レースを終えて、ジャーナリストたちが待つ『メディア・ペン』の取材エリアにやってきた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、木曜日までの笑顔はまったくなかった。それは、次のような第一声からもわかる。
「本当に悔しい気持ちでいっぱいです」
角田裕毅12位「いいレースをしていたのにスピンした自分にがっかり。今日の学習を次に生かしたい」/F1第2戦決勝
予選で大クラッシュした角田は、この日、パワーユニットとギヤボックスを交換し、最後尾からスタートした。オープニングラップで最後尾から15番手までジャンプアップ。「自分の意思でインターミディエイトタイヤでスタートした」という角田は、ウエットタイヤでスタートしたものの雨が上がり、ペースの上がらなくなったチームメートのピエール・ガスリーを交わして、13周目には13番手まで順位を上げた。
その後、25周目にインターミディエイトからミディアムタイヤに交換して12番手とすると、直後にジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)が接触事故でリタイアし、10番手で赤旗中断を迎えた。
「レッドフラッグまではまあまあ良かった」という角田。さらにセーフティーカー先導で1周のローリング中に8番手のキミ・ライコネン(アルファロメオ)がコースオフし、9番手へ浮上。角田の闘志に火がついても不思議ではない。しかし、この日のイモラは角田に限らず、多くのドライバーたちがミスを犯す難しいコンディション。セーフティーカーがピットインし、レースが再開した直後のタンブレロで角田はスピンを犯し、グラベルの餌食となった。
「レッドフラッグ後の2コーナーでハミルトンを抜かしたと思ってアクセルを踏んだら、もう全然後ろ(リヤタイヤ)のグリップがなくて、ウエットパッチ(部分的に濡れた路面)に乗ったのだと思うのですが、そのままスピンしてしまいました」
それでも、イモラはチームのホームレース。なんとかグラベルを脱出した角田は、最後まで必死にレースを続けた。しかしポイントには届かず、逆にレース終盤にトラックリミット違反を問われ、5秒のタイムペナルティを科せられ12位に終わった。
今週のイモラでのグランプリで、一番学んだことは何かと尋ねると、角田はこう答えた。
「一番学んだことは、1周目。レースだけでなく、予選のQ1など走りはじめはあまり無理しないようにというか、もう少し慎重に、集中力を維持したい。集中力が少し欠けたのかわからないですけど、ちょっと油断もあったのかもしれないですね。それをこれから克服できたらなと思っています」
じつは木曜日に角田は、エミリア・ロマーニャGPでの目標について、こう答えていた。
「目標はバーレーンと同じ。チームのホームトラックで、僕もここでいっぱい走ってきたので、自信はあるのですが、その自信が油断にならないように気を引き締めて、1セッション1セッション、1ラップ1ラップを大切にして、チームメイトからもいろいろなことを学んで、次につながるような経験ができたらいいなと思っています」
この日のレースでミスを犯したドライバーは角田だけではない。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデス)でさえ、ミスを犯した。
「チームに迷惑をかけてばかりで、いいところを全然見せられなかった」と落胆する角田の胸中は察するに余りある。しかし、「しっかり学んで、次に活かしたい」と反省する角田を責めるスタッフはいないだろう。大切なことはミスから何を学び、次にどう活かすか。2戦目が終わったばかり、そのチャンスはまだ残されている。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
年収は最低いくら必要!? “500万円台から”のトヨタ高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を買える“幸せな家族”の世帯年収とは
「違反じゃないんだからいいだろ」って非常識! まわりの迷惑を顧みない「自己中運転」5選
新型「“R36”GT-R」まもなく登場か!? 4.1リッターV6搭載で1000馬力発揮!? 旧型デザイン採用の「和製スーパーカー」生産状況を公開
クルマのドアに装着された「謎のバイザー」どんな機能!? 「付いてないクルマ」と何が違う? 気になる「効果」や取り付け方法とは
新型[コスモスポーツ]復活!! 特許庁に出願されたから市販化秒読み!? しかもリトラクタブルも続行
みんなのコメント
そのあたりはチームとの事前打ち合わせで決めるか,指示を出した方がいいのでは。
タイヤの選択もドライバーが決めるには経験がまだ不足してるし。
データをいっぱい持っているのに有効活用しないとね。頑張れ角田選手!