もくじ
どんなクルマ?
ー そこそこ速い3シリーズ
どんな感じ?
ー キャビンの仕上げが大きく向上
ー 6気筒にはかなわない
ー ハンドリングと乗り心地を両立
「買い」か?
ー 文句なしに3シリーズ史上最高
スペック
ー BMW 330i Mスポーツのスペック
どんなクルマ?
そこそこ速い3シリーズ
これはG20型3シリーズで最もちょうど良いグレードかもしれない。英国での売り上げこそ320dに譲るが、この330i Mスポーツは「そこそこ速い3シリーズ」をお求めの向きぴったりだ。
このグレードの上位にはプラグインハイブリッドの330eやM340i xドライブMパフォーマンスなどが据えられることになる。現時点でも330iは最上位グレードではなく、わずか2000ポンド(29万円)差で330dの方が高価である。
330iは4気筒ターボになってしまったが、330dを選択すればほぼ変わらない値段で直列6気筒エンジンが手に入る。BMWの直6自然吸気ガソリンエンジンの良さが忘れられないひとも多いだろう。しかし、この決断のおかげで330iは330dとほとんどかわらないCO2排出量を実現することができたという点は注目に値する。
BMW UKでは330iにスポーツおよびMスポーツのトリムを設定しているが、トランスミッションはATのみ、そしてxドライブは設定されていない。スポーツはやや安価かつソフトな長距離向けサスペンションが標準装備されている。アダプティブダンパーや可変ステアリング、ランフラットでないパフォーマンスタイヤ、トルクベクタリングデフなどをおのぞみなら、Mスポーツを選択しよう。
どんな感じ?
キャビンの仕上げが大きく向上
このG20型3シリーズは試乗するたびに良い印象を与えてくれる。今回の330i Mスポーツも同様だ。先代から改善された点を挙げるとすれば、キャビンの豪華さ、品質、技術的洗練度、そして室内空間だ。小型エグゼクティブサルーンのセグメントでは最高レベルの仕上がりだろう。センスが良く高級感あるキャビンは先代から最も大きく進化した点といえる。
デジタル式メーターパネルは今までに類を見ないほどの見易さとはいえないが、運転する上で必要な情報はすべてそこに表示されている。大型ヘッドアップディスプレイにはスピードメーターを中心に、シフトポジションや運転支援装備の設定、さらにナビの案内などが見やすく配置される。
BMWの新しい10.3インチのインフォテインメントシステム(Mスポーツには標準、それ以外ではオプション)は初めて見たひとにはiドライブの方が使いやすかったと感じるかもしれない。カスタマイズ可能なホーム画面が用意されたが、これを使いこなさない限りは単に操作が紛らわしくなるだけではないか。ただし、BMWお得意のロータリー式コントローラーやショートカットキーのおかげで、目的の機能にたどりつくのは容易だ。
走行モードの切り替えはセンターコンソール上のボタンで行う。トグルスイッチではなく、スポーツ、コンフォート、エコ・プロのボタンが設けられている。そしてアダプティブMサスペンション装備車にはアダプティブモードのボタンも取りつけられる。スポーツボタンを2度押しすれば、スポーツ・プラスやスポーツ・インディビジュアルを選択することが可能だ。
6気筒にはかなわない
幸いなことに、スポーツ・プラスを選択しても、このクルマの4気筒エンジンのサウンドはオーディオシステムによって作り出されたという印象を強く感じさせることはない。ただし、アクセルを深く踏み込めば若干の人工音を感じる部分があることは確かだ。
これが本当の音か作られたものかは別として、音質は完璧にバランスのとれた直6のそれとは別物だ。また回転上昇もそれほどシルキーではない。以前の3シリーズの上級グレードに乗ったことがあれば、間違いなく気がつくであろう。
しかし、この2019年において、この価格帯で買える多気筒スポーツサルーンはキア・スティンガーGT Sくらいしかないのだ。他のメーカーはBMW同様4気筒へのシフトが進んでいる。ジャガー、メルセデス、アウディなどの4気筒と比べたらレスポンス、燃費、そしてパフォーマンスなどで勝っていると言わざるをえない。ただし、アルファ・ロメオ・ジュリア・ヴェローチェの4気筒ターボはこれより若干優れている。
330iのエンジンは、14km/ℓ超の燃費を容易に実現するということを考慮すれば非常に洗練された振る舞いを見せる。8速ATとの組み合わせも文句なく、Dレンジではスマートにギアを選択してくれる。「S」にシフトすればより低いギアを選択し、シフト速度も向上するが、過激すぎる印象はない。
ハンドリングと乗り心地を両立
乗り心地やハンドリングは非常に良好だ。330i Mスポーツにはパッシブ式スポーツサス、18インチホイール、そしてランフラットタイヤが標準装備される。しかし、Mスポーツ・プラスを選択すれば19インチホイール、アダプティブダンパー、パフォーマンスタイヤ、そしてMスポーツ・アクティブデフが装着される。
われわれはそのパッケージが装着された330i Mスポーツと、装着されていない320d Mスポーツを比較する機会を得た。ホイールやタイヤの違いはそれほど感じられなかったが、アダプティブサスペンションは確かに走りに落ち着きが増したように感じた。それでも小型エグゼクティブ・サルーンの標準よりは硬いが、長距離走行でも不快感はない。
このサスペンションのセッティングのおかげで、他のライバルを上回るアジリティや運転の楽しさを手に入れている。アルファ・ジュリア・ヴェローチェはこのクルマよりも扱いやすく、運動性能も同等だが、ターンイン時の正確性や電子制御の自然さの点でBMWには及ばない。
330iのステアリングはその速度にあった重さで、ドライバーの入力に対し鋭く向きを変えることができる。ボディのロールも良く抑えられているが、タイヤの限界を感じ取るのは容易だ。グリップレベル、コーナリングバランス、そして懐の深いハンドリングは一級品だ。
「買い」か?
文句なしに3シリーズ史上最高
330i Mスポーツは速く、バランスが取れ、運転して楽しいクルマだ。その仕上げは上級志向かつ洗練され、実用的かつ装備も豊富である。それでいて競争力のある価格と低燃費を実現している。正直言って文句の付け所のないクルマだ。
今までのBMW 3シリーズをほぼすべての面において上回っており、新たな境地に達したと言っても良いだろう。今までのどの3シリーズよりも完成度の高い1台だ。
BMW 330i Mスポーツのスペック
■価格 3万9165ポンド(560万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 250km/h
■0-100km/h加速 5.8秒
■燃費 13.7-14.7km/ℓ
■CO2排出量 ーm
■乾燥重量 1470kg
■パワートレイン 直列4気筒1998ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 259ps/5000-6500rpm
■最大トルク 40.8kg-m/1550-4400rpm
■ギアボックス 8速AT
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