現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 世界最高レベルを実現! 中身が大きく進化したBMW新型「3シリーズ」の実力とは

ここから本文です

世界最高レベルを実現! 中身が大きく進化したBMW新型「3シリーズ」の実力とは

掲載 更新
世界最高レベルを実現! 中身が大きく進化したBMW新型「3シリーズ」の実力とは

■日本初の高性能3眼カメラを搭載したBMW新型「3シリーズ」とは

 BMWの主力モデル「3シリーズ」がフルモデルチェンジしました。40年以上の歴史を誇る3シリーズですが、最新モデルはどのようなクルマに仕上がっているのでしょうか。

高級車の車検は高い!は本当か 新車時4000万円「ベントレー」の車検費用は?

 私(国沢光宏)は、今や従来型になった2017年式の「330e」ユーザーということもあり、新型3シリーズは気になっていました。長距離をドライブする機会を得たのでレポートします。

 新型3シリーズを見た最初の印象は、「従来型と見分けが付かないかもしれませんね!」。ジックリ比べたら雰囲気からして違うのですが、クルマ好きであっても街中で見かけたら気がつかないのではないかと思います。

 そんなことを考えながら試乗車に近づくと、近寄っただけでドアロックが解除されたのです。クルマから離れると自動的にドアロックされるということで、カギをかけ忘れることはなくなりますね。素晴らしい。

 また、「リレーアタック」という車両盗難の手口が世界的な規模で脅威となっているのでしょう。新型3シリーズでは、玄関にスマートキーを置いてあっても大丈夫な対策も施されています。

 さて、新型3シリーズのドア開けて運転席に座りハンドル握ると、「なんでこんなにハンドル太くしちゃったんだ?」。短いとは思えない私の指でも、ハンドルの一番太いところは握りきれないほどで、普通のハンドルにカー用品屋さんで売ってる“極太ハンドルカバー”を巻いた時より太い感じです。

 太い理由はBMWジャパンも解らないということでしたが、このハンドルの太さは最後まで馴染めませんでした。

 メーターパネルは従来世代のものとは全く違います。「8シリーズ」から採用された新しい表示・操作コンセプトの「BMW Operating System 7.0」による新たなメーターパネルはオール液晶で、もはやデフォルメし過ぎており、タコメーターなんか反時計回りです。見やすいのか見やすくないのかすらサッパリ解らないですが、とりあえずスピードやコーション、時計、気温、オドメーターといった必要な情報は入ってくるから運転に支障は無いのかもしれません。

 ただし、このあたりはBMWの本質じゃありません。BMWの本質は、走りにあるといえるでしょう。さっそくDレンジをセレクトして走り出します。

■自動ブレーキの性能は世界最高レベル

 高回転まで気持ちよく回る2リッター直噴ターボエンジンを搭載する最上級グレードの「330i Mスポーツ」は、258馬力/400Nmという必要にして十分過ぎるパワーを発揮します。というか日本の道路事情だと使い切れないほどです。

 その点では、日本市場の特性を考慮して専用チューニングされた184馬力/300Nmの「320i」でも、満足出来そうだと感じました。

試乗車は、乗り心地の点では不利になる19インチのランフラットタイヤを履いていましたが、ガタガタする感じはありません。もちろん「素晴らしい!」と評価出来るレベルでこそないものの、日本車のような乗り味である先代のランフラットタイヤで納得出来ていたようなら全く問題ないでしょう。

 320iの標準装着タイヤである16インチだと、極上の乗り味か楽しめるのかもしれません。

新型3シリーズの大きなセールスポイントが、日本初導入となる新世代の高性能3眼カメラを使ったドライバーアシストです。時速100キロにクルーズコントロールをセットして、同時にレーンキープも試してみます。

 新型3シリーズの素晴らしさは、ハンドル保持確認のために静電センサーを採用している点にあります。普通のクルマはステアリング軸のトルクセンサーでハンドル握ってるかどうかで判断するのですが、良いクルマだとハンドル操作しなくてもまっすぐ走ってくれます。すると、ハンドルを握っていないと判定され、「ハンドル握れ!」と警告されちゃうのです。

 スバルもボルボもトヨタもメルセデス・ベンツも、ハンドル握ってないと警告が出ます。コストは高くなるけれど、BMWのように静電センサーを採用すれば、ハンドルに触れていれるだけで保持確認できるのです。3シリーズ、大満足です!

新型3シリーズは、当然の如く自動ブレーキの性能も高くて、とくに、クルマの陰から歩行者が出てくる試験モードが秀逸です。

 最も性能が高かった車種でも、これまでは子供のダミーに対して時速40kキロでしか停止出来なかったのに、BMWの新しいセンサーは時速50キロでも停止可能です。もちろん夜間の歩行者だって認知出来ます。現時点では、新型3シリーズの自動ブレーキは世界最高性能を誇るといえるでしょう。

こんな記事も読まれています

全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
ベストカーWeb
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
AUTOSPORT web
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
Auto Messe Web
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1050.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

578.01278.0万円

中古車を検索
8シリーズの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1050.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

578.01278.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村