岡山国際サーキットで行なわれている2022年スーパーGT開幕戦。GT300クラスの公式予選では、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジションを獲得した。
前日の悪天候から一転、晴天に恵まれた岡山では、GT500クラスに先んじて14時ちょうどにGT300クラスのQ1がスタートした。Q1はグループA、グループBに分かれており、各組上位8台、計16台がQ2に進出するフォーマットとなっている。
【GT500】開幕ポールは14号車ENEOSが奪取。トップ6に4台スープラ
グループAで速さを見せたのは、午前の公式練習でトップタイムを記録していた9号車PACIFIC hololive NAC Ferrariのケイ・コッツォリーノ。テストから好調を維持している9号車だが、コッツォリーノは従来のGT300のコースレコード、1分24秒889(福住仁嶺/2019年第1戦)を更新する1分24秒717という渾身のラップタイムでトップ通過を果たした。コッツォリーノも公式中継のインタビューで「(レコード更新は)信じられない」と語るなど、望外のパフォーマンスに驚いた様子だった。
その他、グループAは前年王者の61号車スバル、テスト好調のJLOCの2台、18号車UPGARAGE NSX GT3らが順調にQ1通過を決めた一方で、昨季富士で2勝を記録した#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTはQ1敗退に終わった。
続くグループBのQ1は、開始早々に5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号のルーキー、冨林勇佑がクラッシュ。アトウッドカーブ立ち上がりでウォールにヒットにしたようで、マシンの左側にダメージを受けてストップした。この車両を回収するため、赤旗が出された。
結果的にQ1グループBをトップ通過したのは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT。タイムは1分25秒153だった。なおクラッシュの5号車をはじめ、今季から自社製作のGRスープラを投入したHOPPY team TSUCHIYAの25号車HOPPY Schatz GR Supraも、駆動系トラブル発生のため予選を走ることができず敗退となった。
迎えたQ2でまずインパクトを見せたのが、今季は新田守男との伝説的コンビ復活となった96号車K-tunes RC F GT3の高木真一。1分24秒798でトップに立つと、翌周もハイペースで周回し、さらにタイム更新が見込める状況だった。
そんな中でさらに衝撃を与えたのが、61号車の山内英輝。1分24秒286と、高木のタイムを大幅に上回ってコースレコードも更新した。程なくしてホームストレートに帰ってきた高木のタイムは、1分24秒368。わずかに0.082秒届かず、昨年3度ポールを獲得した61号車スバルが貫禄のPPとなった。2番手は96号車となり、3番手は10号車TANAX GAINER GT-Rの大草りき、4番手は18号車UPGARAGE NSX GT3の太田格之進と、ルーキーの躍進も目立った。
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