237.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.8385.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村