1970年~80年代に発売された国産旧車が、“絶版車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!” と、注目する絶版旧車の魅力を、ダンス&ヴォーカルグループlol(エルオーエル)メンバーの佐藤友祐と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は、“ジャジャ馬”の異名をもつ2ストロークマシン、カワサキ「マッハII」に試乗!
インドア派ほど、バイクにハマりやすい?
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河西啓介(以下、カワニシ):佐藤友祐くん、はじめまして! インスタグラムを見ましたが、バイク大好きなのが伝わってきます。
佐藤友祐(以下、佐藤):はい、僕はもともとインドア派で、「バイクなんて怖い」と、思っていたし、ぜんぜん興味なかったんです。でも数年前、二輪メーカーの“若者もバイクに乗ろう”といった企画があり、そのアンバサダーに選んでもらって、免許を取る段階から映像に撮っていくことになったんです。
カワニシ:なるほど! きっかけは仕事からだったんですね。
佐藤:グループのほぼ全員が二輪免許を取りました。そのときにメーカーの方から、「もともとアクティブな人より、インドア派で家から出ない人のほうがバイクにハマりやすい、という傾向がある」と聞いたんです。そう言われても「ん~、ホントかなぁ~」と、疑っていましたが(笑)。
カワニシ:疑いながらも、バイク免許は取った、と。
佐藤:とりあえず(笑)。で、最初はメーカーからバイクを借りて、ひとりでちょこちょこ走ってみたんです。最初は近場だけだったんですが、楽しくて思わず「うーん!」って、声が出ちゃったりして。ちょっと行きにくい場所にあるラーメン屋さんも、バイクだったらすぐ行けたりして、「便利だなぁ」と、思ったり。
カワニシ:気がついたらハマっていたんですね。
佐藤:疑ってすみませんでした(笑)。その後、新車でバイクを買って、今は友だちも巻き込んであっちこっち走っています。すっかり「趣味、バイク」になっちゃいました。
カワニシ:今回は70、80年代の絶版旧車に試乗しようという企画ですが、どうですか?
佐藤:めちゃくちゃ興味あります! 時間があるとYouTubeで旧車をフルレストアする動画とか見ていますから。憧れですね。それに試乗できるなんて、ワクワクします!
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俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.8 カワサキ900 スーパー4 Z1ウエマツ30周年モデル1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回はカワサキZ1にコンプリートカスタムを施した、マニア垂涎の一台に試乗!俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.7 ホンダ ドリームCB750 FOUR1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は絶版旧車界の“横綱”とも言えるホンダCB750が登場!俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.6 スズキGT3801970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は“ジーティー・サンパチ”の愛称で呼ばれるスズキの名車と対面!「曲がらない、止まらない、まっすぐ走らない」カワニシ:今回試乗するのは1971年式のカワサキ350SSです。空冷2ストローク3気筒エンジンを積んだ、通称「MACH(マッハ)シリーズ」と呼ばれる名車ですね。1969 年に登場して人気を博した500SS、通称「マッハIII(スリー)」の後、その小型版として1971年に登場した350SSは「マッハII(ツー)」と呼ばれています。
佐藤:マッハといえば、伝説のバイクですよね。実は僕のアーティストの先輩がマッハの後継モデル「KH(通称ケッチ)」に乗っているんです。一緒に走ったことがあるんですが、“バーン!”ってエンジンが爆発するような音がするし、マフラーからは盛大に白煙を吐いてるし、なのにいつの間にかずっと先に行っているぐらい加速がすごいので、驚きました。
カワニシ:60、70年代は、軽くて、パワーも出しやすい2ストロークエンジンが、多くのスポーツバイクに搭載されていました。なかでもマッハシリーズは“ジャジャ馬”と呼ばれて、とくに500ccのマッハ3は「曲がらない、止まらない、まっすぐ走らない」とも言われていたようです。この350SSも最高出力45馬力と、当時の400ccクラスではダントツのパワーでした。
佐藤:先輩が乗っていた“ケッチ”の印象とか、マッハもYouTubeで見ていたんですけど、“乗りこなすのは大変”というイメージがあって、正直、かなりビビってます(笑)。2ストのバイクに乗るのは初めてだし、そもそもキックスタートでエンジンかけられるのかな……とか。
カワニシ:当時の2ストバイクは、ラフに扱われて調子を崩しているものも多かったから「乗りにくい」というイメージが定着したんでしょうね。この350SSはちゃんと整備されているし、気を付けて乗れば心配ないと思いますよ。
