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『小野木里奈の○○○○○日和』は、アグレッシブな外観からは想像できないほど乗りやすいアプリリア「RS660」に試乗します

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『小野木里奈の○○○○○日和』は、アグレッシブな外観からは想像できないほど乗りやすいアプリリア「RS660」に試乗します

■今まで出会ったバイクの中でベスト3に入る乗り味

 皆さん、こんにちは! 小野木里奈です。今日は大磯ロングビーチで開催された、JAIA(日本自動車輸入組合)主催の試乗会にて、アプリリア「RS660」を試乗したので、ご紹介したいと思います!

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 実はこちらのバイク、最初は試乗するつもりが全くなかったのです…(笑)。私以外のお姉様ライダーの方々に試乗はお任せするつもりだったのです。簡単に理由をお話しすると、「私には乗りこなせなさそうだったから」でした(笑)。 そうお話ししつつも、このように乗ることになり、結果、今回の試乗会で1番楽しくて、大好きなバイクになっていたのでした…(照) すっかりアプリリアの虜になってしまった小野木です…!

 それでは、スタート!

 このビジュアル、スポーツタイプ好きな私にとってはたまらないフォルムでございます。このアプリリアをイメージさせる、赤と言えばいいのか朱色と言えばいいのか、丁度真ん中くらいの特徴的なレッドがインパクトあります。イタリアのブランドで、国旗の赤とも結びつくイメージカラーで、遠くからこのバイクを見つけたときもインパクトを与えてくれます。

 RS660のカラーは3色展開で、Apex Black(エイペックスブラック)、Lava Red(ラバレッド)、Acid Gold(アシッドゴールド)とあり、私が試乗したのは、エイペックスブラックというカラーです。私はこの3色の中だったら、ダントツこの赤×黒の組み合わせが好きで、確かに他の2色と比べると一見シンプルなのですが、そこにとても惹きつけられるんですよね。

 あと、私はこのバイクを右サイドから見た時、車体の中心からリアタイヤに伸びるスイングアームのフォルムも個人的にかっこいいなと思います。一見、フロントや中心部のデザインに目が行きがちなのですが、眺めていると、色を抑えている部分にも形が格好良く施されています。じっくりと車体を見るほど、作り手の方の細かいこだわりを見つけることができます。

 さて、身長160cmの私による、恒例の足つきチェック! ちなみに、この時はまだ乗ろうと考えていなかったのですが、元々シート高が結構あるので、試しにどんなものか跨ってみようと思ったのです(笑)。

 ふーむ……、両足をつこうとすると、「まさにプラプラ浮いてる状態(笑)」。それもそのはず…シート高は820mmと、私の身長の半分を超えています。他のバイクが撮影している合間にこっそり1人で跨っていたので、サイドスタンド立てたまま恐る恐る足つきチェックをしてました(笑)。 多分、サイドスタンドはらったら1人でバランス崩しそうで怖かったのです。

 ただ、車体は183kgと、小柄な方でもなんとか取り回しはできる重さだとは思います。腰に当てながら慎重にサイドスタンドをはらえば「取り回しは不可能ではないかな」と、感じます。

 この足つきチェックを自分でやった時、「とても自分じゃバランス取れなさそうで怖いのでこのバイクはやめておきます」と、私から伝えました。「これは私には扱えないかな~」とちょっと残念。

 ですが、身長の高い男性の方がこのRS660を乗っている姿を見ていると、めちゃくちゃ格好良いですよね! 走っている姿は想像以上にキマっていて、思わず見惚れてしまうほど…(笑)。そんな風にじっと見ていたら、編集部の方から「乗ってしまえばすごく面白いバイクだから、せっかくだし乗ってみれば?」とのお言葉が! 私もちょっと不安はありつつも、「やっぱり乗ってみたい!」という気持ちが勝り、挑戦することにしました。

 跨って垂直にバイクを起こすと両足はプラプラになるので、片方に傾けたりして、片足で慎重にバランスを取っていきます。サイドスタンドをはらうのも皆さんに見守られつつ、なんとかクリア。

 エンジンをかけると、キュイーンブフォーッ!!と力強い音が!その場でアクセルを回してみると、車体から低く唸り声を上げるように音が吹き上げてきます。やっぱり実際に乗ってバイクの音を聞くのと、「遠くから聞こえる音って全然違うよな~」と、改めて実感します。

■人馬一体になるにはテクニックを磨く必要あり

 それでは発進です。パワーがあるからこそ、最初はどのくらいアクセルを開けばいいのか私は全然わからなかったので、おっかなびっくりクラッチとアクセルを操作していきます。初めて乗るバイクは実際に乗ってみないと、はじめはその特性が全くわからないので、毎度こんな感じなのですが、このアプリリアのエンジン音を聞いて、さらに緊張していました(笑)。

 アクセルを開くと、想像以上にバイクの反応が早く瞬間的にアクセル操作が、車体に伝わる感じがします。また、スタート時はスピードを出せず、とてもゆっくりから加速し始めたのですが、その低速時での車体のバランスがとても取りやすかったんです! これは660ccという、ちょうど良さもあるのでしょうか。足つきが悪いので、バランスが崩れた時にどうしよう、ととても不安でしたが、そもそも乗っている時のこのバランス感覚はむしろ安心感と安定感があります。

 さらに加速すると、ギュンッと車体が反応し、RS660のリアクションを乗っていて感じるのがすごく楽しい! この車体が加速する瞬間も、体が後ろに持って行かれないよう、ニーグリップがとてもしやすい車体と体が一つになれている感覚が生まれているのも魅力的。

 ただ、私は加速するとき、「少し滑らか過ぎない車体の反応がまた面白いな」と、実感します。吹き上がる排気音とともに車体がグンと進む、いい意味でちょっと荒っぽい加速が、ちゃんと人馬一体になれてないとバランスが取れないし、ライダー自身も「ちゃんとテクニックを身につけなければ乗らせないよ」とRS660に言われているように感じました。

 また、シートがとてもふかふかで乗り手にとって、これは嬉しいポイント。バイクの運転が楽しくても、シートがカチコチでお尻や腰が痛かったら嫌ですもんね (笑)。 また、運転に集中できるカラーTFTインスツルメントパネルは、とても視認性が良く見やすいです。これならチラッと見ただけで瞬時に情報を把握できます。

 私はデザインもすごく好きですし、何より運転して加速した時の音や車体のグイッと前に出るリアクションが、とても面白い。また、660ccとはいえど大型ですし、めちゃくちゃパワーがあります。乗り手もこの安定感がある車体と同様に、きちんとバランスが取れていないと難しいというカリスマな立ち位置にあるバイクだなと感じました。

もしかしたら、最初乗ることを諦めたけど、やっぱり乗ってみたいと思ったのは、既に醸し出されていたこのカリスマ性に私は惹かれていたのかもしれません。低速でもここまでの安心感があるバイクなので、街乗りにも最適だと思います。

 私はこの試乗会で一番このバイクに乗ることが楽しく、惚れ込んでしまいました(笑)。正直、今まで乗ったバイクの中でベスト3に入るほどです。足つきが厳しくても、ここまで乗る楽しさを感じさせてくれるなんて、ずるいですよね (笑)。是非皆さんもこのアプリリア「RS660」に乗る機会があれば、試乗していただきたいです!

■【動画】小野木里奈YouTubeチャンネル『時速ONOキロメートル』

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