ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は11月28日より、プレミアム・コンパクト・セグメントのSAV、BMW『X3』の新型について、全国のBMW正規ディーラーで販売を開始した。納車は2024年12月以降の予定だ。
ラインナップはいずれも48Vマイルド・ハイブリッド・システム、2.0ターボガソリンの「X3 20 xDrive xLine」、2.0Lターボディーゼルの「X3 20d xDrive M Sport」、Mパフォーマンスモデルで3.0L直列6の「X3 M50 xDrive」で構成される。車両本体価格はそれぞれ798万円、858万円、998万円となる。右ハンドル、8速オートマチック・トランスミッション仕様だ。
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◆プレミアムコンパクト・セグメントのSAV
X3は、2003年に初代モデルが登場したSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)で、一般的なSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)とは異なる約50:50の前後重量配分や、スポーティなハンドリング性能、インテリジェント4輪駆動システム「xDrive」を採用し、オンロード走行性能を高めた。2011年には環境性能を重視した第2世代、2017年にはデザインとエンジンの多様化を図った第3世代へと進化した。
今回日本に導入された第4世代では、BMW Xモデルとして初めて斜めのデザインをキドニー・グリルに採用し、立体的なプレスラインでスポーティな印象を強調している。さらに、全ラインアップに48Vマイルドハイブリッド・システムを搭載し、環境性能を向上させた。また、デジタライゼーションを積極的に進め、唯一無二のSAVモデルとして「駆けぬける歓び」を追求している。
◆グリルとヘッドライトのデザインが特徴
フロントデザインでは、BMW特有のキドニー・グリルに斜めのデザインを採用し、ツイン・サーキュラーの進化形であるアダプティブLEDヘッドライトが特徴的だ。
BMWの新世代のデザイン言語により、クリーンな表面とシャープなラインが融合し、スポーティかつ力強いプロポーションを表現している。『7シリーズ』や『5シリーズ』で採用されたアイコニックグロー(キドニーグリク輪郭の発光)が、プレミアムコンパクト・セグメントとして初めて新型X3に採用された。
サイドデザインでは、フラットなルーフラインと力強いショルダーラインが特徴で、全長が伸び、車高が低くなったことで、よりスポーティなサイドビューになった。
リアデザインでは、プレスラインを最小限に抑え、ナンバープレートをバンパーに収めることで、クリーンでモダンな印象を意図した。リアのトレッドは先代モデルに比べ45mm広がり、スポーティなリアビューとコーナリング時のハンドリング向上をねらっている。さらに、Mパフォーマンス・モデルの「X3 M50 xDrive」には、4本出しのエグゾースト・パイプが採用され、アグレッシブな印象を強調している。
◆存在感を増したインパネ
新型X3のインスツルメントパネルは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイとを一体化し、大型化することで存在感を増した。運転席側に傾けたBMWカーブド・ディスプレイを採用し、視認性と操作性を向上させている。シフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系を集約することで、モダンな印象を強調している。
さらに、アンビエントライトがセンターコンソールやドアパネル内に配置され、立体感と躍動感を演出する。Qi対応機器での充電も可能で、利便性が高まっている。
リアシートは大人3名が座れる空間を確保し、40:20:40分割可倒シートを採用した。ラゲッジスペースは大人3名乗車時に570L、リアシートを全て倒すと最大1700Lに拡大可能である。これにより、日常の使用から長距離旅行まで幅広いニーズに応えられるだろう。
◆パワートレインは3機種を提供
新型X3は、3つの異なるパワートレインを提供する。「X3 20 xDrive xLine」は、2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボガソリン・エンジンを搭載し、最高出力140kW、最大トルク310Nmを発揮する。これに8速オートマチック・トランスミッションとインテリジェント4輪駆動システムxDrive、48Vマイルド・ハイブリッド・システムを組み合わせ、ダイナミックな走りが期待できる。
「X3 20d xDrive M Sport」は、2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボディーゼル・エンジンを搭載し、最高出力145kW、最大トルク400Nmを発揮する。Mスポーツサスペンションを搭載し、快適性と操舵性を向上させた。
「X3 M50 xDrive」は、BMW M社が開発したMパフォーマンスモデルで、3.0L直列6気筒BMWツインパワー・ターボガソリン・エンジンを搭載し、最高出力280kW、最大トルク540Nmを発揮する。電子制御式のMスポーツ・デファレンシャルやアダプティブMサスペンションなどを組み合わせ、サーキット走行で培われた技術を駆使している。
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