カルロス・サインツJr.、シンガポール初日のフェラーリの速さに”驚き”。しかし2日目のレッドブル復活を警戒「ロングランを見れば、彼らが最強に見える」

　シンガポールGPの初日に速さを見せたのは、フェラーリ勢だった。しかし彼らは、レッドブルをはじめとするライバルたちが、2日目に向け調子を上げてくる可能性もあると油断していない。

　フェラーリ勢はシンガポールGPの初日、FP1とFP2共に1-2を独占。一方で今季ここまで全勝を誇っているレッドブル勢は苦戦しており、跳ね馬の今季初優勝が近づいているようにも見える。

　しかしカルロス・サインツJr.は、初日の結果には驚きつつも、2日目に勢力図が大きく変わる可能性もあると気を引き締めている。

「初日の結果は、ちょっと驚いたね。でも同時に、シンガポールではどんなことも起こりうるという気持ちで臨まないといけない」

　FP2でトップタイムを記録したサインツJr.はそう語った。

「過去には、土曜日に非常に奇妙なパフォーマンスを見たことがある。ここは、非常に特殊なコースだからね」

「でも今のところ、僕らのマシンにうまく合っているようだ。FP1で順調に進み、FP2でセットアップを少し微調整した。もう少し速く走れる可能性がある。でも、良い感じだ」

「とはいえコースは大きく変化し、グリップも大幅に向上すると思う。つまり、誰が土曜日に向けて完璧なセットアップを見つけられるかがすべてなんだ」

　シンガポールGPに向けては、多くのチームがマシンにアップグレードを投入。それらのチームが戦闘力を上げてくる可能性があると、サインツJr.は考えている。

「確かに、アップグレードを持ち込んだ人がたくさんいるみたいだね。彼らがそれを微調整して、より理解し、もっと良いパフォーマンスを発揮できるようになるかもしれない」

　そうサインツJr.は言う。

「僕らは新しいモノを持ち込んでいるわけではなく、持っているモノに少し手を加えただけだ。そして、僕らは自分たちのマシンを理解することに集中している。シンガポールのようなコースで試してみたかったセットアップをいくつかテストしたんだけど、それが機能し、新しい方向に進んでいるように見える。予選でフロントロウを手にできるかどうか見てみよう」

　初日苦しんだように見えたレッドブルは、土曜日以降巻き返してくるはずだとサインツJr.は覚悟している。

「彼らが問題を抱えているとは、信じられないけどね」

　そうサインツJr.は言う。

「ロングランのペースを見ると、彼らは最強のマシンに見える。だから、彼らが1周のペースを整えたら、ポールポジションを争ってくることになるだろうし、できれば僕らもその戦いに参加できることを願っている」

「しかしアストンマーチンやマクラーレン、メルセデスもその戦いに加わってくるはずだ。だから、土曜日は非常にエキサイティングな1日になると思う。僕らは最大限のモノを引き出せることを願っている」