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「ワンオフのカーボンボディを持つ超美麗R35GT-R」アメリカ有数のショーで話題をさらった北米JDMシーンの代表格

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「ワンオフのカーボンボディを持つ超美麗R35GT-R」アメリカ有数のショーで話題をさらった北米JDMシーンの代表格

ワンオフのカーボンボディで唯一無二の存在感を放つ

「見せる」ための工夫と労力に一切の妥協なし!

「ワンオフのカーボンボディを持つ超美麗R35GT-R」アメリカ有数のショーで話題をさらった北米JDMシーンの代表格

このGT-Rのオーナー、ジェシーさんの家のリビングルームはかなり強烈だった。そこに並ぶのは数え切れないほどのトロフィーと楯。これらはジェシーさんが様々なカーショーにこのGT-Rを持ち込み、ゲットしてきた物だった。「カーショーで勝つ為のクルマが欲しかったんだ」。ジェシーさんがこのGT-Rを入手した動機は非常に明確だ。

アメリカという国は、日本とは比較にならないくらいカスタムカーのステイタスが高い。どんな高級車でもそれがツルシのノーマルだったら、しっかり手の入ったカスタムカーの方が評価が上なのだ。しかもそのクルマがカーショーで「ベスト」とジャッジされるほどのレベルだったら、そのステイタス性はさらに高いものとなる。

ジェシーさんは、ハイレベルな日本車カスタムカーが集うカークラブ「オートコンセプト・エリート」のメンバーとなったことから、他のメンバーに「ショーで勝てるクルマ」の製作を相談。2010年当時、まだ北米で発売されたばかりで、それこそツルシで乗っていても熱い注目を浴びたR35GT-Rをベースに、カスタムカーを製作することを決意する。そこで「オートコンセプト・エリート」のリーダーが提案したのが、ワンオフでワイドボディを製作する事だった。しかも素材はカーボン。デザインはこのリーダーが自ら行い、2年の歳月を掛けてこのクルマの為のワンオフワイドボディが完成した。

ホイールはSSRのエグゼキューター20インチ。ワイドボディ化に合わせ、カスタムサイズを特注したとのこと。タイヤはNITTOのINVO。あえてラグジュアリー寄りなタイヤを選んでいるのがこのクルマの気分だ。

キャリパーは純正ブレンボだがシルバーにペイント。ローターはAPレーシング製の純正交換タイプで、「Jフック」と呼ばれる独自形状のスリットが入る。

このGT-Rが凄いのは、ボディワークだけでなく、エンジンやサスペンション、インテリア各部に至る全てのパートがハイレベルに作り込まれていることだ。しかも、ただ色々なパーツを装着しただけでなく、メタルパーツは完璧にポリッシュ、アールズのフィッティングには全てクロームを掛けるなど、「見せる」為の工夫と労力に一切妥協をしていない。日本人の感覚からすれば何もここまで、と思うが、アメリカのハイレベルなカーショーで勝つ為にはここまですることが重要で、だからこそトロフィーを得る事に価値も生まれるのだ。

トランクにはウーファー2発とアンプを2台設置。そしてトランク裏にはスピーカーやモニターが美しく埋め込まれている。

フロア部はワンオフのアルミ製で、そこに乗っている黒いユニットはKW製のハイドロ車高調整ユニット。段差の乗り越え等の時に活躍する便利な装備だ。

センターコンソールにはSONY製ヘッドユニットとバックモニターをビルトイン。モニター周りに純正同様のレザーを貼る等、細かい仕事が素晴らしい。エアコン操作パネルは移設してあるそうだ。

シートはわざわざBRIDEの日本限定モデルをチョイス。ハーネスもTAKATAと、この辺のパーツ選択はJDM流儀だ。ちなみにステアリングは純正をベースにカーボン化を施したワンオフカスタム品となる。

サーキットやストリートではなく、こうしたカーショーを主戦場に戦うクルマは「ショーオフ」スタイルと呼ばれ、いわゆる「見せびらかし」に終わるクルマも多い。しかし最近の北米JDMシーンでは、ショーオフ系でもしっかりメカニカルパーツにも手を入れる場合が多く、パフォーマンスを疎かにしないクルマが増えている。ジェシーさんのGT-Rはまさにその代表格であり、今や北米JDMシーンでは知らない者のいない、超有名車となっている。

PHOTO:Akio HIRANO TEXT:Takayoshi SUZUKI

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