フェラーリは5月5日、V12 NAユニットを搭載する「812 Superfast」をベースとした限定モデル「812コンペティツィオーネ」および「812コンペティツィオーネA」を世界初披露した。
V12搭載の最新限定車は、クーペの812コンペティツィオーネに加え、タルガトップの812コンペティツィオーネAという二つのボディタイプで姿を表した。なお後者の「A」はイタリア語で「開く、開放」を意味するアペルタの頭文字と思われ、これまでにも「458スペチアーレA」などでサブネームに採用されている。
両モデルが搭載するバンク角65度の6.5L V12は最高出力830cvまで強化され、跳ね馬ファン垂涎のエンジンサウンドを発生。その肝は新設計のバルブトレインとシリンダーヘッドで、F1からフィードバックした技術を応用し、バルブリフト特性を高めている。また、吸気ダクトには2組目のレゾネーターを装備。特定の周波数が強まり、エンジンの点火順序による倍音成分が強化されたという。
7速デュアルクラッチギアボックスはキャリブレーションの見直しで変速時間を5%短縮。「HELEシステム」も低速走行から特徴的サウンドを楽しめるよう進化している。加えて、熱量の増大に合わせV12モデルとして初めてシングルフロントエアインテークを採用し、ラジエーターに送られる冷却エアを最大化した。
ブレーキには「SF90ストラダーレ」でデビューしたフロントエアロキャリパーを搭載し、鋳造キャリパーの内部にエアインテークを組み込むことで冷却性を向上。アンダーボディの気流を横方向に最大限広げるため、リアディフューザーも拡幅されたほか、カーボンファイバー製パーツを幅広く採用したことで車両重量はベースモデルから38kg削減されている。
さらに、812コンペティツィオーネではプロダクションモデルとして初めてリアスクリーンを完全に閉鎖。ボルテックスジェネレーターとして機能する3組のエレメントを装着し、ダウンフォースを強化した。一方、812コンペティツィオーネAでは、左右のフライングバットレスの間にブリッジエレメントを設け、同様の効果を得ている。
跳ね馬でもNAの終焉が噂される昨今、この2台が将来のコレクターアイテムとなることは間違いないだろう。
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みんなのコメント
ハンドルとタイヤは同じ数なのに。。
想像を絶する世界だ
滑走路で全開で踏んでみたい。