現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 重厚かつエレガントなデザインがスゴい! 往年のラグジュアリークーペ3選

ここから本文です

重厚かつエレガントなデザインがスゴい! 往年のラグジュアリークーペ3選

掲載 更新 16
重厚かつエレガントなデザインがスゴい! 往年のラグジュアリークーペ3選

■日欧のクラシックなラグジュアリークーペを振り返る

 クルマに対するニーズは時代によって変化しています。現在はだれもが知るとおりSUVが人気となっており、各メーカーから次々と新型SUVが発売されている状況です。

どう見てもクーペでしょ!? 超絶カッコイイ最新セダン5選

 その反面、人気の低迷が続いているのがセダンとクーペで、とくに国内のモデルではラインナップの減少が続いています。

 なかでも小型で比較的安価なクーペは世界的にも絶滅が危惧されていますが、一方、大型で高額なモデルは今も富裕層のパーソナルカーとして需要があり、欧州メーカーを中心に数多くラインナップされています。

 大型のクーペはかつて日本でもニーズがあり、1970年代から1980年代には隆盛を極めていました。

 そこで、重厚な雰囲気満点のラグジュアリークーペを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「セドリック/グロリア 2ドアハードトップ」

 まだセダンが主力だった時代、日産のパーソナルカーでフラッグシップだったのが「セドリック/グロリア」です。

 ボディタイプは4ドアセダンが基本ですが、昭和の時代は1車種で複数のボディを設定するのが一般的で、かつてセドリック/グロリアもセダン以外にステーションワゴン、ライトバン、そして2ドアクーペがラインナップされていました。

 セドリック/グロリアで最初にクーペが登場したのは1971年に登場した「230型」からで、「セドリック/グロリア 2ドアハードトップ」と名付けられました。なお、このモデルからセドリックとグロリアは姉妹車の関係になりました。

 外観ではフロントフェイスとテールランプまわりは、4ドアセダンとは異なる意匠で、若干スポーティな印象です。

 キャビンはセダンのシルエットとイメージは共通としながらも、強く傾斜したリアウインドウなどクーペ独特のフォルムを形成し、均整のとれたスタイリッシュなデザインを実現。

 内装は4ドアのモデルと共通のゴージャスな雰囲気で、リアシートのスペースも十分に確保しており、居住性はセダンに匹敵するものでした。

 エンジンはトップグレードに2.6リッター直列6気筒SOHCの「L26型」ツインキャブを搭載し、最高出力は140馬力(グロス)を発揮し、トランスミッションは5速MTと3速ATが設定されました。

 その後、セドリック/グロリア 2ドアハードトップは次世代の「330型」にもラインナップされ、その次の「430型」で消滅。1980年に誕生した初代「レパード」が、大型クーペのポジションを引き継ぎました。

●トヨタ「クラウン ハードトップ」

 前出のセドリック/グロリアに先駆けて、トヨタ「クラウン」は2ドアクーペをラインナップしており、むしろ日産が追従したかたちです。

 1967年に登場した3代目クラウンで2ドアクーペが追加され、1971年デビューの4代目は高級車ながらアグレッシブなデザインを採用して物議をかもしたモデルでしたが、「クラウン ハードトップ」こそ、このデザインが映えたモデルといえるでしょう。

 外観ではセダンよりも短いショートルーフで、傾斜角度を寝かしたリアウインドウから大きくオーバーハングしたトランクにつながるファストバックに近いシルエットを採用。全体のフォルムは大柄なボディサイズを生かした伸びやかなスタイルです。

 またフロントフェイスもセダンの丸目4灯と異なり、角目2灯のモダンなデザインとするなど、さらに個性を際立たせています。

 エンジンは全グレードとも2リッター直列6気筒SOHCで、もっともスポーティなモデルの「SL」ではSU型ツインキャブレターが装着され、最高出力125馬力を発揮。

 4代目クラウンは数多くの先進装備も搭載した意欲作でしたが、斬新すぎるデザインが保守的なユーザーから受け入れられず販売は低迷し、発売からわずか3年という異例の短さで5代目にフルモデルチェンジしました。

 その後、1979年発売の6代目までクーペがラインナップされましたが、7代目以降は廃止され、ラグジュアリークーペは1981年にデビューした初代「ソアラ」が引き継ぎました。