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俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.5 ヤマハ RD400デイトナ・スペシャル1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は希少なヤマハ空冷2ストロークモデルの最終型「RD400デイトナ・スペシャル」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.4 カワサキ650-RS W31970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は小説『彼のオートバイ、彼女の島』(片岡義男)に描かれたことでも知られるカワサキ“ダブサン”こと「650-RS」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.3 カワサキ500SSマッハIII1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は“ジャジャ馬”と呼ばれるキャラクターで人気を誇ったカワサキ「マッハIII」に試乗!2ストロークのジェット加速を味わってみたい佐藤:実際に乗ってみると、楽しいですね! キックレバーを踏み下ろして、エンジンが“ブローン!”と、一発でかかったときは、思わず「ウェーイ!」と、テンションが上がりました。もっと暴れん坊なイメージだったけど、制御が効かないって訳ではないし、思っていたよりずっと乗りやすかった。もっと時間があったら、もう少しアクセル開けてみたかったな。あとカワニシさんに前を走ってもらって後から付いていったとき、煙がモクモクでオイルの匂いがサイコーでした(笑)。
カワニシ:一緒に伴走したけど、運転とても上手でしたよ。一般道を走ったので、エンジンを思い切り回してもらえなかったのがちょっと残念でしたね。2ストエンジンの特徴で、回転を上げていってパワーバンドに入ると、キュイーン!と猛烈な加速が味わえるんです。あれが2ストの醍醐味なんですが。
佐藤:そうなんです!もうちょっとスピード出したかったな。噂に聞く、2ストのジェット加速を体感してみたかったですね。でも、2ストを乗りこなすにはもっと修行が必要ですね。今回は初めてだったし、試乗できただけで十分です。
カワニシ:350SSは普通二輪(中型)免許で乗れるし、車体もコンパクトで軽いから人気があるんです。50代、60代のベテランライダーの中には、カワサキ「Z1」やホンダ「CB750」のような大型4ストバイクは重たくて大変だと、この350SSに乗り換える人もいるようです。近ごろは価格も上がっていて、程度にもよるけど、200万円台後半から400万円近くするものもありますね。
佐藤:高い! とは思うけど、それだけの価値は感じますね。この企画を通じて絶版旧車の魅力をもっと知ったら、本当に欲しくなっちゃいそうで、楽しみだけど怖いです(笑)
佐藤友祐(さとうゆうすけ)96年6月11日生まれ、北海道札幌市出身。男女混成ダンス&ヴォーカルグループ「lol(エルオーエル)」所属。「avex audition MAX 2013」でアクター部門グランプリを受賞。lol加入後は、アーティスト活動だけでなく、俳優やモデルとしてもマルチに活躍中。
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俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.3 カワサキ500SSマッハIII1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は“ジャジャ馬”と呼ばれるキャラクターで人気を誇ったカワサキ「マッハIII」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.2 カワサキ900スーパー4(Z1)1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は1972年にデビューしたカワサキ「900スーパー4」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.1 ホンダCBX400F1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は1980年代バイクブームの火付け役ともなったホンダ「CBX400F」に試乗!【過去連載】
Vol.1 ホンダCBX400F
Vol.2 カワサキ900スーパー4(Z1)
Vol.3 カワサキ500SSマッハIII
Vol.4 カワサキ650-RS W3
Vol.5 ヤマハ RD400デイトナ・スペシャル
Vol.6 スズキGT380
Vol.7 ホンダ ドリームCB750 FOUR
Vol.8 カワサキ900 スーパー4 Z1ウエマツ30周年モデル
文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・堀直樹 ヘア&メイク・山田佳苗 編集・稲垣邦康(GQ) 取材協力・UEMATSU
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