●ボルボ「262C」

 現在、日本でもSUVとステーションワゴンの販売が好調のボルボですが、現行ラインナップは流麗なフォルムが特徴です。

 しかし、1980年代までのボルボ車というと、とにかく安全性を重視した無骨なフォルムというイメージがありました。そんな典型的なボルボのイメージそのものだったのが、1974年に誕生した「200」シリーズです。

 そして1977年に、「260セダン」をベースとした同社初のラグジュアリークーペ「262C」が加わりました。

 外観は大型のグリルを配置した重厚なフロントフェイスとボディはセダンと共通のイメージですが、キャビンはセダンよりも100mmほど低くつくられており、直線基調のスクエアなフォルムながらエレガントなサイドビューを実現しています。

 このデザインはイタリアの名門カロッツェリアであるベルトーネが担当し、生産もベルトーネに委託されました。

 搭載されたエンジンは2.6リッターV型6気筒SOHC(後期型は2.8リッター)で、トランスミッション4速MTと3速ATを設定。

 主にアメリカ市場をターゲットにつくられた262Cは、キャデラックやメルセデス・ベンツのクーペと競合する高級車として販売され、1981年に生産を終えました。

 1986年に実質的な後継車として「780」が登場。262Cと同じくデザインと生産はベルトーネが担当し、美しいスタイルのクーペとして高く評価されました。

※ ※ ※

 大型クーペの魅力というと、やはり大柄なボディサイズを生かした伸びやかなフォルムではないでしょうか。

 2ドアクーペは使い勝手が良いとはいえませんが、かつてのソアラのように日本でも高い人気を誇っていました。

 今ではユーザーが限定されているので、2ドアクーペが再びヒットすることは難しいといえますが、大型クーペの魅力は色褪せていません。

こんな記事も読まれています

ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
AUTOSPORT web
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
くるまのニュース
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
motorsport.com 日本版
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
ベストカーWeb
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
Auto Messe Web
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
Webモーターマガジン
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
くるくら
エメ・レオン・ドレの特注「ポルシェ993ターボ」は、ニューヨークにオマージュを捧げた一台
エメ・レオン・ドレの特注「ポルシェ993ターボ」は、ニューヨークにオマージュを捧げた一台
LE VOLANT CARSMEET WEB
新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
LE VOLANT CARSMEET WEB
防風 + 輻射熱で防寒効果アップ!「ウインドスクリーン2サイズ」が11/30に VASTLAND から発売
防風 + 輻射熱で防寒効果アップ!「ウインドスクリーン2サイズ」が11/30に VASTLAND から発売
バイクブロス
【ヤマハ】クリエイティブチーム12名が Netflix オリジナルアニメ「Tokyo Override」の制作に協力
【ヤマハ】クリエイティブチーム12名が Netflix オリジナルアニメ「Tokyo Override」の制作に協力
バイクブロス
日産「カクカク“ワゴン”」実車公開! 旧車デザイン×コンパクトボディが超カッコイイ!ウッド内装もオシャレすぎる“斬新キューブ”「SETO」大阪で展示!
日産「カクカク“ワゴン”」実車公開! 旧車デザイン×コンパクトボディが超カッコイイ!ウッド内装もオシャレすぎる“斬新キューブ”「SETO」大阪で展示!
くるまのニュース
[15秒でわかる]世界初のリアウイングライト…テールランプとリアウィングが一体化!
[15秒でわかる]世界初のリアウイングライト…テールランプとリアウィングが一体化!
レスポンス
レアすぎるよ…! 約940万円! ケータハムセブンの[中古価格]が驚愕すぎる件
レアすぎるよ…! 約940万円! ケータハムセブンの[中古価格]が驚愕すぎる件
ベストカーWeb
グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選
グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選
WEB CARTOP
苦しみ続けるマクラーレンのノリスが予選6番手「良いラップをまとめることが、あまりにも難しい」/F1第22戦
苦しみ続けるマクラーレンのノリスが予選6番手「良いラップをまとめることが、あまりにも難しい」/F1第22戦
AUTOSPORT web

みんなのコメント

16件
  • 外車を入れるなら当時は国産車のお手本と目標に
    あったアメ車を入れていないなんて……。
    欧州車やボルボも良いけど当時のアメ車に勝る物は
    なかったと思いますよ。
  • 重厚かつエレガントなデザインがすごい往年のラグジュアリークーペといえば、リンカーンコンチネンタルなどに代表される60~70年代のアメ車クーペは外せないでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

311.0566.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9479.0万円

中古車を検索
セドリックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

311.0566.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9479.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村